NHK趣味どきっ!人と暮らしと、台所「森百合子“ほどほど”が心地よい」

料理

NHK 趣味どきっ!「人と暮らしと、台所」シリーズは暮らしを大切にしている方々を訪ね、使いやすく、心地よさを追求した台所を紹介。
全8回シリーズで、講師は、料理研究家 有元葉子(ありもとようこ)さん、陶芸家 大谷哲也(おたにてつや)さん・大谷桃子(おたにももこ)さん、建築家 中村好文(なかむらよしふみ)さん、北欧ジャーナリスト 森百合子(もりゆりこ)さん、料理研究家 コウケンテツ さん、米農家 山﨑宏(やまざきひろし)さん・山﨑瑞弥(やまざきみずや)さん、編集者 武井義明(たけいよしあき)さん、料理家 高山なおみ(たかやまなおみ)さん。
ナレーション(語り)は 麻生久美子(あそうくみこ)さんです。

趣味どきっ!人と暮らしと、台所「森百合子“ほどほど”が心地よい」(第4回)(初回放送:2019年2月26日21:30〜)、講師は 北欧ジャーナリスト 森百合子(もりゆりこ)さん、カメラマン・デザイナー 森正岳(もりまさたけ)さんです。

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2020年11月12日の「世界はほしいモノにあふれてる」でも森百合子さん+森正岳さんのご自宅が紹介されます。

森百合子さんの台所

北欧の食文化や雑貨、旅情報など自ら取材、発信してきた森百合子さん。
自宅は築80年超の日本家屋。でも室内には北欧の香りが漂う。
台所は旧来の日本式ながらシンク上にスウェーデンカラーの棚を設け、北欧デザインの調理道具が並ぶ。
森さんが北欧の人々の考え方に共感するのが「ほどほどでいい」という感覚。
器がバラバラでもホームパーティのもてなしでも「頑張り過ぎない」。
そんな穏やかで合理的な北欧のライフスタイルとは?(NHKの予告より引用)

森百合子さん+森正岳さん

講師は 北欧ジャーナリスト・コピーライターの 森百合子(もりゆりこ)さん。北欧の旅や食、暮らしとデザインを中心に執筆していて、著書も多数。
広告代理店、コピーライター事務所勤務を経て2002年に独立。14年前に初めて北欧を訪れたときに、人々ののんびりとした雰囲気に居心地の良さを感じたそうです。
スウェーデン大使館、フィンランド大使館から相次いで仕事が入り2005年に初めての北欧旅。以来北欧の暮らしや文化への知識を広げ、北欧の食・ライフスタイル・インテリアなどをテーマに執筆。著書・WEB・テレビ・雑誌などで情報発信しています。
NHK「ブラタモリ」や「北欧アンティーク鑑定旅」にもご出演。田園調布の築86年の日本家屋に住み、北欧の暮らしからヒントを得た生活スタイルは多くの憧れと共感を得ています。

2012年からは北欧ビンテージ食器と生活雑貨の店 Sticka(スティッカ)をスタート。
Sticka(スティッカ)とはスウェーデン語で「編む」という意味。スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ノルウェーの北欧4ヶ国で直接買い付けたビンテージの食器やテキスタイルを販売。ショップはご自宅で月に1回週末オープンしています。

夫の 森正岳(もりまさたけ)さんは Vitra(ヴィトラ)で会社員として勤務する傍らデザイナー・カメラマンとしても活動。百合子さんの著書の写真も正岳さんが撮影することが多いです。
この番組では北欧コーヒーの淹れ方を見せてくれました。
番組では紹介されませんでしたが、森さんの家には猫のウニちゃんとホタテちゃんもいます。

名前Sticka(スティッカ)
住所東京都大田区田園調布3-4-7
WEBhttps://hokuobook.com/shopsticka/
営業時間月1回週末オープン:12:00〜18:00

森百合子さんの著書。

森百合子さんの台所

森百合子さんの台所 は旧来の日本式ながらシンク上に黄色×水色のスウェーデンカラーの吊り戸棚がカラフルでポップ。北欧デザインの調理道具が並びます。
1940-50年代に北欧のアパートメントで一般的だったキッチンの棚が斜めにカットされているのを見て、ご自宅の棚も斜めにカット。
撮影されたのは2018年。2019年4月にキッチンが改装されてシンクが新しくなっているようです。

やかんや鍋も北欧で買ったもの。
デンマークのビール Mikkeller(ミッケラー)などの可愛いパッケージの空き缶も飾ってあります。

食器棚にはカップ&ソーサーの ソーサー(カップの受け皿)だけが何種類も。1950-1960年代のソーサーは北欧のアンティークショップや蚤の市で購入。
カップとソーサーがセットになっているものよりもソーサーだけの半端ものがすごく安く手に入るそうです。北欧のカフェなどはデザートがソーサーに入れられて出てくることもあるのだとか。
北欧の物を大事にする心と気負わないところがいいなと思い、ご自宅でもソーサーを愛用しているそうです。
カップ&モーニングプレートの モーニングプレート だけになったものも安く購入し、バラバラのカップを組み合わせて楽しんでいます。

北欧でお邪魔したお家のキッチンはセンスが良くて素敵と思うところが多いそうです。
ゴージャスではないけれども、自分の暮らしに合う、自分の好きなものがわかっていて誂えている北欧の人々。
スウェーデン語で「LAGOM(ラゴム)=ちょうどいい」という言葉、スウェーデン人は好んで使うと森百合子さん。より良く、とか人よりも上へ、などとは考えずに、自分にとって何がちょうどいいかを知っていて、頑張りすぎない。そんな生き方に居心地の良さを見出しているようです。

森百合子さんにとって台所とは?
「自分の成長がいちばんわかる場所」

北欧フィンランドの ARABIA(アラビア)社の陶器。

北欧風シナモンロール

北欧のカフェやベーカリーの定番メニュー 北欧風シナモンロール
レシピ本や人に教えて貰ったレシピを森さんなりにアレンジして作っているそうです。
生地の材料は薄力粉・強力粉・ドライイースト・カルダモン・バター・卵・牛乳・砂糖・塩。
フィリングの材料はシナモン・バター・砂糖。
カルダモンは粗挽きを使うと香りが強くなって北欧らしいシナモンロールになります。ホールのカルダモンをミルで挽くのがおすすめとのこと。

伸ばした生地に混ぜたフィリングを塗り、丸めてカット。形はフィンランドの定番の台形。台形の真ん中を小指で押さえると橋のぐるぐるが飛び出して可愛く成形できます。
ちなみにシナモンロールの形は国によって違うらしく、フィンランド巻きとスウェーデン巻きがあり。番組で紹介したのはフィンランド巻き。

1次発酵、2次発酵させた後、表面に卵を塗り あられ糖をふりかけます。
200℃〜210℃のオーブンで10分〜15分で焼き上がり。

テキストにシナモンロールのレシピあり。

麻生久美子さんが見つけた一品・TVポット

TVポット と呼ばれる1950-1960年代の魔法瓶。白夜の北欧では家の中でテレビを見ながらコーヒーを飲みます。そのためにコーヒーをたっぷり入れておくポット。
コーヒーを入れるのはもっぱら夫の森正岳さんの担当。カメラマンでもありデザイナーでもある森正岳さんは森百合子さんの北欧取材に同行し何冊も夫婦で本を作ってきました。
やかんにお湯を沸かして、挽いたコーヒー豆を やかんに直接入れてかき混ぜています。北欧の人は山や森に出かけて焚き火でコーヒーを入れて飲むことが多く、そのときはやかんに直接豆を入れるのだそうです。

Arabia(アラビア)社のムーミン マグ 2020冬限定の Snow blizzard(スノーブリザード)。

FIKA(フィーカ)

北欧では1日に何度も甘いお菓子とコーヒーを飲みます。お茶の時間のことをスウェーデン語で FIKA(フィーカ)と呼びます。
森百合子さんと森正岳さんはシナモンロールとコーヒーでフィーカの時間。
仕事の合間にフィーカの時間を取ると集中力が戻り効率がよい。休みをしっかり取るのは合理的、何もしない時間が大事だと語る森夫妻。

フィンランドの iittala(イッタラ)社の Teema(ティーマ)マグをベースにデザイナーのオイバ・トイッカがカラフルなドットマグ Helle(ヘレ)をデザイン。2色あり。

北欧デザインのファブリック

古い日本家屋なのに西洋風のインテリアがしっくり馴染んでいる森百合子さんのご自宅。
秘密は北欧デザインの布使い。蚤の市などで見つけたビンテージの北欧テキスタイルは穏やかな雰囲気で和風の建築にもマッチ。

北欧の人は布で家の中を飾るのがとても上手。カーテン、テーブルクロス、ランチョンマット、テーブルセンターといった定番の使い方から、絵として額に入れて飾ったりしても楽しむそうです。
窓辺のカーテンも冬は温かみのある色柄、夏は爽やかさを感じさせる色柄を選びます。

リングが付いた細長い布、壁にかけて トレーハンガー に。収納 兼 飾りの2役。

スウェーデンのテキスタイルメーカー LJUNGBERGS(ユンバリ)社、STIG LINDBERG(スティグ・リンドベリ)デザインのファブリック。

スウェーデンのテキスタイルメーカー boras(ボロス)社、Ann-Cathrine Sigrid(アンキャサリン・シグリッド)デザインのファブリック。

ホームパーティー

北欧の人たちは おもてなし上手。朝ごはんに招待されたことがあるという森さん。パンケーキとフルーツで、気負わないおもてなしがとても北欧らしく感心したようです。
気軽に友人を家に招く習慣がある北欧。花を飾ることは欠かせません。

森さんは友達を招いて ホームパーティー
作るのはスウェーデンの定番 ヤンソンさんの誘惑(北欧風じゃがいものグラタン)
細切りにしたじゃがいもの上にバターで炒めた玉ねぎを乗せ、さらにスウェーデンのアンチョビを乗せます。じゃがいも+玉ねぎ+アンチョビの順番で何層か重ねます。
スウェーデンのアンチョビは漬け汁がちょっと甘め。塩辛いアンチョビを使う場合は蜂蜜か砂糖を少し加えると良いとのこと。
生クリームと牛乳をかけ、パン粉をかけ、200℃のオーブンで40〜50分焼いたらできあがり。

簡単にできて美味しい りんごとベーコンの炒め物。デンマークの友達が出してくれたのが美味しくて、自分でも作るようになったそうです。
ベーコンを幅1cmに切りフライパンで炒め脂が出たら取り出します。
いちょう切りにした りんごを炒めて蓋をして蒸し、しんなりしてきたらベーコンを戻して炒めてできあがり。
パンに乗せて食べると美味しいとのこと。

ゲストは2ファミリー。仕事で知り合ったスウェーデン出身の Mattias Eriksson(マティアス・エリクソン)さん、香・エリクソン さん、長男 オーディン くん。
フィンランド出身の Jouko Karvonen(ヨウコ・カルヴォネン)さん、関根ゆかり さん、長男 澄人 くん。
参加者が食べ物を持ち寄るのも北欧スタイル。マティアスさんが作った Glogg(グロッグ、スパイス入りワイン)を持ってきてくれました。

照明を落としてキャンドルをたくさん点けます。
テーブルにはたくさんの料理が並びます。きゅうりは半分に切っただけ、卵やじゃがいもは茹でただけで盛り付けられています。
皮を剥くのはセルフサービス。きゅうりやチーズも各自で欲しい分だけ切ってオープンサンドに。

パーティーの始まりはスウェーデンの乾杯の歌「Helan Går(ヘランゴー、全部飲み干せ!)」。お酒は北欧の定番、じゃがいもの蒸留酒 Akvavit(アクアビット)。
こういうパーティーは北欧ではよく行われているとのこと。北欧出身のゲストも嬉しそう。
頑張りすぎると疲れてしまうのでやりすぎないことが楽しむコツだとマティアスさん。

フィンランドの ARABIA (アラビア) 社の Tuokio(トゥオキオ)シリーズのプレート。

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2020年11月12日の「世界はほしいモノにあふれてる」でも森百合子さん+森正岳さんのご自宅が紹介されます。

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