世界はほしいモノにあふれてる 鈴木亮平&JUJU「癒やしの沖縄 美しい手仕事をめぐる旅」紹介リスト

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NHK Gで放送している「世界はほしいモノにあふれてる(略称:せかほし)」シリーズ。
世界を旅するトップバイヤーと素敵なモノ探し。目利きバイヤーに密着したドキュメンタリーには欲しいものや行きたいお店が続々登場。バイヤーさんは誰?場所はどこ?物はどこで買える?と気になります。

世界はほしいモノにあふれてる 癒やしの沖縄 美しい手仕事をめぐる旅(初回放送:2020年11月19日22:30〜 再放送:2020年11月23日25:00〜, 2022年5月15日15:29〜)のMCは歌手の JUJU(ジュジュ)さん、ナレーション(語り、天の声)は声優の 神尾晋一郎(かみお しんいちろう)さん。10月からの新MCは三浦春馬さんと親交のあった俳優の 鈴木亮平(すずき りょうへい)さんです。
10月以降も三浦春馬さんの話題がときどき出てきて、番組出演者とスタッフの「これからも旅を続けていく、一緒に」という気持ちが伝わってきます。そんな温かさも番組の魅力。
バイヤーは fennica(フェニカ)ディレクター Terry Ellis(テリー・エリス)さんと 北村恵子(きたむら けいこ)さん夫妻です。
番組を参考に、自分で行くときのために気になるお店やスポットをまとめてリストにしてみました。レシピもあります。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
せかほし最新の放送は 2023年11月4日(土)15:55〜16:20祝5周年!とっておきの旅SP」です。

U-NEXT(ユーネクスト) でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。世界はほしいモノにあふれてる は放送の翌日から見逃し配信中。花子とアン などの朝ドラや 西郷どん などの大河ドラマも一気見できます。U-NEXTは初回31日間無料トライアル。NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。PR

2021年8月27日に三浦春馬さんMC回を含むセレクション DVD & ブルーレイが発売されました。収録内容は こちらの記事 に詳細をまとめています。

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せかほし不動産 Buyer’s House のまとめはこちらをどうぞ!

せかほし | バイヤーさんは誰?場所はどこ?物はどこで買える?

番組では BEAMS(ビームス)のインテリア&生活雑貨レーベルの fennica(フェニカ)ディレクター Terry Ellis(テリー・エリス)さんとディレクターの 北村恵子(きたむらけいこ)さんの2020年7月3日〜7日の沖縄への買い付けの旅を紹介。

テリー・エリス さん + 北村恵子さん / fennica(フェニカ) / BEAMS(ビームス)

1976年創業のセレクトショップ BEAMS(ビームス)。1995年にスタートしたインテリア&生活雑貨レーベル BEAMS MODERN LIVING(ビームス・モダン・リビング)は、2003年に fennica(フェニカ)となり、”デザインとクラフトの橋渡し”をテーマに世界の良品を幅広く紹介。メンズ&ウィメンズウェア、食器、生活雑貨、家具、食品までライフスタイルをトータルに提案しています。
ニューヨーク・女性が心躍らせる服 の回では BEAMS(ビームス)のウィメンズレーベル BEAMS BOY(ビームスボーイ)のバイヤー 須藤由美(すどうゆみ)さんが登場していました。

ディレクターの Terry Ellis(テリー・エリス)さんとディレクターの 北村恵子(きたむらけいこ)さんは仕事もプライベートもパートナーでロンドン在住。
テリー・エリスさんはジャマイカで生まれ幼い頃にロンドンへ移住。イギリスと日本を行き来しながら毎日が楽しくなる逸品を買い付けています。沖縄に魅せられて26年、ふるさとジャマイカと同じ匂いを感じ恋に落ちたそうです。

テリー・エリスさんと北村恵子さんは1986年にビームスのロンドン事務所バイヤーとなり、1995年に BEAMS MODERN LIVING(ビームス・モダン・リビング)ブランドを立ち上げ。「Artek(アルテック)」「Hans J.Wegner(ハンス・J・ウェグナー)」「Marimekko(マリメッコ)」などの北欧デザインと柳宗理「バタフライツール」などの日本のデザインを取り扱い日本のインテリアブームを牽引。
2003年より fennica(フェニカ)のディレクターに就任。世界の新旧デザイン、そして日本各地の伝統的な手仕事を独自の審美眼で厳選してバイイング。
富山県の 和紙×ストレージボックス、宮城県の 遠刈田(とおがった)こけし×インディゴ、石川県の とんぼ玉×チョーカー、など伝統工芸に独自のアイデアを加えてリデザインするプロデュース手法はエリスさんの真骨頂。新鮮なものを次々と生み出しています。

今回はレーベル設立当初から交流のある沖縄へ。手仕事の職人さんたちとコラボレーションして新商品を企画します。JUJUさんも「魔法使いみたい」というエリスさんの手腕、何より好きなものに囲まれて楽しそうにしているところが素敵。

fennica(フェニカ)のショップは東京原宿、新宿、神戸の3軒。

名前fennica(フェニカ)International Gallery BEAMS
住所東京都渋谷区神宮前3-25-15 2F
WEBhttps://www.beams.co.jp/fennica/
営業時間11:00〜20:00
定休日なし
名前fennica(フェニカ)BEAMS JAPAN 5F fennica STUDIO
住所東京都新宿区新宿3-32-6 5F
営業時間11:00〜20:00
定休日なし
名前fennica(フェニカ)BEAMS KOBE
住所兵庫県神戸市中央区三宮町1-4-3 クレフィ三宮B1
営業時間11:00〜21:00
定休日なし

テリー・エリスさんと北村恵子さんの著書。日本各地の民藝を紹介。

BEAMSのライフスタイルブック。BEAMSスタッフのキッチン、ダイニングのインテリアのアイデアが詰まった一冊。

せかほし | 癒やしの沖縄 美しい手仕事をめぐる旅 番組内容

手仕事の宝島・沖縄は現代的なものも古きよきものも同時に作られています。番組ではガラス・器・かご・染め織り、癒やしの宿、伝統の沖縄料理を紹介。

番組予告

大手セレクトショップバイヤーが巡るのは、美しい手仕事が伝わる沖縄。暮らしに彩りを添える“器”を探す。
まずは読谷村の琉球ガラスの工房へ。職人の技にバイヤーのアイデアを掛け合わせてつくる、商品開発に密着!
また“やちむん”と呼ばれる焼きものの工房へも。
多くの人を魅了する柄や文様、色合いの秘密に迫る。
さらに沖縄本島北部、やんばるにある癒やしの宿にも足を運び、ヘルシーな伝統料理もご紹介する。

2020年4月1日に番組のオフィシャルブックが発売されました。

せかほし | スタジオ

JUJUさんがかけていたのは せかほし メガネ の回で紹介されたフランスのブランド Ahlem(アーレム)Louvre(ルーブル)。三浦春馬さんと一緒に店舗に行って購入したそうです。

やちむん×スピーカー を試聴【スタジオ】

拓美窯(たくみがま)比嘉拓美(ひがたくみ)さんがつくった やちむん×スピーカー をスタジオで試聴。
小さな音にしたときでもローとミッドがちゃんと聴こえる、「I sound so professional.(プロっぽく聞こえない?)」とJUJUさん。聞こえます、さすがプロフェッショナル。
鈴木亮平さんも真似して「ローとミッドがいい」と嬉しそう。

やちむんスピーカーで試聴した曲はJUJUさんの「PLAYBACK」でした。

エリス流テーブルコーディネート【スタジオ】


エリスさんが テーブルコーディネート
ポイントは視覚的にリズムをつくること。大きさ・高さ・素材が異なるものをミックスするとリズムが生まれるとアドバイス。
沖縄のやちむん、琉球ガラスに北欧フィンランドの器を合わせ、楽しい雰囲気を演出していました。スタイリッシュ、なのに冷た過ぎず温かみを感じるバランスは計算されたもの。
フィンランドの器は iittala(イッタラ)Alvar Aalto(アルヴァー・アアルト)の花瓶、お皿は柄がはっきり見えませんでしたが ARABIA(アラビア)Valencia(バレンシア)だと思います。

好きなものを集めて置くとがちゃがちゃになってしまうという鈴木亮平さん。
エリスさんもいっぱい失敗していると北村恵子さんが励まします。試行錯誤を繰り返しつつ、楽しいと思うことや笑顔になれるものに囲まれるのが大切だとエリスさん。

やちむんと組み合わせていた iittala(イッタラ)の Alvar Aalto(アルヴァー・アアルト)デザインの花瓶。

やちむんと組み合わせていたフィンランドのプレートは ARABIA(アラビア)の Valencia(バレンシア)ではないかと思います。

やんばるの かご細工【スタジオ】

やんばるの 民宿 海山木(みんしゅく みやぎ)。エリスさんと北村恵子さんがこの宿に泊まったもう1つの目的は買い付け。
民宿の女将さん宮城直美さんは かご細工 の作り手。直美さんの工房はジャングルの中。やんばるに昔からあったかご細工をいまに蘇らせています。
トウヅルモドキという植物で編まれていて、竹にちょっと似ているけれど光沢が違います。

一見かんざしに見えたのものはホタルのちょうちん。子どもがホタルを入れて遊ぶ昔のおもちゃだったそうです。
ちまきに見えたものは指ハブ。指を入れて引っ張っても抜けません。
都市と離れているから道具からおもちゃまですべて作る必要があったのです。暮らしの中で必要に応じて作られたものだからこそ美しい、とエリスさん。

三浦春馬さんが47都道府県47のメイド・イン・ジャパンを巡った連載の書籍化。真摯に日本の伝統工芸や手仕事に向き合った三浦さんの素直で温かい人柄が感じられる本です。

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せかほし | 沖縄

テリー・エリスさんと 北村恵子さんが沖縄へ民芸の買い付けの旅。沖縄へはこれまで100回以上も訪れ、いつもレンタカーで駆け巡ります。泡盛が大好きなエリスさんが呑むので運転は北村恵子さんが担当。

ガラス工房 清天(がらすこうぼう せいてん)【沖縄】

やちむん(焼物)の窯元が60近くも集まっている沖縄本島中部の 読谷村(よみたんそん)琉球ガラス のアトリエも8つある工芸の村。

おうち時間を彩る琉球ガラスを探しに訪れたのは、エリスさんが信頼を寄せるガラス職人 松田清春(まつだきよはる)さんが主催する ガラス工房清天(がらすこうぼう せいてん)。松田清春さんはこの道42年のベテラン。
沖縄でガラス製品が作られ始めたのは明治時代。厚みがありぽってりとした形が琉球ガラスの特徴です。製造が盛んになったのは戦後のこと。駐留アメリカ軍の家族用に生活スタイルに合わせた製品がつくられるようになりました。


泡盛の瓶を再利用して昔ながらの手法でつくられる再生手吹きガラス。材料となる廃瓶を集めて窯で溶かし、新しい作品を生み出す再生ガラスは全て松田さんと数人の職人さんたちが手作りしています。

こちらの工房の作品はベーシックでシンプルな形のものばかり。日常にやさしく寄り添ってくれる温かみのある器です。
今回エリスさんたちが欲しいのはデカンタ。食卓でも寝室の枕元に置いても楽しめるようなボトルがイメージ。
「朝起きた時に素敵なボトルと飲みかけのペットボトルでは気分が違う」とエリスさん。
エリスさんの注文に応じて即興で形を作っていく松田清春さん。職人の技にエリスさん独自のアイデアを掛け合わせてプロデュース。
松田清春さんも、そういった注文をやってのけて職人、と作っていて楽しそう。
さらにワイングラスとシャンペングラスもオーダー。あえてぽってりと厚手に仕上げています。


祖母がガラス職人でいつもガラスが身近にあったという松田清春さん。中学卒業後に祖母が勤めていた大謝名琉球ガラスに入社。
その後、共栄ガラス、ガラスの郷工房に勤務し、1997年に自らの工房を立ち上げました。
こちらの工房ではガラス吹き体験(1,800円)もできるそうです。

名前ガラス工房清天(ガラスこうぼう せいてん)
住所沖縄県中頭郡読谷村座喜味1352-1
営業時間月〜土:9:00〜17:00
定休日日曜

ガラス工房清天の琉球ガラス。手仕事の優しい風合いと色。

やちむんの里【沖縄】

沖縄を代表する民藝 やちむん(焼物)。やちむんの窯元が60近くも集まっている沖縄本島中部の 読谷村(よみたんそん)。読谷村にある やちむんの里(やちむんのさと)には人間国宝 金城次郎氏の工房をはじめ、やちむん窯が集まっています。

やちむんの歴史は古く、沖縄が琉球王国であった頃から400年続いています。
沖縄の風土や自然を表した大胆な絵付けとゆったりとした形が特徴。かつて交易が盛んだったアジア諸国から伝わったデザインも併せ持ちます。
古代エジプトやペルシャからシルクロードを渡って伝わったと言われる唐草模様、中国の影響路受けたといわれる三彩などの模様も定番。

初めて やちむんを見た時にシンプルで心地の良いデザインに心を奪われたエリスさん。東京で出会った やちむんがきっかけで26年前に初めて沖縄を訪れました。
沖縄の人々はとてもフレンドリーで年配の人も快く受け入れてくれたといいます。中国や東南アジアと交流してきた歴史が、沖縄の持つおおらかさや包容力につながっているのかもしれないと考えています。

読谷山焼 北窯(よみたんざんやき きたがま)【沖縄】

読谷村(よみたんそん)にある やちむんの里(やちむんのさと)にあるエリスさんの沖縄の原点ともいうべき工房へ。
やちむんの人気作家、双子の兄弟 松田米司(まつだよねし)さんと 松田共司(まつだきょうし)さん。松田兄弟を含む4人の親方が共同で 読谷山焼 北窯(よみたんざんやき きたがま) を主宰しています。
エリスさんとは20年来の付き合い。伝統を守りつつ今の暮らしに合う器をエネルギッシュに作り続けています。そんな親方たちを慕って全国から若い弟子たちが集まり修行しています。
松田共司 さんは NHK「美の壺 沖縄のやきもの やちむん」にも出演していました。

米司さん共司さんともに1954年読谷生まれ。松田米司さんは1973年から那覇市首里の石嶺窯、1979年から大嶺工房で作陶。
松田共司さんは1973年から那覇市首里の石嶺窯、1980年から読谷山焼、大嶺實清さんに師事。1990年に松田米司さん、松田共司さん、與那原正守さん、宮城正亨さんの4人の親方で北窯を築窯。
北窯は13連房の登り窯。登り窯の火入れは年に数回。階段状の傾斜のある焼成室で昼夜休まず3日3晩火を焚き続け、職人たちが交代で火の番をします。

松田共司さんが案内してくれたのは土作りをしている場所。やちむんの材料となる土作り。一から手がける工房は沖縄でもほとんどないそうです。
土は全て沖縄で採れたもの。まず、土を洗って天日干して寝かせ、人の手に触れさせることで粘り気を出していきます。若手たちが総出で行う共同作業。
弟子になったら土作りから始め、土がどういうものかを肌で感じる、土が自分の一部になるまで土と接触することで体感的に学びます。


松田共司さんは18歳から19歳で焼き物と出会い、沖縄に生まれた自分たちのアイデンティティーを土に求めました。
沖縄が日本に返還された1972年、その2年後から自らのあり方を土に問いかけてきました。


エリスさんたちは最近できた皿から気に入ったものを選び買い付け。
独特の黄色がかった白はエリスさんがお気に入りのクリーム色。真っ白ではなく少し乳白色なのは原料の土に鉄分が含まれる赤土だから。
そして化粧土は白土。乳白色の肌が模様を引き立たせます。

工房に隣接する直売ショップあり。やちむんの里に行く際には立ち寄りたい窯元です。

名前読谷山焼 北窯
住所沖縄県中頭郡読谷村座喜味2653-1
WEBhttps://kitagama.com/
営業時間9:30〜19:30
定休日不定休

読谷山焼 北窯、松田共司さん作のお皿。なんとJUJUさんも同じお皿をお持ちだそうです。

拓美窯(たくみがま)/ やちむん×スピーカー【沖縄】

fennica(フェニカ)で今年から新たに取り扱いが始まった 比嘉拓美(ひがたくみ)さんの 拓美窯(たくみがま)
比嘉拓美さんは沖縄市生まれ。20歳の時に上江洲茂生さんに師事し約10年の修行の後、2000年に独立、拓美窯を築窯しました。

比嘉拓美さんが手がけるのは器だけではありません。なんと やちむん×スピーカー も作ってしまいました。
電子工作が趣味の比嘉さんはアンプを自作。どうせなら自分で作ったスピーカーで鳴らそうと、身近な材料である土で作ったそうです。
スタジオでも やちむん×スピーカー を試聴していました。


釣り好きの比嘉さんは やちむん×ルアー も製作。意外と釣れるそうです。
こうした比嘉さんの自由な作風に期待したエリスさんは、今までにないデザインを探しに訪れました。
目をつけたのは水玉模様のお皿。点打ち(てんうち)といわれる やちむんの定番模様。焼き方や作り手によって風合いがまるで違ってきます。
エリスさんが欲しいのは都会的な感じ。ドット柄のコーヒーポットとドリッパーの試作をお願い。
さらに気に入ったのは柔らかいタッチの鳥の絵柄。他の工房では見られない独創的な柄。自由にやっているけど知らず知らずのうちに沖縄の伝統にとどまっていると自己分析する比嘉さん。

名前拓美窯(たくみがま)
住所沖縄県中頭郡読谷村字瀬名波227-5
WEBhttps://www.takumigama.jp/

民宿 海山木(みんしゅく みやぎ)/ やんばるの宿 / パパイヤシリシリのレシピあり【沖縄】

那覇から北上すること130km、車で3時間ドライブして沖縄本島北部 やんばるへ。亜熱帯の森が広がり、天然記念物 飛べない鳥ヤンバルクイナの生息地としても有名。世界遺産の候補地になっているそうです。

ジャングルのような道の先にあるのは 民宿 海山木(みんしゅく みやぎ)。オーナーは 宮城正志(みやぎまさし)さんと 宮城直美(みやぎなおみ)さん夫妻。話好きで人の良い仙人のような宮城正志さん。リピーター客も多く、エリスさん夫妻も気に入って20年以上通っています。日本でいちばん故郷のジャマイカに似ている場所なんだとか。
沖縄県本島北部国頭村、海と山に囲まれた熱帯雨林の中に立つ隠れ宿。建物は宮城正志さんが自ら建てたそうです。
食事は地元の食材を使った伝統料理。
予約は電話のみ。1泊2食で1人 5,000円ほどのようです(要電話問い合わせ)。

エリスさんのいちばんの楽しみは食。沖縄の滋味豊かな料理が並びます。まずは泡盛で乾杯。
食は ぬちぐすい(命の薬)という考えのもと食材を組み合わせ、調理法には知恵が詰まっています。
全ての食材が採れたて。野菜たっぷりで素材を活かした味付け。

沖縄では1年中採れるパパイヤはシリシリに。「シリシリ」とは繊切りという意味の沖縄方言。「シリシリ器」と呼ばれるスライサーで繊切りにし、肉と炒めて出汁と塩胡椒で味付け。
パパイヤシリシリ は消化を助けると言われるヘルシー料理。(レシピは せかほしinstagramより引用)

パパイヤシリシリのレシピ

【材料】
 青パパイヤ 1個
 牛こま切れ肉(豚肉やツナでもOK)適量
 ニラ 適量
 サラダ油 少々
 塩こしょう 少々
 だしのもと 少々

【作り方】
青パパイヤは皮をむいて中の種を取り除き、シリシリ器で粗いせん切りにおろす。
フライパンにサラダ油を熱し、牛肉を炒める。
青パパイヤを加え、しんなりするまで炒める。
ニラを加えてサッと炒め、だしのもと・塩こしょうを入れて味を整える。

なるべく長めにシリシリすると、歯ごたえを残せてシャキシャキに。長く炒めすぎないのもシャキシャキ食感を残すコツ。
先に肉を炒めると、お肉の旨味がパパイヤに染み込みます。パパイヤに含まれるたんぱく質を分解する酵素がお肉を柔らかくする働きがあり。

さらに ナーベーラーンブシー(ヘチマと島豆腐の味噌煮)も作ってくれました。
夏野菜の代表格ヘチマ。白味噌の味付けでヘチマのグリーンを美しく見せます。
ヘチマを炒めるポイントは「水分が出てベターとなったらそれが better」。JUJUさんはこのダジャレがツボだったようです。

ヘルシーだと言われる沖縄料理。宮城正志さんのおばあも106歳まで生きたそうです。
宮城さんはもっと長生きしてね、というエリスさん。200歳まで生きる、と宮城さん。

食事の後は、番組スタッフ 通訳の 安慶名さつき(あげなさつき)さんが三線を披露。
安慶名さつきさんは三線奏者としても活動。NHK「うちなーであそぼ」にも出演して、沖縄の言葉で歌い三線を演奏しています。
「飲んで食べて、ゆっくりすごす。世界中のどこを探してもこんなステキなところはない」と寛いでいるエリスさん。
JUJUさんも鈴木亮平んも「最高ですね」と漏らす癒しの宿でした。

名前民宿 海山木(みんしゅく みやぎ)
住所沖縄県国頭郡国頭村奥480
WEBhttps://umiyamakimiyagi.ti-da.net/
TEL0980-41-8383

にんじんなどでもできるシリシリ。シリシリ器があれば簡単です。

金細工またよし(くがにぜーく またよし)/ 銀の装飾品【沖縄】

アジアをつなぐ交易拠点だった琉球王国。およそ500年前に中国の技術に学んだと言われる銀の装飾品。
沖縄伝統の 金細工(くがにぜーく)の工房、首里城の近くにある 金細工またよし(くがにぜーく またよし)。琉球王朝時代、首里王府の命により中国に渡って金細工の技術を修得した初代が工房を開設。現在は7代目の 又吉健次郎(またよしけんじろう)さん89歳が継承しています。
いま残る金細工工房はただ1つのみ。お弟子さんの 宮城奈津子(みやぎなつこ)さんがくがにぜーくの将来を担おうと修行中です。愛犬のカンスケくん、銀太くんは工房の看板犬。

作っているのは昔ながらの銀かんざし(ジーファー)、房指輪(ふさゆびわ)、結び指輪(むすびゆびわ)など。
先代の父から譲り受けた道具で銀をカンカンと打つ又吉健次郎さん。打つ音も大切、父と同じリズムで打てば同じものができると語ります。
弟子の宮城奈津子も隣でカンカン。たまに一緒に打つときはピアノの連弾のようにかっこよく、同じ気持ちで同じものができる、と又吉さん。リズムも代々受け継がれているようです。

名前金細工またよし(くがにぜーく またよし)
住所沖縄県那覇市首里崎山町1-51
WEBhttps://www.kuganizeiku-matayoshi.com/
営業時間月〜土:9:00〜17:30
定休日日曜

NUNU工房(ぬぬこうぼう)/ テキスタイル【沖縄】

琉球王国時代から 紅型(びんがた)、八重山上布(やえやまじょうふ)、芭蕉布(ばしょうふ)など多様な布文化が育まれてきました。
沖縄のテキスタイルを求めて向かったのは那覇の隣の 南風原町(はえばるちょう)。沖縄随一の織物の産地として知られています。織物職人 大城拓也(おおしろたくや)さんが主宰する NUNU工房(ぬぬこうぼう)へ。

大城拓也さんは 琉球絣(りゅうきゅうかすり)を受け継ぐ 大城廣四郎織物工房(おおしろこうしろうこうぼう) の3代目。沖縄県南風原町に生まれ、東京の大塚テキスタイルデザイン専門学校卒業後、大城廣四郎織物工房で琉球絣を制作。
大城拓也さんさんの祖父 大城廣四郎(おおしろこうしろう)さんは戦後この地域の絣の復興に力を注いだ人物。琉球絣は糸の染め方、織り方の加減で柄のエッジがかすれるのが特徴。味わい深い模様や色合いで着物愛好家のファンも多い織物です。
大城拓也さんは 大城廣四郎織物工房に勤務する傍ら、自宅の一角に構える自らのアトリエ NUNU工房(ぬぬこうぼう)で伝統を継承しながらも冒険的で新しい試みを続けています。

NUNU工房は2001年に BEAMS(ビームス)とのコラボレーションで琉球本藍デニム・ジャケットを発表。Michiko Koshinoブランドの Yen Jeansで琉球本藍デニムを発表。
番組でも 手織りのデニム を織るところを紹介していました。

エリスさんが欲しいのは 手ぬぐい のようなもの。頭に巻いたりスカーフにしたりテーブルランナーにしたり、ファッションにもインテリアにも幅広く使える自由な布。
大城さんが提案した素材はラオスで見つけたという手紡ぎの木綿。手紡ぎのため糸に太い部分と細い部分がランダムにでき、それが昔風の味わいになっています。
布の風合いは気に入ったエリスさん。柄を絣のようにしたいとひらめきます。

天然の素材には天然の染料が合うと草木染めのサンプルを見せてくれた大城さん。
アカネ、沖縄シイの木、など優しい色合い。
色あせた緑・黄・赤の3色のラスタカラーにしたらジャマイカと日本を融合させる感じになるのでは、とエリスさん。

樹齢400年ほどのフクギの皮を煮出して黄色の染料に。防風林として植えられるフクギ、風で倒れた木を原料に使います。
フクギで染めた黄色の糸をに琉球藍で藍染すると緑色に。

手紡ぎの木綿糸はタテ糸が抜けたり切れたりして織るのに時間がかかるそうで、スタジオ収録までに試作品が出来上がらず。
しかし試作途中の写真にエリスさんも満足げ。すてきなテキスタイルが完成する予感がします。

名前NUNU工房(ぬぬこうぼう)
住所沖縄県島尻郡南風原町字本部45
名前大城廣四郎織物工房(おおしろこうしろうこうぼう)
住所沖縄県島尻郡南風原町本部175

港川外人住宅街(港川ステイツサイドタウン)/ カフェや雑貨屋が集まるおしゃれスポット【沖縄】

旅の終わりに人気スポット 港川外人住宅街(港川ステイツサイドタウン)に寄り道。
那覇から車で20分の浦添市にある駐留アメリカ軍の家族が住んでいた外国人住宅跡。1960年代に建てられた住宅が今も60軒ほど残っています。アメリカ軍の関係者が住まなくなると、広々としたアメリカンな間取りが人気となり沖縄の人たちが住み始めました。

2008年頃からはおしゃれにリノベーションしたカフェや雑貨ショップなどが次々にオープン。現在は約40軒のショップが入居しています。
家の形はそのまま、扉の色は思い思いのカラーに塗られ内装も1軒1軒オーナーのこだわりが感じられる個性的なお店ばかり。

紹介されていた ドラゴンフルーツのかき氷 があるショップは 喫茶ニワトリ(きっさにわとり)
天然酵母食パン専門店 ippe coppe(イッペコッペ)の庭で夏季限定で営業しているお店です。イッペコッペのオーナーは 西村剛(にしむらつよし)さん。妻の 西村美奈子(にしむらみなこ)さんは通年スコーンやスウィーツを担当されていますが夏季だけ喫茶ニワトリをオープン。手作りシロップのごちそうかき氷を提供しています。イチゴ、シークァーサー、ドラゴンフルーツ、マンゴーなど季節のフレッシュなフルーツのかき氷。食べてみたいですね!

番組でちらりと映っていたコーヒーショップは 沖縄セラードコーヒー。卸し専門のコーヒー会社が2015年にオープンしたアンテナショップです。
ちらりと映っていた雑貨セレクトショップは Proots(プルーツ)。厳選した沖縄産の雑貨や加工食品を販売するセレクトショップ。やちむん、琉球ガラス、紅型、黒糖加工品、衣類などおしゃれな沖縄の手仕事が揃います。

西村美奈子さんは沖縄は「チャンプルー(混ぜる)文化」だとおっしゃっていました。琉球王国時代から交易拠点だった歴史的背景、第2次世界大戦後の駐留アメリカ軍によるアメリカンカルチャーの流入など様々な文化が混じり合った独特な文化。伝統を大切にしながらも新しいものを作ろうとする人たちの姿を垣間見ることができました。

名前港川外人住宅街(港川ステイツサイドタウン)
住所沖縄県浦添市港川2丁目
WEBhttp://okisho.com/foreigner-house/
営業時間店による
定休日店による
名前ippe coppe(イッペコッペ)/喫茶ニワトリ(きっさにわとり)
住所沖縄県浦添市港川2-16-1
WEBhttps://www.ippe-coppe.com/
営業時間イッペコッペ:木〜月:12:30〜18:00
喫茶ニワトリ:木〜月:10:30〜16:00(夏季のみ)
定休日火曜・水曜・第3月曜

せかほし | 音楽 BGM

JUJUさんNHK紅白歌合戦初出場決定おめでとうございます。歌うのは せかほしのオープニングテーマではなく「やさしさで溢れるように」です。
番組内挿入歌 をまとめました。

オープニングテーマ

オープニングテーマ は JUJUさんの「Remember (The Good Times)」です。

エンディングテーマ

2020年10月からの エンディングテーマ は JUJUさんの「Voice」です。

やちむんスピーカーで試聴した曲

やちむんスピーカーで試聴した曲は JUJUさんの「PLAYBACK」です。

エリス’s プレイリスト

沖縄をドライブする Terry Ellis(テリー・エリス)さんと 北村恵子(きたむらけいこ)さん夫妻のプレイリスト。

Barrington Levy / Black Roses

琉球ガラス工房へ向かうドライブの曲はジャマイカのレゲエアーティスト Barrington Levy(バーリントン・リーヴィ)の「Black Roses(ブラック ローゼス)」。

Burna Boy / My Money, My Baby

やんばるの民宿へ向かうドライブの曲は ナイジェリアのアーティスト Burna Boy(バーナ・ボーイ)「My Money, My Baby(マイマネー、マイベイビー)」。

U-NEXTでNHKの見逃し配信を視聴する方法はこちらをどうぞ!

世界はほしいモノにあふれてるシリーズの放送日時まとめはこちらをどうぞ!

JAPAN 日本の台所道具 のまとめはこちらをどうぞ!

鈴木亮平さんがアドリア海の世界ミステリー遺産を巡った番組まとめはこちらをどうぞ!

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