世界はほしいモノにあふれてる「イギリス・時代を彩るアンティークジュエリー」紹介リスト

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NHK Gで放送している「世界はほしいモノにあふれてる(略称:せかほし)」シリーズ。
世界を旅するトップバイヤーと素敵なモノ探し。目利きバイヤーに密着したドキュメンタリーには欲しいものや行きたいお店が続々登場。バイヤーさんは誰?場所はどこ?物はどこで買える?と気になります。
番組はいよいよ3年目、長く続いてくれることを願います。2020年4月からは放送時間が45分に変更、再放送時刻も変更になっています。
世界はほしいモノにあふれてる イギリス・時代を彩るアンティークジュエリー(初回放送:2020年7月2日22:30〜 再放送:2020年8月10日25:00〜)のMCは俳優の 三浦春馬(みうらはるま)さん、歌手の JUJU(ジュジュ)さん。ナレーション(天の声)は声優の 神尾晋一郎(かみおしんいちろう)さん。今回は久しぶりのスタジオ収録。三浦さんとJUJUさんは距離を取り間にアクリル板の衝立、と以前のスタジオの雰囲気とは異なりますがスタジオ収録が再開されたのは本当に嬉しいです。
バイヤーは CHIROL VINTAGE(チロルヴィンテージ)のアンティークジュエリーバイヤー 釘井邦恵(くぎいくにえ)さん。新型コロナウイルスの影響で日本に来ることができずロンドンからの中継でご出演されました。
番組を参考に、自分で行くときのために気になるお店やスポットをまとめてリストにしてみました。
せかほし最新の放送は 2023年11月4日(土)15:55〜16:20祝5周年!とっておきの旅SP」です。
(追記)2020年7月18日に三浦春馬さんが亡くなられました。心よりご冥福をお祈りいたします。

せかほし5min. に登場

5分の短縮版「せかほし5min.」が放送されます。 せかほし5min. 放送スケジュール
語り(旅のオトモ)は JUJU(ジュジュ)さん。
NHK総合 2021年3月23日(火)27:15〜27:20「ジュエリーきらめき世界旅

U-NEXT(ユーネクスト) でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。世界はほしいモノにあふれてる は放送の翌日から見逃し配信中。三浦春馬さん出演の大河ドラマ おんな城主 直虎 などドラマも一気見できます。初回31日間無料トライアル。NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。PR

2020年4月1日に番組のオフィシャルブックが発売されました。

恋しいペルシャ 美の源流 のまとめはこちらをどうぞ!

イギリス・英国ティー文化をめぐる旅 のまとめはこちらをどうぞ!

せかほし | 釘井邦恵さん | バイヤーさんは誰?場所はどこ?物はどこで買える?

番組では CHIROL VINTAGE(チロルヴィンテージ)のアンティークジュエリーバイヤー 釘井邦恵(くぎいくにえ)さんの2020年2月下旬〜3月上旬のイギリスでの買い付けを紹介していました。

釘井邦恵さん / CHIROL VINTAGE(チロルヴィンテージ)/ アンティークジュエリーショップ

2013年に双子の姉妹 太田良恵(おおたよしえ)さんと 釘井邦恵(くぎいくにえ)さんが立ち上げたオンラインのヴィンテージセレクトショップ CHIROL VINTAGE(チロルヴィンテージ)。双子の妹で日本在住の太田良恵さんがオーナーとして販売業務、双子の姉でロンドン在住の釘井邦恵がバイヤーとして仕入れ業務を担当されています。
いまのところ常設店は無くオンライン販売のみ。ときどき伊勢丹や高島屋などのデパートやギャラリーで期間限定のポップアップショップとしての出店あり。

23歳でビンテージに魅かれてイギリスへ渡った釘井邦恵さん。ロンドンの大学でアンティーク家具や装飾品の保存修復を学ぶ傍らビンテージクローズショップで勤務。
双子の妹の太田良恵さんは10代の頃から音楽好きでオンラインのレコードショップを立ち上げた経験があり、釘井邦恵さんの大学卒業後に2人で CHIROL VINTAGE(チロルヴィンテージ)を立ち上げ。イギリスを中心にヨーロッパで買い付けたアンティークジュエリーやアンティーク雑貨をオンラインで販売しています。

釘井さんは年に1度、自らがプロデュースするイベントがあり、今回はそのための買い付け。
常設店を持たず、普段はロンドンを中心に生活をする釘井さん。主催イベントは日本でアンティークジュエリーの楽しさを伝えるチャンスです。ひとつひとつのジュエリーにある大切なストーリーを伝えていきたいと考えています。

ロンドン郊外で夫と娘のニナちゃんと家族3人で暮らす釘井さん。朝、夫と娘を送り出した後は店に出す前にジュエリーをひとつひとつチェック。丁寧にメンテナンスして磨き上げます。
買った可愛いものたちが目の前に並んでいてメンテナンスしていくのは楽しい時間。小さなブローチの石を留めている極小の爪も綺麗に調整。手を加えることでさらに未来に繋がっていくアンティークジュエリーは100年、200年と輝き続けます。

チロルヴィンテージ POP UP 出店予定

2020年8月19日〜2020年8月25日
伊勢丹新宿店本館2F

2020年9月16日〜2020年9月22日
大阪高島屋1F

名前CHIROL VINTAGE(チロルヴィンテージ)
WEBhttps://chirolvintage.com

シルバーのチャーム

釘井邦恵さんがロンドンの蚤の市で探していたのは店の定番商品だという Silver Charm(シルバーのチャーム)。ペンダントにしたり洋服に縫い付けたり楽しみ方は無限大。
1960年代のトースターのチャーム はちゃんとパンが出てきます。当時はトースターが豊かな生活の象徴でした。
聖書のストーリーがモチーフの クジラのチャーム はクジラの中に人が入っています。

クイズ

問題 チャームのモチーフとしても大流行した1922年の世紀の大発見とは?

答え ツタンカーメン

JUJUさんがヒントを出される前に即答し大正解してしまった Tutankhamun(ツタンカーメン)。1922年にイギリスの考古学者 Howard Carter(ハワード・カーター)によりエジプトで発掘されました。
この世紀の大発見によってイギリスでもエジプシャンブームが到来。ジュエリー界でもたくさんモチーフに使われました。今ではコレクターがいるほどの大人気。

ルーペ

番組収録は2020年6月11日。新型コロナウイルスの影響で釘井さんはスタジオに来ることはできませんでしたがロンドンの釘井さんと中継で繋がっていました。
釘井さんの買い付けで大活躍していたのが ルーペ。ルーペでどんなところを確認するのかというJUJUさんの質問。
特に細かい石がたくさん付いたジュエリーは念入りに石が取れていないか、石を留めいている爪に歪みは無いかをチェック。ルーペでないと見えないものがたくさんあるのでとても大切です。

スタジオでも三浦さんとJUJUさんがルーペでジュエリーを覗いてみました。
コツはルーペを目に近づけてルーペの位置は固定したままジュエリーを動かして焦点を合わせること。片目で見ると疲れるので両目で見るのが良いそうです。
三浦さんはゴージャスな ハエのモチーフのジュエリー、JUJUさんは ハート型のジュエリー をルーペで覗いていました。ルーペ越しの世界は新鮮。
ハエのモチーフもハート型もダイヤモンドが使われています。ローズカットと呼ばれる先が尖ったカットで職人の手で削られていた時代のもの。人の手で削られるのでひとつひとつ形が違っています。その違いもルーペでないとわからない世界です。

次に見たのは マイクロモザイクのジュエリー。肉眼で見ても細かくて可愛らしいのですが、ルーペで見るとまた違った味わい。
三浦さんは「迷路みたいに入り組んでる」と新しい発見もあったようです。
JUJUさんは「ルーペ買います」と言ってました。欲しくなってしまいますね。

蚤の市めぐりに便利な折りたたみ式ルーペ。

せかほし | イギリス

Portobello Market(ポートベロー・マーケット)/ アンティークマーケット【ロンドン】

番組の最初で映っていたのはロンドンを代表するアンティークマーケット Portobello Market(ポートベロー・マーケット)イギリス&スウェーデン ほっこりニット旅 の回でも登場していました。
釘井さんがシルバーのチャームを探していたのもポートベロー・マーケットだと思います。

土曜日は Portobello Road(ポートベロー・ロード)沿いに骨董品の屋台が約1kmほども続くヨーロッパ最大級の骨董市になります。衣類・食器・家具・時計・アクセサリーなどビンテージ・アンティークがずらりと並びます。
南側の最寄駅は Notting Hill Gate(ノッティング・ヒル・ゲート)駅、北側の最寄駅は Ladbroke Grove(ラドブローク・グローブ)駅。
ポートベロー・マーケットと言うと土曜日の骨董市のことを意味する場合が多いですが、常設のアンティークショップもいくつかあり土曜日以外でも営業していますし、カフェやレストランもあります。

屋台が並ぶのは土曜日の10:00〜18:00くらい。10時にはすでに混雑し始めているのでじっくり見たい方は早めに行ってお店の準備中に覗くのがよいかと思います。ぼったくり価格はあまりないようですが、観光客が多くお値段ちょっと高めの設定もあるため価格の交渉をしてみてください。

名前Portobello Market(ポートベロー・マーケット)
住所Portobello Rd, London W11 1AN
WEBhttp://www.portobelloroad.co.uk
Instagram@portobello_market
営業時間[骨董市] 土:10:00〜18:00 [常設店] 9:30〜20:00
定休日[骨董市] 日曜〜金曜 [常設店] 店による
アクセス地下鉄「Notting Hill Gate(ノッティング・ヒル・ゲート)」駅から徒歩2分、「Ladbroke Grove(ラドブローク・グローブ)」駅から徒歩3分

ロンドン郊外のマーケット【ロンドン郊外】

釘井さんが向かったのは ロンドン郊外のマーケット。広い敷地で開かれるので出店数も多く、高価なものから手頃なものまで掘り出し物に出会える確率が高い、と言われていましたがどこのマーケットなのかは不明。

鳥のモチーフの1930年代のイアリング には目に赤い石が埋め込まれています。鳥のブローチ などもありした。
鳥モチーフが多かったのは、戦争が多かった時代に戦場に向かう恋人に「必ず戻る」という願いを込めて渡り鳥のモチーフのジュエリーを送った人たちがいたから。

釘井さんの目に留まったのは 1880年代の小さなわすれな草のリング。「わたしを忘れないで」という花言葉から、誰かをいとおしむ意味が詰まったジュエリーだったのでは?と想像が膨らむセンチメンタルなジュエリーです。
男性もののスティックピンからリングに仕立て直したもののようですが、悪い仕立て直しではないので購入。細かいところまでしっかりルーペでチェックされていました。

馴染みのディーラー Lucy Verity(ルーシー・ヴェリティ)さんと Kitty Verity(キティ・ヴェリティ)さん母娘のストールへ。このシーン、同じアンティークマーケット内のように編集されていましたが、釘井さんの服装が違うので別の日の撮影。ここはラバーズアイのディーラーにコンタクトが取れた サンバリー・アンティーク・マーケット だと思います。
ヴェリティ母娘は上流階級が身につけていたハイジュエリーを多く取り扱っています。ルーシーさんのご両親もジュエリーのお仕事をされていてキティさんで3世代目。
ルーシーさんとキティさん母娘はディーラーなのにアンティークジュエリーを贈りあったりするそうです。ただただアンティークジュエリーが大好きなディーラー母娘。毎週土曜日はポートペローに出店されているようです。

1880年代の手のブローチ は袖口から覗く手が手紙を持つ上品なデザイン。古くから手は友情や愛情を表すシンボル。大英帝国の絶頂期のビクトリアン時代に好まれたモチーフです。
ビクトリアンハンドと呼ばれ様々なデザインがあります。

さらに釘井さんが見つけたのは Saphiret(サフィレット)のイアリング。19世紀中頃にチェコの Jablonec(ヤブロネッツ)地方で誕生した変色ガラスで角度によって放つ色合いが変わります。製法を知る一族が途絶え今では作ることができないという謎のガラス。さすがに良いお値段だったみたいです。
1940年代〜50年代にドイツでサフィレットを真似たものができたのですがやはりオリジナルは輝きが綺麗。レアもののイアリングを思い切ってお買い上げ。

名前Lucy Verity(ルーシー・ヴェリティ)
Instagram@lucy.verity
名前Kitty Verity(キティ・ヴェリティ)
Instagram@kittyverity

エマ・カデルニさんのコレクション / ヴィンテージロンドン【ロンドン】

スコットランド王の末裔でアンティークディーラーの Emma Caderni(エマ・カデルニ) さんがご自慢のアンティークジュエリーコレクションを時代ごとに紹介。
100年、200年前につくられたものが今でも美しく身につけることができる、それがアンティークジュエリーの魅力だと語っていました。

エマ・カデルニさんさんは Vintage London(ヴィンテージロンドン)というアンティークショップを運営。毎週土曜日に Portobello Market(ポートベロー・マーケット)の The Red Teapot Arcade(ザ・レッド・ティーポット・アーケード)に出店されています。撮影されていたのは Chelsea(チェルシー)のご自宅のようです。
紹介されていたのは個人コレクションの高価なアンティークジュエリーですが、販売されているものはお手頃価格のヴィンテージクローズやジュエリーもあり。

名前Emma Caderni(エマ・カデルニ)/ Vintage London(ヴィンテージロンドン)
住所Chelsea, London, SW3 UK
WEBhttps://www.vintagelondon.biz/home
Instagram@emmacaderni
営業時間要予約
名前Vintage London(ヴィンテージロンドン)ポートベロー店
住所The Red Teapot Arcade, 101 Portobello Road, London, W9 UK
営業時間土:7:00〜15:00
定休日日〜金

ジョージアン期(1714-1837)

上流階級の人々がきらびやかなジュエリーを身にまとっていた Georgian Era(ジョージアン期)(1714-1837)。
この頃ヨーロッパではシルク産業が発展。艶やかな生地を使って華やかなドレスが多くつくられました。
電気のない時代、キャンドルの光のもとでシルクの艶を際立たせるジュエリーが必要とされたのです。
人気だったのは Cut Steel(カットスチール)。磨いた鉄を鋲状にして敷き詰めたものでキャンドルの光でも輝きを放ちます。

ビクトリアン期(1837-1901)

イギリス帝国の絶頂期 Victorian Era(ビクトリアン期)(1837-1901)は華やかな日常がジュエリーにも反映。
19世紀半ばの ビクトリアン時代のグリーンのドレス。とてもワイドで豪華。ドレスを覆うショールを羽織り着飾っていました。
ショールを留めるために使われたのは 大振りで豪華なブローチ。エマさんが持っているのは当時流行ったスコットランドの石があしらわれた華やかなブローチ。

エドワーディアン期(1901-1919)

イギリスが富と力にあふれた Edwardian Era(エドワーディアン期)(1901-1919)。良質な素材で高価なものが多く作られました。
当時流行ったのはシルクやレースをあしらったファッション。ドレスは白や淡い色が人気。繊細なレースに合う 天然真珠 がジュエリーに多く使われました。ダイヤモンドよりも価値があったのだとか。

Red House(レッド・ハウス)/ ウィリアム・モリスの家【ロンドン郊外】

釘井さんが古いものを愛するようになった原点と言える場所へ。
1859年に建てられた Red House(レッド・ハウス)はデザイナー・思想家であった William Morris(ウィリアム・モリス)の家。
イギリス 暮らしを豊かにするアンティーク の回ではウィリアム・モリス・ギャラリーが紹介されモリスがデザインしたファブリックを購入していました。

世界で最も美しい家を目指し1859年にモリスの自宅兼工房として建設されたレッド・ハウス。設計はモリスの友人 Philip Webb(フィリップ・ウェッブ)。内装。家具はもちろん手すりまで全て手仕事にこだわり中世風に作り上げました。
シンプルながらもディテールまで凝ったデザインになっているところが好きだという釘井さん。手で作ることの喜びと遊び心が家の隅々まで感じられます。
そんな素晴らしい家なのですが、ロンドン郊外の静かな場所にあるためモリスの妻 Jane(ジェーン)が寂しがり5年ほどしか住んでいません。
現在は National Trust(ナショナル・トラスト)が管理していて見学ができます。入場料は £9.50。

この家が建てられた当時のイギリスでは産業革命が進みあらゆるものが機械で大量生産されるようになっていました。
そんな中、モリスは手仕事の尊さを訴え Arts and Crafts Movement(アーツ・アンド・クラフツ運動)を主導。
「Have Nothing in your houses that you do not know to be useful or believe to be beautiful.」
(役に立たないもの 美しいと思わないものを家においてはならない)
という有名な言葉は多くの人にも影響を与えました。
生活に関わる全てのものは質の良い確かなもの。職人たちは作品作りに励み多くの上質な工芸品が生まれることにあります。そしてジュエリーも。
釘井さんはアーツ・アンド・クラフツのジュエリーを買い付けたいと考えていました。

名前Red House(レッド・ハウス)
住所Red House Ln, London, Bexleyheath DA6 8JF UK
WEBhttps://www.nationaltrust.org.uk/red-house
営業時間水〜日:11:00〜17:00
定休日月曜・火曜

Mike Weedon Antiques(マイク・ウィードン・アンティーク)/ アーツ・アンド・クラフツのジュエリー【ロンドン】

アーツ・アンド・クラフツのジュエリーは希少でなかなかマーケットに出て来ません。まずは専門に扱うロンドンのディーラー Mike Weedon Antiques(マイク・ウィードン・アンティーク)を訪ねました。番組でお店の名前は出ていませんでしたがポートベロー付近の雰囲気だなと思って探したら見つかりました。
Art Nouveau(アールヌーボー)と Art Deco(アールデコ)を中心に取り扱うアンティークディーラー。出演されていた方は紹介がありませんでしたが Mike Weedon(マイク・ウィードン)さんでしょうか。インスタグラムの運営は Hisako Hamai Weedon(ヒサコ・ハマイ・ウィードン)さんがされています。問い合わせは日本語でもできるようです。

釘井さんが気に入ったのは金細工を得意としたデザイナーが手がけた ブレスレット。滑らかに連続する金の曲線。宝石ではなくエナメルで装飾されています。
あまり高価な素材を使わないのがアーツアンドクラフツのジュエリーの特徴。素材の豪華さよりも手仕事の技術に付加価値が付いています。

花のモチーフのついたネックレス はクラスプ(ネックレスの留め具)の部分にも職人技が光ります。他のジュエリーでは見かけないような細工。こうしたちょっとしたディテールにも手仕事のこだわりを見ることができます。
お値段は高かったようですが気に入ってお買い上げ。

名前Mike Weedon Antiques(マイク・ウィードン・アンティーク)
住所Gallery Rafael, 295 Westbourne Grove, Notting Hill, London W11 2QA UK
WEBhttps://www.mikeweedonantiques.com
Instagram@hisakohamaiweedon
営業時間水:9:00〜17:00、土:10:00〜17:00
定休日日曜・月曜・火曜・木曜・金曜

Hart Silversmiths(ハート・シルバースミス)/ 老舗の銀細工工房【チッピングカムデン】

ロンドンから車で2時間の Cotswolds(コッツウォルズ)地方の Chipping Campden(チッピングカムデン)。かつて羊毛取引によって発展しヨーロッパ中に名を馳せた町です。
アーツアンドクラフツ運動に賛同した職人たちがロンドンから移り住み工房を構えた町でもあります。

釘井さんが訪ねたのはアーツアンドクラフツの志を受け継ぐ老舗工房 Hart Silversmiths(ハート・シルバースミス)。1902年から続く銀細工工房です。
紹介されていたのは3代目の David Hart(ディビッド・ハート)さん81歳。(番組では「ディビット」になってましたが正しくは「ディビッド」さん)創業当時から受け継いできた技術と道具を使って銀細工の修理から製品開発までを行っています。現在は4代目の Julian Hart(ジュリアン・ハート)さんがメインで制作されているようです。

訪ねた日は受注された指輪を製作中。銀の素材の棒をハンマーで切り叩いて形づくります。
作っているのは英国紳士の定番リング Signet Ring(シグネットリング)。いちから手仕事で作る工房は今ではとても珍しいそうです。それでも一点ものを欲しがる人がいる限りこの仕事は続いていくというディビッドさん。

さらに見せてくれたのはアーツアンドクラフツにまつわる資料。1907年当時のジュエリーのデザイン画。
1907年につくられたアーツアンドクラフツ ペンダントヘッドも保存されていました。可憐な花をあしらった優美なデザイン。シルバーにエナメル細工が施されています。

名前Hart Silversmiths(ハート・シルバースミス)
住所The guild of handicraft, Sheep Street, Chipping Campden GL55 6DS UK
WEBhttp://www.hartsilversmiths.co.uk
Instagram@julianhartsilvergofh
営業時間月〜金:9:00〜17:00、土:9:00〜12:00
定休日日曜

Lover’s Eye(ラバーズ・アイ)/ 釘井さんが手に入れたいジュエリー

釘井さんがずっと欲しいと思っていた Lover’s Eye(ラバーズ・アイ)。愛する人への思いを瞳と最高の素材を使って表現した極上のジュエリー。
このジュエリーにはロマンティックな誕生秘話がありました。
18世紀、後の George IV(ジョージ4世)がまだ皇太子だった頃。21歳のジョージ4世は宗派の違う6歳年上の未亡人 Maria Fitzherbert(マリア・フリッツハーバート)を愛してしまいます。悲しいことに結婚を認められなかった皇太子は、「遠くにいてもあなたを見つめています」という意味を込めて自分の瞳を描いたブローチを恋人に贈りました。

それがきっかけとなり愛の証として人気となったモチーフ、ラバーズ・アイ。愛する人を見つめる愛の眼差し。秘めた思いを込めたジュエリーだけに市場に出ることは極めて少なく入手困難。市場に出回っているものの7割は偽物だといいます。

三浦春馬さんが47都道府県47のメイド・イン・ジャパンを巡った連載の書籍化。真摯に日本の伝統工芸や手仕事に向き合った三浦さんの素直で温かい人柄が感じられる本です。

日本製 / 三浦春馬
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Sunbury Antiques Market(サンバリー・アンティーク・マーケット)【ロンドン郊外】

午前5時に家を出た釘井さん、誰よりも先にラバーズ・アイを見つけ出そうとオープンと同時にアンティークマーケットへ。
場所は出ていませんでしたがロンドン郊外南西部のケンプトンパーク競馬場で開催される Sunbury Antiques Market(サンバリー・アンティーク・マーケット または サンブリー・アンティーク・マーケット)だと思います。

ディーラーは安全のためとてもカメラに敏感。「撮らないで」と撮影を拒否される取材クルー。そういう人ほど良いものを持っていました。
とあるディーラーのストールで見つけたのは Hair Jewelry(ヘアー・ジュエリー)。高度な技術で髪の毛を編み込んで作られたジュエリーです。髪の毛は愛の証。
髪の毛で編まれたリボンは1800年〜1840年のもの。
髪の毛を入れたブローチは故人を偲ぶジュエリー。亡くなった人の形見として作られたもの。なかなかのレアもの。

このディーラーなら ラバーズ・アイ を持っているかもと聞いてみると、プライベートなコレクションとして1個持っているとのこと。
今は持っているけどいつかは手放すつもりがあるというので、そのときはいつでも教えてと連絡先を渡しました。

そして後日、なんと入手できてしまった釘井さん。目の絵にダイアモンドの雫がひとつ涙のように付いている ラバーズ・アイ。たくさんのジュエリーを見てきた釘井さんもこれほどまでに感動するジュエリーは初めて。
この時代のジュエリーはほとんどが何かしらの思いやメッセージが込められてつくられている。ファッションだけではなく人の心に寄り添うパーソナルなもの。ラバーズ・アイはパーソナルなジュエリーの究極のものだと釘井さん。

名前Sunbury Antiques Market(サンバリー・アンティーク・マーケット)Kempton会場
住所Kempton Park Racecourse, 178 Staines Rd E, Sunbury-on-Thames TW16 5AQ
WEBhttps://www.sunburyantiques.com
Instagram@sunburyantiques
営業時間第2木曜・最終火曜:6:30〜14:00
アクセスSouth Western Railway「Kempton Park(ケンプトンパーク)」駅から徒歩11分、Kempton Park Racecourse(ケンプトンパーク競馬場)内

Maylam’s Delicatessen(メイラムズ・デリカテッセン)/ 食料品店【チッピングカムデン】

旅の途中で立ち寄ったのは Cotswolds(コッツウォルズ)地方 Chipping Campden(チッピングカムデン)の食料品店 Maylam’s Delicatessen(メイラムズ・デリカテッセン)
お店のオリジナルの Vintage Marmalade(ヴィンテージ・マーマレード)がありました。古いものを愛するイギリスっぽいですね。
釘井さんもヴィンテージ・マーマレードをお買い上げ。家族揃って食べていました。ニナちゃん可愛いですね。

名前Maylam’s Delicatessen(メイラムズ・デリカテッセン)
住所High St, Chipping Campden GL55 6HB UK
営業時間月〜土:9:00〜17:00、日:10:00〜16:00
定休日なし

U-NEXT(ユーネクスト) でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。世界はほしいモノにあふれてる は放送の翌日から見逃し配信中。三浦春馬さん出演の大河ドラマ おんな城主 直虎 などドラマも一気見できます。初回31日間無料トライアル。NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。PR

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