お宝を掘り当てろ!!アンティーク鑑定旅「ベルギー」で濱田マリと磯村勇斗が巡ったノミの市

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NHK BSP「お宝を掘り当てろ!!アンティーク鑑定旅「ベルギー」」(初回放送:2019年6月29日21:00〜22:30、再放送:2020年6月23日15:00〜16:30)。
世界の蚤の市でお宝探しをするシリーズ。見ていると蚤の市に行きたくなってしまいます。専門家の査定と解説も勉強になって役に立ちそう。
今回は女優の 濱田マリ(はまだまり)さんと俳優の 磯村勇斗(いそむらはやと)さんがベルギーのノミの市で買い物バトル。語りはNHKアナウンサーの 小田切千(おだぎりせん)さんでした。
番組を参考に、自分で行くときのために気になる蚤の市や狙い目アンティークをまとめてリストにしてみました。

再放送スケジュール

NHK BSプレミアム・BS4K 2023年4月21日09:30〜11:05
4Kプレミアムカフェ「ベルギー アンティーク鑑定旅」
NHK BSプレミアム・BS4K 2023年4月21日24:00〜25:35
4Kプレミアムカフェ「ベルギー アンティーク鑑定旅」

U-NEXT(ユーネクスト) でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。磯村勇斗さん出演の朝ドラ ひよっこや大河ドラマ 青天を衝け などドラマも一気見できます。初回31日間無料トライアル。NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。

アンティーク鑑定旅 アメリカ西海岸 のまとめはこちらをどうぞ!

せかほし イギリス・時代を彩るアンティークジュエリー のまとめはこちらをどうぞ!

アンティーク鑑定旅 ベルギー|出演者

濱田マリ(はまだまり)さん

一度聴いたら忘れられない個性的な声が魅力の 濱田マリ(はまだまり)さん。1968年兵庫県神戸市生まれ。
テンポのいい関西弁のアクセントで女優やナレーターとして活躍されていますが、元々はミュージシャン。1991年にモダンチョキチョキズ というバンドのボーカルとなり、1992年にメジャーデビュー。
以降は活動の幅を広げ、ドラマや映画でバイプレイヤーとして活躍。NHKのドラマにもよく出演されています。所属事務所は パパドゥ。
個人的に好きな番組 NHK「世界ふれあい街歩き」BS-TBS「世界一周魅惑の鉄道紀行」のナレーションをされているので、馴染みのある声。
NHK「ねこ育て いぬ育て」のナレーションも担当。濱田さん自身もかわいい猫と暮らしています。

アンティーク鑑定旅シリーズでは「イタリア 夢よもう一度SP」に出演。アレッツォのノミの市で見事掘り出し物を購入していました。
また、濱田マリさんは手芸も大好きということでハンドメイドに使えそうな雑貨や材料に目がないようです。

NHK「世界ふれあい街歩き」はU-NEXTとAmazonプライムビデオが配信するNHKオンデマンドで視聴できます。

磯村勇斗(いそむらはやと)さん

磯村勇斗(いそむらはやと)さんは1992年静岡県沼津市生まれ。中学生の頃から役者を目指し、桜美林大学に進学したものの2年半で中退。小劇場の舞台を経て、2014年にテレビ朝日「事件救命医2~IMATの奇跡~」で本格デビュー。
2015年にテレビ朝日「仮面ライダーゴースト」、2017年にNHK 連続テレビ小説「ひよっこ」に出演してブレイク。

2021年3月21日放送のMBS/TBS系列「情熱大陸」では変幻自在な演技の裏に隠されたストイックな努力も垣間見ることができました。
2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」では幼なさの残る徳川家茂役。同時期に放送されるテレビ東京「珈琲いかがでしょう」ではチンピラ風の謎の男、ただのイケメン俳優ではない演技の幅を見せてくれます。所属事務所は BLUE LABEL。

アンティーク鑑定旅では初めてのヨーロッパだという磯村さんの素の部分が少しだけ伺えます。
蚤の市でお買い上げしたアクセサリーは母へ贈るという親孝行な一面も。

磯村勇斗さんが出演したNHK朝ドラ「ひよっこ」や大河ドラマ「青天を衝け」はU-NEXTとAmazonプライムビデオが配信するNHKオンデマンドで視聴できます。

アンティーク鑑定旅 ベルギー|クリスタルガラス

最初は Crystal Glass(クリスタルガラス)対決。

お宝 / クリスタルガラス / Marjolaine(マルジョレーヌ)【ブリュッセル】

買い物の前にクリスタルガラスの見極め方を教えてもらうと訪ねたのはマドレーヌ通りにある小さなアンティークショップ Marjolaine(マルジョレーヌ)。店主の Etienne Cracco(エチエン・クラコー)さんはクリスタルガラスの世界的コレクター。お店の2階には壁一面にクリスタルガラスが陳列されています。

コレクションは全てベルギーの王室御用達ブランド Val Saint Lambert(ヴァルサンランベール)のクリスタルガラス、その数2300点以上。
1826年創業のヴァルサンランベール社は歴代の国王が王の器として愛用した最高級のクリスタルガラスを制作。1926年に後の国王レオポルド3世とアストリッド王妃の結婚式に献上されたワイングラスは王冠のマークの下にLとAの文字が入っています。

19世紀末から1920年代のものはアンティークの中でも特にお宝と言われています。当時は世界各国の王侯貴族や上流階級が主な顧客。少しでも仕上がりに問題があれば全て割っていたために選び抜かれた完璧な品だけが出回っていました。緑のフクロウの花瓶はその価値なんと600万円。しかし1929年の世界的な大不況の影響で贅を尽くしたものは次第につくられなくなっていきました。

クリスタルガラスの目利きポイント

弾けば高く澄んだ音色がする
彫りが深く模様が正確

クリスタルガラスかどうかを見極める方法は2つ。
まずは弾いてみて高く澄んだ音色がするかをチェック。
次にカッティングの技術もチェック。安めの他社製品と比較するとよくわかるのですが、ヴァルサンランベールのクリスタルガラスは彫りが深く鋭くカッティングされています。
模様は寸分たがわず左右対称で正確に刻まれている卓越したカッティング技術が特長です。

名前Marjolaine(マルジョレーヌ)
住所Rue de la Madeleine 7, 1000 Bruxelles, Belgium
Instagram@marjolaine_venteenligne
営業時間火〜土:12:00〜19:00
定休日日曜・月曜
名前Val Saint Lambert(ヴァルサンランベール)
住所Cour du Val 245, B-4100 Seraing, Belgium
WEBhttps://www.val-saint-lambert.com
Instagram@valsaintlambert
営業時間月〜土:10:00〜17:00
定休日日曜

買い物 / Sablon Antiques Market(サブロン・アンティーク・マーケット)【ブリュッセル】

濱田さんと磯村さんはブリュッセル中心部からほど近い Place du Grand Sablon(グランサブロン広場)のノミの市 Sablon Antiques Market(サブロン・アンティーク・マーケット)へ。毎週末に陶磁器、ジュエリー、銀製品など40ほどの店が出店しています。
小規模ながらヨーロッパ屈指の人気を誇り王室御用達の逸品がよく見つかると評判です。

濱田さんは一目惚れした 緑色のワイングラス のお店へ。店主曰く20世紀前半につくられたヴァルサンランベール。
指で弾くとクリスタルガラスの高い音色。カッティングも深いことを確認。
売値 65ユーロ(7,995円)のところを 60ユーロ(7,380円)にしてもらってお買い上げ。

磯村さんも同じお店へ。
目をつけたのは24金でギリシャ神話をモチーフにした絵柄が描かれたガラス。
店主曰く20世紀前半につくられたヴァルサンランベールのクリスタルガラスで特別限定品のデキャンタ。金で装飾されているのはこのブランドでも大変珍しいとのこと。
デキャンタは売値 575ユーロ(70,725円)と予算オーバー。迷っていると商売上手な店がすかさず小ぶりな花瓶をおすすめ 375ユーロ(46,125円)。
結局磯村さんは 金の装飾の花瓶325ユーロ(39,975円)でお買い上げ。

名前Sablon Antiques Market(サブロン・アンティーク・マーケット)
住所Place du Grand Sablon, 1000 Bruxelles, Belgium
WEBhttps://markets.brussels.be/markets/sablon-antiques-market
Instagram@marchedusablon
営業時間土:9:00〜17:00、日:9:00〜15:00
定休日月曜〜金曜

鑑定 / Hôtel de Ventes Horta(オルタ・オークションハウス)【ブリュッセル】

鑑定はブリュッセルのオークションハウス Hôtel de Ventes Horta(オルタ・オークションハウス)へ。オーナーで鑑定士の Dominique de Villegas(ドミニク・ド・ヴィルガス)さんが査定してくれました。

まずは濱田さん購入の 緑色のワイングラス
購入額 60ユーロ(7,380円)→ 鑑定額 50ユーロ(6,150円)
1920年代のヴァルサンランベールのクリスタルガラスと鑑定。持ち手の部分にも細かなカッティングが施されている美しいもの。
しかし全て色の異なる6色のセットが定番で1個だけでは価値は下がります。6客セット全部揃っていれば1個100ユーロにはなったということです。

磯村さんの 金の装飾の花瓶
購入額 325ユーロ(39,975円)→ 鑑定額 300ユーロ(36,900円)
金の模様は Danse de Flore(ダンス・ド・フロール 花の季節を祝う踊り)と呼ばれるヴァルサンランベールの伝統的なモチーフ。
金の模様が最初に作られたのは19世紀末でギリシャ神話をモチーフにしたものでとても人気がありました。
この花瓶の底にはロゴが入っています。ロゴを刻むようになったのは20世紀の半ば以降、ということでこれは1980年代に復刻されたもの。
底は傷だらけで傷みがひどく中も汚れている、と実際に使われてきた様子。傷のため価値は下がってしまいます。

名前Hôtel de Ventes Horta(オルタ・オークションハウス)
住所Avenue de Roodebeek 70-74, 1030 Brussel, Belgium
WEBhttps://www.horta.be
Instagram@hotel_de_ventes_horta
営業時間月〜金:9:00〜12:00, 14:00〜17:00
定休日土曜・日曜

ヴァルサンランベールのワイングラス。

アンティーク鑑定旅 ベルギー|アールヌーボーのジュエリー

次は Jewelry(ジュエリー)対決。

お宝 / ジュエリー / Musées Royaux d’Art et d’Histoire(王立美術歴史博物館)【ブリュッセル】

まずはブリュッセルのサンカントネール公園にある Musées Royaux d’Art et d’Histoire(王立美術歴史博物館)へ。かつては Musée du Cinquantenaire(サンカントネール博物館)と呼ばれていましたが2018年に王立美術歴史博物館に名称変更されています。

学芸員の Werner Adriaenssens(ウエルナー・アドリエンセンス)さんが博物館のお宝ジュエリーを紹介してくれました。王立美術歴史博物館には Art Nouveau(アールヌーボー、アールヌーヴォー)のジュエリーの名品が数多く展示されているのです。
アールヌーボーとは19世紀末から1910年代にかけて世界中で人気を博した芸術様式。実はアールヌーボーという言葉が生まれたのはベルギー。19世紀末に当時の人々を驚かせた斬新なデザインの建築を「Art Nouveau(アールヌーボー、英語:New Art)=新しい芸術」と称したことからそのデザイン様式を意味する言葉になりました。
アールヌーボーの特長は植物をモチーフにした曲線を多用したデザイン。建築から始まったアールヌーボースタイルは世界中で大流行。ジュエリーなどの分野でも大きく花ひらくこととなりました。

アールヌーボージュエリーの目利きポイント

花や鳥など自然がモチーフ
宝石の数が多く色彩豊か

アールヌーボーのジュエリーの名品として見せてくれた1910年代の髪飾りは白い鳥に花と茎。曲線が美しいまさにアールヌーボー様式。

1903年につくられたというトンボの形のネックレスはお宝の中のお宝。Wolfers Frères(ウォルファース・フェレス宝飾店)の一族でアールヌーボーを代表するデザイナーだった Philippe Wolfers(フィリップ・ウォルファース)がデザインしたもの。100万ユーロ(1億2300万円)の価値があるといいます。
たくさんの宝石を使って表現しているのもアールヌーボージュエリーの特長。トンボの背中に並ぶ赤い宝石はルビー、先端で虹色に輝くのはオパール、羽の青っぽく透けている部分はエナメル。羽根には小さなダイヤモンドがちりばめられています。

ウォルファース・フェレス宝飾店の店舗の設計者はアールヌーボーを代表する建築家 Victor Horta(ヴィクトール・オルタ)でした。
王立美術歴史博物館は2017年11月にヴィクトール・オルタの設計したウォルファース・フェレス宝飾店の店内を再現し、所蔵ジュエリーを展示する企画展を開催。現在も再現された店舗は残されその空間の中で展示されています。

名前Musées Royaux d’Art et d’Histoire(王立美術歴史博物館)
住所10 Parc du Cinquantenaire, 1000 Brussels, Belgium
WEBhttps://www.artandhistory.museum
Instagram@arthistorymuseumbrussels
営業時間火〜金:9:30〜17:00、土日:10:00〜17:00
定休日月曜

Philippe Wolfers(フィリップ・ウォルファース)のダイヤモンドブローチ。

買い物 / Sablon Antiques Market(サブロン・アンティーク・マーケット)【ブリュッセル】

濱田さんと磯村さんは再び lace du Grand Sablon(グランサブロン広場)のノミの市 Sablon Antiques Market(サブロン・アンティーク・マーケット)へ。アールヌーボーのアクセサリーを探します。

磯村さんはお母様にあげるアクセサリーを探すことにしました。しかし蚤の市にはアールヌーボーを真似て後の時代につくられた復刻品もたくさんあるので注意が必要。しっかりと見極めなくてはいけません。
アンティークのダイアモンドの指輪は 6,000ユーロ(738,000円)。ちょっと手が出ないお値段です。

見つけたのは スズランの花の形のピアス。店主曰く1910年代に作られた品で、金に小さな真珠が付いています。
売値 400ユーロ(49,200円)のところを 230ユーロ(28,290円)に値下げ成功。店主のお母様は11年前に亡くなったそうで、お母様へのプレゼントにしたいという磯村さんにほだされたようです。

濱田さんはアールヌーボーらしきブローチを発見。店主によれば20世紀初めのものでエナメル製。手描きで青い花を髪につけた女性が描かれています。
売値 250ユーロ(30,750円)のところ 222ユーロ(27,306円)でお買い上げ。

名前Sablon Antiques Market(サブロン・アンティーク・マーケット)
住所Place du Grand Sablon, 1000 Bruxelles, Belgium
WEBhttps://markets.brussels.be/markets/sablon-antiques-market
Instagram@marchedusablon
営業時間土:9:00〜17:00、日:9:00〜15:00
定休日月曜〜金曜

鑑定 / MGA Gallery(Mounir Glaoui Antiques Gallery ムニエル・グラウイ・アンティーク・ギャラリー)【ブリュッセル】

鑑定はブリュッセルのアンティークジュエリー専門店 MGA Gallery(Mounir Glaoui Antiques Gallery ムニエル・グラウイ・アンティーク・ギャラリー)へ。店主の Glaoui Mounir(グラウイ・ムニエル)さん貴金属の扱い30年の目利き。番組ではグラウイ・ムニエルさんと紹介されていましたが、Mounir Glaoui(ムニエル・グラウイ)さんではないでしょうか。
グラウイさんは Sablon Antiques Market(サブロン・アンティーク・マーケット)のオーガナイザーのひとり。

まずは磯村さんの スズランの花の形のピアス
真珠を歯に当ててみてつるっと滑らなければ本物の真珠なんだそうです。これはプロだけにできる技。
そして本物の金なのかをチェック。金属を擦り取り検査薬をかけて確かめます。本物の真珠、本物の金でできていることが判明。
購入額 230ユーロ(28,290円)→ 鑑定額 250ユーロ(30,750円)
アールヌーボーの時代のものではなく、1950年代にアールヌーボー風につくられたものでした。本物のアールヌーボーだったら3倍の価値あり。

濱田さんの 手描きのブローチ
購入額 222ユーロ(27,306円)→ 鑑定額 420ユーロ(51,660円)
これは1910年ごろにつくられたもの。エナメルは壊れやすいのに状態が良く手描きが美しいことから高評価。
女性の髪につけられた花は忘れな草。「私を忘れないで」というメッセージだったのかもしれませんね。

名前MGA sprl(Mounir Glaoui Antiques ムニエル・グラウイ・アンティーク)
住所Rue Watteeu 9, 1000 Bruxelles, Belgium
名前MGA Gallery(Mounir Glaoui Antiques Gallery ムニエル・グラウイ・アンティーク・ギャラリー)
住所Rue Watteeu 9, 1000 Bruxelles, Belgium
WEBhttps://mga-gallery.com
Instagram@mga_gallery

アンティーク鑑定旅 ベルギー|タンタンのグッズ

次は Tintin(タンタン)のグッズ対決。

お宝 / Tintin(タンタン)/ Hergé(エルジェ)【ブリュッセル】

ベルギーの漫画家 Hergé(エルジェ)(本名:Georges Prosper Remi(ジョルジュ・プロスペル・レミ))が1929年に発表した Les Aventures de Tintin(タンタンの冒険)シリーズは主人公・少年記者のタンタンが世界を旅しながら事件を解決する冒険物語。
70年代まで続いた大ベストセラーで世界での累計発行部数は3億5千万部。「なぞのユニコーン号」初版本(1943年)は25万円するなど今でも高い人気。
「タンタンの冒険」の直筆原画(1937年)はなんと3億円で落札されたというから驚きです。
蚤の市にもタンタンのグッズが出ていることがあるので掘り出し物が見つかるかもしれません。

買い物 / Place du Jeu de Balle(ジュドバル広場)のノミの市【ブリュッセル】

Place du Jeu de Balle(ジュドバル広場)のノミの市 へ。19世紀から続くブリュッセル最大のノミの市で店の数は約100、毎日開催されています。一見ガラクタが並んでいるように見えますが、しっかり探せば掘り出し物が見つかるかも。

海外のおしゃれな古本集めも趣味だという磯村さん。タンタンの古本は是非手に入れたいと思っていたそうです。
見つけたのは「月世界探検」の飛び出す絵本。店主曰く1960年代のもの。叔父さんの家の屋根裏部屋で見つけたといいます。
絵本には古い本の表紙が挟まっていましたが、それもおまけでつけてもらえることに。
売値 150ユーロ(18,450円)を 120ユーロ(14,760円)に下げてもらってお買い上げ。

濱田さんも磯村さんと同じ店でタンタングッズを発見。
タンタンのロケットの模型(年代不詳)30ユーロ(3,690円)、
タンタンのパズル(年代不詳)45ユーロ(5,535円)でお買い上げ。何かのおまけだったそうです。

名前Place du Jeu de Balle(ジュドバル広場)のノミの市
住所Place du Jeu de Balle, Brussels, Belgium
営業時間月〜金:7:00〜14:00、土日:7:00〜15:00
定休日なし

鑑定 / eu de Bulles(ジュドブルズ)/ タンタングッズ専門店【ブリュッセル】

鑑定はブリュッセルのタンタングッズ専門店 Jeu de Bulles(ジュドブルズ)へ。店主の Olivier Haute(オリビエ・オウト)さんはタンタンマニア歴40年の目利きです。

まずは濱田さんから。
タンタンのロケット
購入額 30ユーロ(3,690円)→ 鑑定額 30ユーロ(3,690円)
タンタンのパズル 
購入額 45ユーロ(5,535円)→ 鑑定額 250ユーロ(30,750円)
ロケットは2010年代、最近の新しいものはあまり価値はないそうです。
パズルは1950年代に発行された切手の景品。非売品のレアもので年代物なので思わぬ高値が付きました。

つづいては磯村さん。
「月世界探検」の飛び出す絵本
購入額 120ユーロ(14,760円)→ 鑑定額 150ユーロ(18,450円)
おまけの表紙 
購入額 0ユーロ(0円)→ 鑑定額 200ユーロ(24,600円)
おまけの表紙は1930年代にエルジェが描いた「La Glace Polie」という本の表紙。漫画が売れる前は広告デザインの仕事をしていたそうです。
残っているのは少なく出回る事は滅多にありません。タンタンマニア歴40年のオリビエさんもこれまでに2回しか見た事ないレア物。本もあれば300ユーロ以上の価値があります。

名前Jeu de Bulles(ジュドブルズ)
住所79 Place du Jeu de Balle, 1000 Brussels, Belgium
WEBhttp://www.jeudebulles.be
営業時間金土日:10:00〜14:00
定休日月〜木

アンティーク鑑定旅 ベルギー|レース

次は Lace(レース)対決。
1959年のアルベール2世とパオラ妃の結婚式で目を引いたのは長さ5mものレースのベール。19世紀ベルギーでつくられたアンティークレースの名品で代々ロイヤルウエディングで使われてきたお宝。
世界最高峰の技で編み込まれたこのレースは今や再現不可能だといいます。

お宝 / アンティークレース / Musée Mode & Dentelle(モードとレースの博物館)【ブリュッセル】

買い物の前にブリュッセルの Musée Mode & Dentelle(モードとレースの博物館)へ。館長の Caroline Esgain(キャロリーヌ・エスガン)さんがベルギーのアンティークレースについて教えてくれました。

見せてくれたのは全て手で編まれた細い花柄の19世紀半ばのレース。Point de Rose(ポワンドローズ)という立体的な模様を作り出す技法で編まれていて花びらや花が盛り上がって見えます。
10cm四方編むのに丸一日かかった極上のレースで完璧に作れる人はいまではほとんどいない逸品。
19世紀の後半に貴族が使っていた幅50cmほどのレースの扇は前面にポワンドローズの柄が編まれている貴重なもの。お値段240万円。
大きなものは高価ですがリボンやハンカチなど小さなものだったら蚤の市で入手できるかもしれません。

ポワンドローズの目利きポイント

極細の糸
糸を複雑に編み立体感を表現

ポワンドローズは今では使われなくなった細さ0.1mmほどの極細の糸で編まれています。細いのでルーペを用意するのがよいそうです。
花びらの縁取りは極細の糸を10本以上束ねて編むテクニック。極細の糸を使っていて花びらが盛り上がって見えたらポワンドローズに間違いなし。

名前Musée Mode & Dentelle(モードとレースの博物館)
住所Rue de la Violette 12, 1000 Bruxelles, Belgium
WEBhttps://www.fashionandlacemuseum.brussels
Instagram@fashionandlacemuseum
営業時間火~日:10:00~17:00
定休日月曜

買い物 / Tongeren(トンゲレン)のノミの市【トンゲレン】

ブリュッセルから東へおよそ150kmの町 Tongeren(トンゲレン)のノミの市 へ。人口3万人の小さな町に毎週日曜350以上の出店があるベルギー最大のノミの市です。

手芸好きの濱田さんはレースや端切れのお店を発見。
無造作に置かれていた 小さなレース をルーペで確認するとポワンドローズのようです。
約6mのベージュのレース、売値 20ユーロを値切って14ユーロに。
どさくさに紛れてポワンドローズ?かもしれない小さなレースもつけもらって 15ユーロ(1,845円)でお買い上げ。店主曰く両方とも20世紀半ばの品。

磯村さんは地下駐車場でレースのお店を発見。トンゲレンのノミの市は地下駐車場や体育館なども会場になっています。陶磁器対決のときは体育館でお店を発見していました。
ポワンドローズのように見える レース20ユーロ(2,460円)でお買い上げ。店主曰く1900年頃の品。

名前Tongeren(トンゲレン)のノミの市
住所Tongeren, Belgium
WEBhttps://www.antiekmarkt-tongeren.be
営業時間日:7:00〜13:00
定休日月曜〜土曜

鑑定 / Nicole Toebac(ニコル・トバック)/ アンティークレース専門店【ブリュッセル】

鑑定はブリュッセルのアンティークレースの専門店 Nicole Toebac(ニコル・トバック)へ。店主は Bruno Cleti(ブルーノ・クレチ)さんと娘の Natacha Cleti(ナターシャ・クレチ)さん。

まずは磯村さん購入の レース から。
購入額 20ユーロ(2,460円)→ 鑑定額 250ユーロ(30,750円)
このレースは19世紀後半に王侯貴族たちが胸飾りにつけていたもの。
間違いなくポワンドローズなのですが、洗濯されて形が崩れたり穴が開いているところがあるため価値が下がります。
完全な形であればら500ユーロにはなっていたという良い品でした。

次に濱田さん。
小さなレース
購入額 1ユーロ(123円)→ 鑑定額 500ユーロ(61,500円)
6mのレース
購入額 14ユーロ(1,722円)→ 鑑定額 500ユーロ(61,500円)
なんと買値の500倍の高額査定。小さなレースはまさしくポワンドローズ。小さくても編むのに半月以上はかかったであろう美しい品。
20世紀初頭のものでこれほどいい状態で残っているのは珍しいそうです。
6mのレースは1950年代のもの。機械編みの下地に手で花模様を編み込んでいます。いま再現するのは難しい技術で丁寧に編まれたレースです。
「神回と言われるかも」と自らほくそ笑む濱田さん、買い物上手ですね。

名前Nicole Toebac(ニコル・トバック)
住所Rue Charles Buls 10, 1000 Bruxelles, Belgium

アンティーク鑑定旅 ベルギー|陶磁器

最後は Céramique(陶磁器)対決。

お宝 / 陶磁器 / Lemaire(ルメール)/ アンティーク陶磁器専門店【ブリュッセル】

買い物の前にブリュッセルのアンティーク陶磁器専門店 Lemaire(ルメール)へ。店主の Jean Lemaire(ジャン・ルメール)さんからベルギーの陶器について教えてもらいました。

18世紀に陶器の生産が盛んだったベルギー南部の都市 La Louviere(ラ・ルビエール)。
18世紀末に王侯貴族が使っていたのは金がふんだんに使われた皿。その価値 22,000ユーロ(270万円)。

人気のアンティーク磁器は Boch(ボッホ)社の製品。特に20世紀前半にボッホのデザイナーとして活躍した Charles Catteau(シャルル・カトー)の作品は人気が高いそうです。
特長は花や動物が大胆にデフォルメされた模様。特に動物を描いたデザインはいまも高値がつくといいます。像が描かれた黒い壺はなんと350万円。

ボッホ社シャルル・カトーの目利きポイント

裏返してブランドマークを確認
立体的な模様

まずは裏返してブランドマークを確認すること。「BOCH」「Ch.Catteau」「CC」などと書かれているか確かめます。
器の表面に塗られた釉薬が盛り上がっているのがカトーの作品の特徴。模様が立体的かも確認。

名前Lemaire(ルメール)
住所Rue Lebeau 11, 1000 Bruxelles, ベルギー
WEBhttps://www.lemairesa.com
営業時間火〜金:14:00〜18:00、土(要予約):10:30〜18:00
定休日日曜・月曜

買い物 / Tongeren(トンゲレン)のノミの市【トンゲレン】

レース対決と同じ Tongeren(トンゲレン)のノミの市 へ。

濱田さんは 青い鹿の模様の花瓶 を発見。シャルル・カトーかも?と裏を見てみるとマークがありません。店主はマークが無くても20世紀前半の本物のシャルル・カトーだと言います。
濱田さんは直感を信じて購入。売値 280ユーロ(34,440円)を 250ユーロ(30,750円)でお買い上げ。

時間ギリギリまで走って探す磯村さん。
体育館に出店していたお店で かぼちゃの大皿 を発見。裏返すとカトーのイニシャル「CC」と入っています。店主曰く20世紀前半のシャルル・カトー。
220ユーロ(27,060円)を 170ユーロ(20,910円)にしてもらってお買い上げ。

蚤の市めぐりに便利な折りたたみ式ルーペ。

鑑定 / Hôtel de Ventes Horta(オルタ・オークションハウス)【ブリュッセル】

鑑定はクリスタル対決でもお世話になったブリュッセルのオークションハウス Hôtel de Ventes Horta(オルタ・オークションハウス)へ。陶磁器専門鑑定士の Katia Clarisse(キャティ・クラリス)さんが査定してくれました。

まずは磯村さんの かぼちゃ柄の大皿
購入額 170ユーロ(20,910円)→ 鑑定額 400ユーロ(49,200円)
間違いなく20世紀前半のシャルル・カトー。動物柄はもっと高値がつくそうです。

そして濱田さんの 青い鹿の花瓶
購入額 250ユーロ(30,750円)→ 鑑定額 400ユーロ(49,200円)
こちらもシャルル・カトーですがマークがないのが問題。紫外線ライトを当てると刷毛で釉薬を塗った跡がわかります。ひびを修復して隠したためにマークまで消されてしまっていたのです。
幻想的な青い鹿はアニマルシリーズの中でも人気の作品。マークがあれば800ユーロにはなっていたはず。残念。

名前Hôtel de Ventes Horta(オルタ・オークションハウス)
住所Avenue de Roodebeek 70-74, 1030 Brussel, Belgium
WEBhttps://www.horta.be
Instagram@hotel_de_ventes_horta
営業時間月〜金:9:00〜12:00, 14:00〜17:00
定休日土曜・日曜

U-NEXT(ユーネクスト) でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。磯村勇斗さん出演の朝ドラ ひよっこや大河ドラマ 青天を衝け などドラマも一気見できます。初回31日間無料トライアル。NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。

アンティーク鑑定旅 イタリア のまとめはこちらをどうぞ!

アンティーク鑑定旅 イタリア 夢よもう一度SP のまとめはこちらをどうぞ!

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