NHK Gで放送している「世界はほしいモノにあふれてる(略称:せかほし)」シリーズ。
世界を旅するトップバイヤーと素敵なモノ探し。目利きバイヤーに密着したドキュメンタリーには欲しいものや行きたいお店が続々登場。バイヤーさんは誰?場所はどこ?物はどこで買える?と気になります。
世界はほしいモノにあふれてる ポルトガル 幸せ お魚パラダイス(初回放送:2021年1月21日22:30〜 再放送:2021年1月25日24:58〜)のMCは歌手の JUJU(ジュジュ)さん、ナレーション(語り、天の声)は声優の 神尾晋一郎(かみおしんいちろう)さん。2020年10月からの新MCは三浦春馬さんと親交のあった俳優の 鈴木亮平(すずきりょうへい)さんです。
10月以降も三浦春馬さんの話題がときどき出てきて、番組出演者とスタッフの「これからも旅を続けていく、一緒に」という気持ちが伝わってきます。そんな温かさも番組の魅力。
バイヤーは Porto do Porto(ポルト ド ポルト)の 内山裕介(うちやまゆうすけ)さんと 齋藤絢香(さいとうあやか)さんです。
番組を参考に、自分で行くときのために気になるお店やスポットをまとめてリストにしてみました。レシピもあります。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
せかほし最新の放送は NHK総合 2024年12月24日(火)22:00〜22:45「北欧スウェーデンSP 愛しきクリスマスをめぐる旅」です。
U-NEXT(ユーネクスト) でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。
世界はほしいモノにあふれてる は放送の翌日から見逃し配信中。
花子とアン などの朝ドラや
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2021年8月27日に三浦春馬さんMC回を含むセレクション DVD & ブルーレイが発売されました。収録内容は こちらの記事 に詳細をまとめています。
2021年5月3日放送の 世界一周!アウトドアライフをめぐる旅 のまとめはこちらをどうぞ!
ポルトガル・旅から生まれるスープ の回でも缶詰・バカリャウ・海の幸が登場。まとめはこちらをどうぞ!
せかほし | 内山裕介さん+齋藤絢香さん | バイヤーさんは誰?場所はどこ?物はどこで買える?
内山裕介さん+齋藤絢香さん / Porto do Porto(ポルト ド ポルト)/ こだわりのポルトガル食品輸入会社
ポルトガル産無添加にこだわった食品を輸入する会社 Porto do Porto(ポルト ド ポルト)合同会社。代表の 内山裕介(うちやまゆうすけ)さんと 齋藤絢香(さいとうあやか)さん夫妻が2014年に立ち上げた輸入会社。静岡県浜名湖畔に住み1年のうち1〜2ヶ月をポルトガルで過ごし買い付けをしています。娘さんが生まれてからは家族3人で滞在されています。
しかし新型コロナウィルスの影響で買い付けの渡航ができず、現地とはリモートで買い付け。今回の番組はポルトドポルトさんのポルトガルの取引相手をNHKの現地取材班が撮影されています。
内山裕介さんは静岡県で撚糸業を営む東陽機業株式会社の5代目。一方、齋藤絢香さんは10代からフランス、オーストラリア、ブラジルとインターナショナルな環境で育ったマルチリンガル。
2人は2014年に結婚、ポルトガルへ旅行した際にポルトガル料理の美味しさに感動してポルトガルの食品の輸入する会社を設立。
社名の Porto do Porto(ポルト ド ポルト)は「港から港へ」という意味のポルトガル語。「ポルトガルの港から日本の港へそして皆さまの元へ、体に良くて美味しいものをお届けしたい」との思いから名付けたそうです。ポルトガルを走る黄色いトラム(路面電車)がトレードマーク。ポルトガルの生産者との交渉はポルトガル語が堪能な絢香さんが担当しています。
取り扱うのは缶詰、調味料、オリーブオイル、お酒、器など。輸入された商品は浜松市の会社の築100年の蔵に保管されています。蔵には窓がないため気温の変化が少なく食品保存に適しているのだとか。
現在は直営店は無く、卸売とオンラインショップで展開。直営の実店舗はありませんが日本全国に取り扱いするショップがあります。
東京では ヒルサイドパントリー 代官山、AKOMEYA TOKYO 、ベーシックアンドアクセント など。Amazon でも購入できます。
番組で紹介されたバカリャウの缶詰、バカリャウの瓶詰め、陶器のお皿はまだ発売されていません。まもなく発売になるそうです。楽しみですね!
名前 | Porto do Porto(ポルト ド ポルト) |
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住所 | 静岡県浜松市中区船越町1-6 |
WEB | https://portodoporto.com/ |
ポルトドポルトが輸入しているパウロさんの会社 La Gondola(ラ ゴンドラ)の サバ缶。オーガニックエクストラバージンオリーブオイル使用です。
ヒルサイドパントリー 代官山 / ポルトドポルト取扱店
番組で内山裕介さんと齋藤絢香さんがショップで商品を並べているシーンはヒルサイドテラス内にある高級食材店 ヒルサイドパントリー代官山。
Porto do Porto(ポルトドポルト)は主に輸入・卸売業をしていて今のところ直営の実店舗はありません。取扱店は日本各地にあり、ヒルサイドパントリー代官山でも商品の購入ができます。
ヒルサイドパントリー代官山には自家製パンと高級輸入食材が取り揃えられています。ポルトドポルトが輸入している La Gondola(ラ ゴンドラ)の缶詰やパテもあり。パンと缶詰とワインを買えば素敵なおうちごはんが簡単につくれそう。
名前 | ヒルサイドパントリー 代官山 |
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住所 | 東京都渋谷区猿楽町18-152 ヒルサイドテラスF棟 B1 |
WEB | http://www.hillsidepantry.jp/ |
営業時間 | 10:00〜19:00 |
定休日 | 水曜 |
ポルトドポルトが輸入しているパウロさんの会社 La Gondola(ラ ゴンドラ)の サバのスパイシーパテ。
せかほし | ポルトガル 幸せ お魚パラダイス 番組内容
今回はポルトガルに行けないバイヤーさんの代わりに現地取材班がポルトガルの映像を撮影してくれました。
冒頭の猫とイワシの炭火焼きのシーンはNHK「今夜の旅はドラマチック リスボン 食を巡る冒険」の使い回しですね。リスボンの街の映像もその撮影のときに撮られたものかと思います。
ポルトガルの世界遺産は17箇所。ポルトが映った時に鈴木亮平はすかざす「世界遺産です」とコメント。
ヨーロッパ有数の魚大国・ポルトガルをめぐる旅。
“缶詰界のレジェンド”が手がける、日本未上陸の絶品缶詰。
国民食「バカリャウ」のおいしさを詰め込んだ、究極の一品とは?
ポルトガルで活躍する陶器デザイナーが、日本向けに生み出した“お魚用テーブルウエア”も。
スタジオでは、おうちごはんにピッタリの簡単レシピをご紹介。
静岡産ウナギ×ポルトガル産オリーブオイルの魅惑のマリアージュに、鈴木亮平&JUJUが舌鼓。
せかほし | 缶詰 / Porto(ポルト)
Bacalhau(バカリャウ)/ タラの塩漬け / 三浦春馬さんも好きだったバカリャウ
Bacalhau(バカリャウ)とは塩漬けの鱈(たら)のこと。ポルトガルでは国民食と言われています。スペインの大西洋側地域でもよく食べられていますね。
大航海時代に保存食としてつくられ始めたそうです。水に数日漬けてしっかり塩抜きしてから調理します。水に着けると身がふっくらと蘇り生の時よりも旨味が増します。
市場やスーパーでも売っていますがリスボンではバカリャウ専門店 Bacalhoaria Silva(バカリョアリア・シルバ)が有名。せかほし ポルトガル・旅から生まれるスープ の回で訪れていました。三浦春馬さんもバカリャウを気に入っていたことが思い出されます。スタジオトークでも鈴木亮平さんとJUJUさんが三浦春馬さんの話をされていました。
現存する世界最古の缶詰メーカー、ポルトガル・ポルトの Ramirez(ラミレス)社のバカリャウ缶詰。
La Gondola(ラ ゴンドラ)/ 老舗缶詰加工会社 / バカリャウの缶詰【ポルト】
缶詰大国ポルトガル。ポルトドポルトが輸入しているのはポルトガル北部の都市 Porto(ポルト)郊外 Matosinhos(マトジーニョス)の Perafita(ペラフィタ)にある缶詰加工会社 La Gondola(ラ ゴンドラ)の商品。
1940年にイタリア人 Carlo Lazzara がマトジーニョスに最初の缶詰工場を設立。現在のオーナーは Paulo Dias(パウロ ディアス)さん。80年間伝統を受け継ぎながらも新しい製品も開発しています。
缶詰にする魚介類は イワシ、サバ、イカ、タコ、マグロ、マス、フィッシュパテ などバラエティー豊か。
昔はマトジニョシュには60もの缶詰加工会社がありポルトガルでも有数の缶詰生産を誇っていた地域。現在は4つの缶詰加工会社が残るのみ。ポルトガルの缶詰産業の90%以上の売り上げは輸出によるものですが、国際的な価格競争では南米やモロッコの缶詰に負けてしまうといいます。ラゴンドラ は価格では無く品質の良さ、本当に美味しい魚の保存食をつくることで生き残ってきました。
内山裕介さんと齋藤絢香さんが信頼を寄せる缶詰職人の パウロ・ディアス さん。缶詰一筋40年、100種類以上の新商品を送り出し缶詰協会の理事を務めて業界を牽引。
パウロさんのこだわりは新鮮な魚介類を完成された料理にまで高めて缶詰に詰め込むこと。
パウロさんの絶品缶詰は人並み外れた探究心の賜物。腕利きのシェフがいると聞けば自ら足を運んでレシピを研究。アンコウの肝と魚介のスープはいつか缶詰にしてみんなを驚かせたい、と意気込んでいました。
ラゴンドラのオイルサーディンの缶詰は新鮮なイワシと厳選されたオリーブオイルでつくられています。缶詰なのに魚のジューシーさが残る味、ポルトガルでも良質な製品を作る老舗の缶詰生産者として知られています。
ラゴンドラは商品の種類が多いのですが、日本に輸入されているのは10種類ほど。
オイルサーディン with オリーブオイル、オイルサーディン with レモン、スモールオイルサーディン with スパイシートマ、スモールオイルサーディン with 野菜ソース、オイルサーディン with オーガニックエクストラバージンオリーブオイル、オイルサーディン with オーガニックトマト&オーガニックエクストラバージンオリーブオイル など。
ポルトドポルトの浜松のオフィスにポルトガル ラゴンドラ社のパウロさんからの小包が届いていました。入っていたのは新商品のサンプル。
Bacalhau(バカリャウ)という塩漬けしたタラを干して乾燥させた食材。保存がきくことから大航海時代の船旅の貴重なタンパク源として重宝されてきました。今もポルトガルの国民食として広く愛されています。水で塩抜きしたバカリャウは煮たり、焼いたりレシピも多彩。内山裕介さんと齋藤絢香さんもバカリャウに注目してきました。
フレッシュなタラとは違う旨みが入っていて、簡単にあの味を食べられるのであれば面白いので仕入れるべき、と絢香さん。
渡航ができないためパウロさんと同僚のアナベラさんとリモートで商談。ポルトガルではレストランや他のみんなも厳しい状況というパウロさん。
バカリャウのコンフィ は缶詰では無く瓶詰め。バカリャウ、イチジク、ナッツ、異色の3品をオイルで煮詰めています。バカリャウの塩気とイチジクの甘みが同時に口に広がり、ナッツのカリカリ感もいいアクセント。日本人のこの味を気に入ると思う、と絢香さん。
次に バカリャウ・コン・アサード(バカリャウの炭火焼き)。水で戻したバカリャウを炭火で焼き、さらにオリーブオイルに漬け込んでいます。噛めば噛むほど炭火の香り。
ポルトガルでは魚を炭火で焼くのがポピュラーな食べ方。そこからヒントを得てつくった缶詰です。
絢香さんはちょっと塩味が強すぎると感じた様子。実は一度塩漬けにされた魚は塩分濃度に個体差があって、すべての塩分調整をするのが難しいとのこと。コントロールしようと努力しているところなのだとか。
健康志向が強い人にも缶詰を広めるには塩加減が鍵になる、と考える絢香さん。
(2021年1月21日時点ではバカリャウの瓶詰めと缶詰はまだ発売されていません。発売が楽しみですね)
名前 | La Gondola(ラ ゴンドラ) |
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住所 | Rua D. Marcos da Cruz, Lotes 19/20, 4455-482 Perafita, Matosinhos, Portugal |
WEB | http://www.conservaslagondola.pt/ |
ポルトドポルトが輸入しているパウロさんの会社 La Gondola(ラ ゴンドラ)のオイルサーディン ギフトセット。
鈴木亮平さん+JUJUさん / 日本未上陸の缶詰を実食【スタジオ】
鈴木亮平さんとJUJUさんもパオロさんの手がけたバカリャウの缶詰を試食。JUJUさんは せかほし ポルトガル・旅から生まれるスープ の回でバカリャウを食べたことがあります。三浦春馬さんも大好きだったバカリャウ。
鈴木亮平さんは初めてのバカリャウ。食べるのは バカリャウ・コン・アサード(バカリャウの炭火焼き)。
ただ焼いたタラとは違って干して凝縮された旨みがあるけれどもちょっとしょっぱいかな、という感想。お酒があったら進みそうなしょっぱさ。
バカリャウは大航海時代に海を渡った船乗りたちも愛した食材。大航海時代が大好きな鈴木亮平さん、ロマンを感じるそうです。
「荒々しい船乗りたちがしょっぱいバカリャウを雨水とかでもどして、雨降ったら「バカリャウをもどせ〜」って」と想像が膨らんでいました。
パウロさんの会社 La Gondola(ラ ゴンドラ)のバカリャウの缶詰はまだ発売されていませんが、オイルサーディンは6種あり。
Ichiban(イチバン)/ ポルトの日本食レストラン【ポルト】
パオロさんとアナベラさんはポルトの日本食レストラン Ichiban Restaurante Japonês(日本料理イチバン)へ。日本人をあっと言わせるバカリャウの缶詰をつくろうと知恵をもらいにきました。
パオロさんとアナベラさんは奥のテーブル席に案内されていましたが、お店に入るとすぐに寿司カウンターがありお寿司もいただけます。ポルトガルの人たちはお魚好きとあって、お店も人気のようです。
料理長は 大西雅樹(おおにしまさき)さん。バカリャウは手強い食材だと考えていました。お昼にバカリャウ料理を食べると晩御飯が入らないくらい重い、そこを軽くできれば日本でも人気の出る料理になると思う、と大西さん。
#ポルトガル の国民食 #バカリャウ。塩漬けした #タラ を干した保存食で、以前の #せかほし にも登場したことがありますが、今回、なんと写真のような料理に変身!いったいどういうこと!?無限の可能性を秘めた、魅惑のバカリャウワールドにお連れしますよ。木曜の放送をお楽しみに。 pic.twitter.com/EARgPw5KyE
— せかほし (@nhk_sekahoshi) January 19, 2021
バカリャウの可能性を広げようとバカリャウの創作料理を披露してくれました。前菜はなんと バカリャウ×柿 の組み合わせ、バカリャウと柿の白あえ。
水で戻したバカリャウを柿とほうれん草と豆腐で和えて柿をくり抜いた器に入っています。
塩味も丁度よくフレッシュな柿が甘さを添えてコントラストを出しています。とても繊細で美味しいとパオロさんとアナベラさんも絶賛。
2品めは バカリャウのだし茶漬け。バカリャウでとった出汁。温かさが染み渡ります。
3品めは バカリャウの味噌漬けの焼き物。西京漬のような感じでしょうか。味噌の香りがふわりと広がり後味も最高。バカリャウの脂の旨みもしっかり出ています。
この料理なら缶詰の具として開発できるかもしれない、可能性があることを教えられた、とパウロさん。
名前 | Ichiban(イチバン) |
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住所 | Av. do Brasil 454, 4150-153 Porto, Portugal |
WEB | https://www.facebook.com/restaurante.ichiban.foz/ |
営業時間 | 火〜土:12:30〜14:30, 19:30〜22:30、日:12:30〜14:30 |
定休日 | 月曜 |
内山裕介さん考案のバカリャウの簡単レシピ【スタジオ】
#ポルトガル と #静岡 の出会い。バカリャウ缶のオイル(半量)で身とセロリを炒めるという、超シンプル料理ですが、明日の夕方に公式インスタ #sekastagram でレシピ公開予定です? 他のお魚缶詰に応用できちゃうかも!?? #せかほし #セロリが売り切れる!? https://t.co/EQf9Rxk1SD pic.twitter.com/OCPlnY19FV
— せかほし (@nhk_sekahoshi) January 21, 2021
静岡県は長野県に次いで全国2位の セロリ の産地。浜松では冬から春にかけてセロリの出荷の最盛期。旬のセロリとバカリャウを組み合わせた料理を披露してくれました。(レシピは せかほしinstagramより引用)
【材料】
バカリャウの缶詰 1缶
セロリ 1本
【作り方】
① セロリの茎を一口大に切り、葉は少し大きめに切る。
② 熱したフライパンにバカリャウの缶詰をあける。塩味が強いので、缶のオイルは半分程度で
③ バカリャウの身をほぐしつつ、一口大に切ったセロリの茎を加えて炒める。
④ 30秒ほど加熱したところで、葉を加えて10秒ほど炒めたら完成。
味付けは缶詰のオイルだけ。缶詰の塩分が強いので缶詰の半分くらいを使用。野菜は香りの強いオニオンやパクチーなども相性が良いそうです。
さっと炒めただけでバカリャウの旨みが野菜に行き渡り手軽に美味しい炒め物が完成。
バカリャウの缶詰が無くてもサバの缶詰やツナの缶詰でも美味しく作れるそうです。
男性も女性もバカリャウ料理がつくれるとモテるというJUJUさん。
亮平「きょうバカリャウだけど…いい?」JUJU「え〜なにバカリャウ?」亮平「知らない?ちょっとポルトガルのほうの…ちょっとスペインの横の…」
2人のやりとり面白かったです。
せかほし | オリーブオイル / リバテージョ地方
ポルトガルの中部 リバテージョ地方ではオリーブオイルの農園を紹介。
Casa Anadia(カーザアナディア)/ 老舗オリーブオイル生産者【リバテージョ地方】
ポルトガルはオリーブオイル生産量が世界第7位。古くから生産が盛んです。
17世紀から続くオリーブオイル生産者 Casa Anadia(カーザ アナディア)。300年以上の歴史を持つ100haの広大な農園には約5万本のオリーブの木。
コールドプレス製法によって搾油されるフレッシュで香り高いオリーブオイル。ノンフィルター製法による瓶詰めで抗酸化物質のポリフェノール類などの成分も豊富に含むオイルとなっています。
マーケティング&セールスマネージャーの David Magarreiro(デイビッド・マガレイロ)さんがビデオレターで農場を案内してくれました。
カーザアナディアはポルトドポルト設立時からの取引相手。デイビッドさんと妻のアンドレイアさんとは内山裕介さんと齋藤絢香さんが今では家族ぐるみのおつきあいをしていて、ポルトガルに行った時にはデビッドさんの家に滞在するのだとか。
デイビッドさんもフードフェアなどで来日したこともあり。デイビッドさんが日本に行った時、内山さんが豆腐にオリーブオイルとハーブソルトをかけて食べさせてくれたそうでです。
ポルトガルを代表する品種 Galega(ガレガ)。ガレガはポルトガルオリーブの女王と言われています。昔からある品種で芳醇な味わい。
実の収穫は早朝から始まります。地面にネットを張り重機で木を揺らして一気に実を落とします。オリーブは収穫するとすぐに酸化が始まるため気温が低い時に始めて素早く出荷。
収穫して3時間以内にオリーブの果汁を絞りきるのが新鮮なオリーブオイルをつくる秘訣。ガレガ種のオイルはクセが無く魚料理にぴったり。
カーザアナディアは6種類のオリーブオイルをつくっています。ポルトドポルトが輸入しているのはそのうち2種類。DOP(ディーオーピー)と Private Collection(プライベートコレクション)。
名前 | Casa Anadia(カーザアナディア) |
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住所 | Quinta do Bom Sucesso, Alameda do Ramal, 2200-484 Abrantes, Portugal |
WEB | https://casaanadia.pt/ |
ポルトドポルトが輸入している Casa Anadia(カーザアナディア)のオリーブオイル Private Collection(プライベートコレクション)。
ルイ・コウティーニョさん / オリーブオイルを使った魚料理 / レシピあり【リバテージョ地方】
カーザアナディアのデイビッドさんと妻のアンドレイアさんは上司の Rui Coutinho(ルイ・コウティーニョ) さんのご自宅へ。
今年のオリーブオイルの出来を魚料理で確かめます。料理を作るのはデイビッドさんとアンドレイアさん。
メインは鯛。作るのは タイのオーブン焼き 〜マッサ仕立て〜。
大きなオーブン皿に材料をを重ねるごとにオリーブオイルをふりかけてオーブン焼きに。そして魔法の調味料 Massa(マッサ)。マッサは赤パプリカと塩でつくられたペーストで日本でいうと味噌のような存在。
マッサで魚に下味をつけたらさらにオリーブオイルをたっぷりかけます。オリーブの若い実はリンゴやフレッシュなハーブのような香り。濃すぎることも無く辛さや苦味もないためどんな料理にも合う、とデイビッドさん。
もう1品はタコ。冬が旬のタコはクリスマスにも食べる人気の食材。JUJUさんもタコが大好き。
作るのは タコのラガレイロ風。ラガレイロとは搾油所の職人のこと。
【材料(4人分)】
タコ 1.5kg
ポルトガル産のオリーブオイル 250ml
ニンニク 4片
タマネギ 1個
塩 適量
ジャガイモ 900g
ローリエ 2枚
コリアンダー、またはイタリアンパセリ 適量
【作り方】
① オーブンを160度に予熱。
② タコを水で洗い、ぬめりを取る。
③ 約3Lの水が入った大きめの鍋に、ニンニク1片、ローリエ2枚、4つ割りの玉ねぎ、塩大さじ1杯を加え、その鍋でタコを茹でる。
④ 鍋にタコを入れる際に、沸騰したお湯に2回-3回ほど潜らせ、タコの筋肉をほぐす。
柔らかくなるまで、45分から1時間茹でる。タコの足をフォークで刺して、柔らかさを確認。
⑤ 皮付きのままのジャガイモをよく洗い、塩(大さじ1杯ほど)を振り、下味をつけた後、予め熱しておいたオーブンに入れ、柔らかくなるように30分から45分ほど焼く。
※この工程はタコをオーブンに入れる前に行う
⑥ オーブンで30分ほど焼いた後、ハンマー(木製がベスト)で軽くつぶす。
⑦ 耐熱バットの縁取りにジャガイモを配置し、ゆで上がったタコを中央に置く。
タコを置く際は水をよく切ってから置くように。
その上にニンニク(刻んだ、あるいはスライス状態)を2片-3片分ふりかけ、オリーブオイルを満遍なくかける。
この時、お好みで塩を適量加えても良い。
⑧ オーブンでさらに20分ほど熱し、味を染み込ませる。
⑨ タコが軽いキツネ色になってきたら、食べ頃。
⑩ オーブンから出したら100mlのオリーブオイルをかけ、爽やかな香りをつけるために刻んだコリアンダー、またはイタリアンパセリをまぶし、できあがり
タコのラガレイロ風は仕上げにもオリーブオイルをかけていましたね。
ルイ・コウティーニョさんにも魚料理が好評。オリーブオイルの出来も上々のようです。
最後にデイビッドさんファミリーからメッセージ。2人の息子さんも可愛いです。
「直接会うことができませんでしたが、必ずまた会える日が来ることを願っています。キスとハグを送ります」
ビデオレターを見た絢香さん、「今すぐこの足でポルトガルに行きたい」と恋しがっていました。早くポルトガルに行ける日が来ますように。
魔法の調味料と紹介されていたパプリカのペースト Massa(マッサ)。ポルトドポルトが輸入している Massa de Pimentão(マッサ デピメンタオン)。これを入れるだけでポルトガルっぽい味に。
オリーブオイルを使った魚料理【スタジオ】
ということで、さきほどの #せかほしクイズ の答えは #ウナギ でした!「#ポルトガル と #静岡 の出会い~浜名湖ウナギver~」 温めた白焼きを半分に切り、ワサビをすりおろして添え、オリーブオイルをかけるだけ!とっても簡単。#せかほし pic.twitter.com/qijx9mVyZg
— せかほし (@nhk_sekahoshi) January 21, 2021
ポルトガルのオリーブオイルに合わせるのは 浜名湖のウナギ。静岡とポルトガルの出会い。ウナギが大好きな鈴木亮平さんは大喜び。静岡の特産品 ワサビ も合わせます。
ウナギの白焼きにオリーブオイルをたっぷりかけて、すりたてワサビも添えて。爽やかなのに濃厚。芳醇なオリーブオイルのおかげで日本の食材を食べても気分はポルトガル。
ウナギはポルトガル語で Enguia(エンギーア)だそうです。
ポルトドポルトが輸入しているパウロさんの会社 La Gondola(ラ ゴンドラ)の CANTARA ブランドのタラコのパテ。
せかほし | 陶器 / Alentejo(アレンテージョ)地方
手作り陶器 / お魚料理にぴったりのお皿
ポルトドポルトの浜松のオフィスに届いたのはポルトガルの手作り陶器のサンプル。大小の食器に加えて遊び心たっぷりの水差しも。絢香さんがポルトガルで偶然見つけて一目惚れしたもの。食品に加えテーブルウエアを取り扱うのが絢香さんの夢でした。
ポルトガルの「おいしい」を日本に届ける仕事に加え、陶器・食器・コップも入るともっとポルトガルを自分の家で味わえるのではないかと考えています。
ポルトガルの Alentejo(アレンテージョ)地方の陶器職人 Nelia Santos(ネリア・サントス)さんとテーブルウエアの新商品を共同開発中。現地に行けない状況の中、リモートでやりとりされています。
現地ではかわいいなと思って持って帰ってきた陶器、サイズ感や色彩も日本の食卓では浮いてしまい使いづらく感じていました。
欲しいのは日本の食卓に合う陶器。お魚料理を美味しく見せるお皿。
海をお皿に表現したいと考えた絢香さんは着物などに使われる日本の文様 青海波(せいがいは)を使うアイデアを思いつきました。
青海波とは海の波のように穏やかな日々が続くことを願う吉祥文様。絢香さんは茶道もされているということで吉祥文様が浮かんだのでしょうね。
絢香さんがリクエストしたのはポルトガル伝統の装飾タイル Azulejos(アズレージョ)に用いられる伝統の青色。15世紀にスペインから伝わり教会や駅舎などを彩ってきました。
アズレージョのシンボルカラーとも言える深い青色。海の波の柄との相性も良さそうです。
リモート打ち合わせの2週間後にネリアさんの工房に届いたのは、絢香さんが大きさの参考に送った日本のお皿。
ネリアさは皿に凹凸があることに注目。凹凸も再現することに。ターコイズブルーとコバルトブルー、2種類の青で絵付けをして窯で焼きます。
スタジオで完成品披露。
お皿の真ん中には PEIXE(魚)と書かれています。日本の文様やポルトガルのアズレージョにインスパイアされながらも仕上がりはポップでユニーク。
食事が楽しくなりそうなお皿ができあがりました。
(2021年1月21日時点ではお皿はまだ発売されていません。発売が楽しみですね)
ネリア・サントス さん / Olaria Patalim(オラリア パタリム)【アレンテージョ地方】
絢香さんが魅かれるポルトガルの陶器。12世紀頃から陶器づくりが盛んに。どこか懐かしいデザイン、温かみを感じさせる風合いが特徴です。
南部の Alentejo(アレンテージョ)地方は陶器づくりの一大産地。
ポルトドポルトと陶器を共同開発していたのは創業1927年の老舗の工房 Olaria Patalim(オラリア パタリム)。
4代目 Nelia Santos(ネリア・サントス)さんはデザインと絵付けの両方を手がけています。夫の Bruno Santos(ブルーノ・サントス) さん、弟の Rui Patalim(ルイ・パタリム)さんと工房経営しています。
特徴はシンプルながらもセンスの良い色使い。すべてハンドペイントで一点一点表情が違うもの味わい深いです。水差しに描かれていた顔のモデルはネリアさん本人。
地元で採れた赤土を原料に昔ながらの製法を守っています。村はとても良い土が採れることでも有名。陶器はもちろん家を作る時にも使われていました。
機械で大量生産することもできますが、歴史を紡いでいくためにも先代から続くハンドメイドにこだわっています。
ブルーノさんは陶器の成型を担当。成型し屋外で乾燥させてから、ネリアさんが絵付けして1020度の窯で焼きます。
作業の合間に自宅でお昼ご飯を食べるネリアさんとブルーノさん。工房自宅が隣接しているようでしたね。
1品目。焼き栗はネリアさん手作りの専用の壺に入れて炭火にかけます。一味違う焼き栗ができるのだとか。
2品目。バカリャウのスープ。コリアンダー、ニンニク、塩、オリーブオイルが入っています。パンをスープに浸して、バカリャウとゆで卵を一緒に食べるのがアレンテージョ地方の一般的な食べ方。
ネリアさんが作った食器で食べれば美味しさも増しますね。
名前 | Olaria Patalim(オラリア パタリム) |
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住所 | Estrada de Monsaraz Nr. 12, São Pedro do Corval, 7200-114, Portugal |
WEB | https://www.facebook.com/olariapatalimruipatalim/ |
Azulejos(アズレージョ)/ ポルトガル伝統の装飾タイル
ポルトガル伝統の装飾タイル Azulejos(アズレージョ)。15世紀にスペインから伝わりポルトガルでも作られ始めました。
アズレージョというのはタイルの総称。リスボン産でもポルト産でも、単色でも多彩色でもアズレージョと呼ばれます。
ポルトガルの街を歩くと色とりどりのアズレージョで装飾された街並みが楽しいのです。最近はアズレージョを雑貨に使ってコースターや鍋敷きなどを作っているお店もあります。
絢香さんがお魚皿をつくるときに発想を得たのは青いアズレージョ。
ポルトドポルトが輸入している さくらんぼのリキュール Ginjinha(ジンジーニャ)。さくらんぼの実も入っています。
Capela das Almas(アルマス聖堂)/ 青いアズレージョの外壁が美しい聖堂【ポルト】
青いアズレージョの参考に登場していた映像は Porto(ポルト)にある Capela das Almas(アルマス聖堂)。外壁を 青いアズレージョ で装飾されていることで有名。
18世紀初めに建設され、19世紀から20世紀に修繕・改修。外壁を覆う青いアズレージョは画家で陶芸家の Eduardo Leite(エドアルド・レイテ)が1929年に制作。15947枚、360㎡という規模。聖フランチェスコと聖カタリーナの一生涯が描かれています。
名前 | Capela das Almas(アルマス聖堂) |
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住所 | Rua de Santa Catarina 428, 4000-124 Porto, Portugal |
WEB | https://www.visitportugal.com/ja/content/capela-das-almas |
営業時間 | 月〜木:7:30〜18:00、金:7:30〜20:00、土日:7:30~12:30,18:30~19:30 |
定休日 | なし |
せかほし | 音楽 BGM
番組内挿入歌 をまとめました。
オープニングテーマ
オープニングテーマ は JUJUさんの「Remember (The Good Times)」です。
エンディングテーマ
2020年10月からの エンディングテーマ は JUJUさんの「Voice」です。
U-NEXT(ユーネクスト) でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。
世界はほしいモノにあふれてる は放送の翌日から見逃し配信中。
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