世界はほしいモノにあふれてる「ドイツ・オーストリア 想いを伝える文房具」紹介リスト

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NHK Gで放送している「世界はほしいモノにあふれてる(略称:せかほし)」シリーズ。
世界を旅するトップバイヤーと素敵なモノ探し。目利きバイヤーに密着したドキュメンタリーには欲しいものや行きたいお店が続々登場。バイヤーさんは誰?場所はどこ?物はどこで買える?と気になります。
番組はいよいよ3年目、長く続いてくれることを願います。2020年4月からは放送時間が45分に変更、再放送時刻も変更になっています。
世界はほしいモノにあふれてる ドイツ・オーストリア 想いを伝える文房具(初回放送:2020年4月16日22:30〜 再放送:2020年4月20日25:05〜)のMCは俳優の 三浦春馬(みうらはるま)さん、歌手の JUJU(ジュジュ)さん。ナレーション(天の声)は声優の 神尾晋一郎(かみおしんいちろう)さん。バイヤーは株式会社 伊東屋(ITO-YA いとうや)の社長 伊藤明(いとうあきら)さんでした。
番組を参考に、自分で行くときのために気になるお店やスポットをまとめてリストにしてみました。
せかほし最新の放送は 2023年11月4日(土)15:55〜16:20祝5周年!とっておきの旅SP」です。

せかほし5min. に登場

5分の短縮版「せかほし5min.」が放送されます。 せかほし5min. 放送スケジュール
語り(旅のオトモ)は 鈴木亮平(すずきりょうへい)さん。
NHK総合 2021年3月25日(木)27:21〜27:26「文房具de世界旅

(追記)2022年5月16日にNHK『あさイチ』でも紹介され、伊藤明さんがご出演されました。

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せかほし | 伊藤明さん | バイヤーさんは誰?場所はどこ?物はどこで買える?

番組では 株式会社 伊東屋(ITO-YA いとうや)の社長 伊藤明(いとうあきら)さんの2020年1月〜2月のドイツとオーストリアでの買い付けとリサーチを紹介していました。

伊藤明さん / 株式会社 伊東屋(ITO-YA)

明治37年(1904年)創業の老舗文房具店 株式会社 伊東屋(ITO-YA いとうや)。創業者は伊藤勝太郎(いとうかつたろう)さん。伊藤さんなのに「伊藤屋」ではなく「伊東屋」です。伊藤勝太郎さんは番組に出演された伊藤明さんの曽祖父にあたる方。
伊東屋は文房具好きなら知らない人はない文房具好きの聖地。選りすぐりの紙類やペン類、デザインツールや雑貨が並びます。東京を中心に全国展開していて2015年には銀座本店がリニューアルしたことでも話題を集めました。
今回の買い付けは2020年6月にオープン予定の日本橋三越本店内店舗・銀座伊東屋 日本橋店のためのもの。どんな品揃えになるのか楽しみです。
(追記)2020年8月に伊東屋の日本橋三越本店に出店予定の 新店舗の中止 が発表されました。残念です。

5代目社長の 伊藤明(いとうあきら)さんは創業者の曽孫にあたる方。慶應義塾大学法学部卒業後にアメリカ・カリフォルニアの Art Center College of Design(アートセンターカレッジオブデザイン)で工業デザインを学び1991年に卒業。1992年に伊東屋に入社し2005年代表取締役社長に就任されました。
自他ともに認める文房具マニアの伊藤さん。年の3分の1は海外出張、社長自ら買い付けをすることも多いようです。また工業デザインを学んだ経験を生かしてオリジナル製品の企画や店舗設計のアイデアも率先して行い、伝統を守りながらも新しい文房具店のあり方を開拓されています。

番組の中でもアイデア提案のためのデザインを自ら用意していたり、その場でスラスラとスケッチを描いていたりする場面がありました。またウィーンの街角で好物の焼き栗を買って嬉しそうにスタッフに振る舞う姿からも気さくな人柄が感じられました。取引先からも「一緒に仕事をするのが楽しい」と信頼を寄せられるのも納得です。

名前株式会社 伊東屋(ITO-YA)銀座本店
住所東京都中央区銀座2-7-15
営業時間11:00〜19:00
定休日なし

【出店中止】伊東屋新店舗 日本橋三越本店

番組内で「6月オープンの新店舗」と紹介されていましたが、場所はどこ?と思われた方も多いのではないでしょうか。新店舗とは 日本橋三越本店内 に計画中の 銀座伊東屋 日本橋店 のこと。
コンセプトは「働く」ことをサポートする空間。伊藤さんが目指すのは「もの以上にその時、体験を大事にする空間をつくりたい。空間があって時間があってそこに商品があるというような店づくり」。
まだ詳細は不明ですが、番組内で出た情報のまとめは以下の通り。完成が待ち遠しいですね!

(追記)2020年8月に伊東屋の日本橋三越本店に出店予定の 新店舗の中止 が発表されました。残念です。

銀座伊東屋 日本橋店(新店舗)

物販だけでなくコワーキングスペースもあり
グムンド社のパーソナルカードのカスタマイズサービス
スーパーセンスの機器でプライベートレコーディング
オーストリア産のナチュラルワインが飲めるカフェ
ワインはマークトーマス社のチェコ産のハンドメイドワイングラスで

名前銀座伊東屋 日本橋店
住所東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 新館 5階
営業時間10:00~19:00
定休日なし

せかほし | スタジオ

万年筆の書き心地を味わう【スタジオ】


スタジオで三浦さんとJUJUさんが 万年筆を試し書き。まずは子供用から。
指がフィットする形のペンは自然に持ち方を教えてくれる優れもの。
子供用の万年筆はタッチが柔らかくすごく書きやすいので大人の万年筆初心者でも使えそうです。

伊藤さんの私物の大人用登場。
伊藤さんが「スタートはこれかな」と勧めていたのは LAMY(ラミー)の2017年限定色ペトロール(現在ペトロールは完売で入手不可)。手軽に書けるので初心者にもぴったり。手軽に使って慣れてから上に行くといいそうです。
伊藤さんが「上に行ったらこれがいい」とおすすめしていたのは Pelikan(ペリカン)Souverän(スーベレーン)M800 ブルー縞。三浦さんが書き心地を「感覚がすごくソフトで雲の上を歩いてる感じ」と表現。
今はもう作られていないセルロイド素材を重ねて削り出した万年筆、日本のあわびの殻をつかい蒔絵師が加工を施した螺鈿(らでん)の万年筆など貴重なものもありました。

高級な万年筆はスマートフォンよりも高価だったりします。しかし5年使ったら次のモデルを買わなくてはいけないスマートフォンと比べ、自分の子供や孫が受け継げる万年筆は価値があるとも言えるのではないかと伊藤さんは考えます。
「万年筆は”万年”ですから何年経っても大丈夫」とおっしゃっていました。確かに名前は”万年”ですね…。

スタートにおすすめされていたのはラミーの定番シリーズ Safari(サファリ)。限定色、ペン先は3種類あり。

グムンド社パーソナルカードのカスタマイズ体験【スタジオ】

スタジオにはグムンドカラーズと呼ばれるオリジナルの48色のカード。グムンド社の社長のコーラーさんが3年間かけて選び抜いた色で、どれとどれを組み合わせても調和するのが魅力。使う人の好みでカードと封筒を別色で組み合わせることができます。

三浦さんとJUJUさんは オリジナルカード つくりに挑戦。48色のカードから好きな色を選びイニシャルがデザインされた紋章を熱転写でその場で刷ってもらえます。
HarumaさんのHは Hippopotamus(カバ)、JUJUさんのJは Jaguar(ジャガー)の紋章。紋章のインクの色は白と銅色から選んでいました。
三浦さんは直感で選んだ赤のカードに黒色の紋章。JUJUさんはその日のラッキーカラーの紫のカードに銅色の紋章。
自由に組み合わせることができて選ぶのが楽しそう。新店舗で体験できるようです。

カードカスタマイズ用の紋章 X(エックス)はデザインが決まっていないそうです。「手紙の最後に書く”X”はキスを表すのでXXでキスキスは?」という三浦さん案。
JUJUさんは「思いついたら電話します!」と答えていました。

白井晃さんのメッセージレコード【スタジオ】

三浦さんへ一枚の特別なレコードが届いているとサプライズで流された音声は演出家の 白井晃(しらいあきら)さんのメッセージ。ウィーンの Supersense(スーパーセンス)の録音システムで1分間のメッセージを録音してくださったようです。
「今回一緒にお仕事できて本当にうれしいです」という白井晃さんの言葉にジーンと来てちょっとうるうるしている三浦さん。
実は白井晃さん演出、三浦さん主演の舞台『ホイッスル・ ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~』が新型コロナウイルスの影響で一部公演中止になってしまった状況下でのメッセージ。白井さんも三浦さんもやりどころのない悔しさを堪えていらっしゃると思います。
三浦さんは「それを一緒に乗り越えているんだっていうのも脳裏に刻まれる 記録になるはず」とレコードに刻まれた記録を大切に感じたようです。

この1分間録音システムは日本橋三越本店に6月オープン予定の銀座伊東屋 日本橋店に設置されて誰でも録音できるようになるそうです。
JUJUさんと三浦さんもデュエットを録音しに行きたいと意気込んでいました。

三浦さんが書き心地を「雲の上を歩いてる感じ」と表現していたのは Pelikan(ペリカン)Souverän(スーベレーン)M800 ブルー縞。女性はちょっと小さめのM600でもいいかも。

オレンジワインとダブルベンドグラス【スタジオ】

文房具以外にも買い付けている伊藤さん。今回はウィーンで添加物が入っていないこだわりの オレンジワイン を買い付け。オレンジワインとは白ぶどうを丸ごと使ってつくったワインのこと。
三浦さんとJUJUさんも試飲。サーブしてくださったソムリエの滝田貴宏さんは銀座伊東屋の CAFE Stylo のマネージャーをされている方でしょうか。

普通の丸いワイングラスと角ばった形の Double Bend Glass(ダブルベンドグラス)で出されたオレンジワイン。字幕ではダブルベントグラスになっていましたが”Bend(ベンド)=曲がる”という意味です。飲み比べてみると味が違っています。
ダブルベンドグラスは2回曲がった形。くるくるやったときにあっという間に空気が入りあっという間にワインが開くそうです。

このダブルベンドグラスをつくっているのはウィーンの Mark Thomas(マークトーマス)社。オリジナルのデザインをチェコ産の伝統的な工法で製造販売する高級ガラスブランド。
新店舗のカフェで使用されるだけでなくグラスの販売も検討されているようです。ちなみに現地のお値段は ダブルベンドグラス(2個セット)が55ユーロ(1ユーロ=117円換算で6,435円)くらいです。

初心者にぴったりな はじめてのオレンジワイン飲み比べ3本セット。

せかほし | ドイツ

ドイツでは München(ミュンヘン)を中心に買い付けとリサーチをしていました。

Oberpollinger(オーバーポリンガー)/ 高級デパート【ミュンヘン】

まずはドイツの München(ミュンヘン)から。135万人が住む大きな村という愛称でも知られているミュンヘンは三角屋根が連なるメルヘンの街。ドイツならではの文房具をリサーチするため街をぶらぶら。

伊藤さんは高級デパート Oberpollinger(オーバーポリンガー)の文房具エリアへ。文房具エリアは4階(日本式でいうと5階)の Home & Away フロア。
さすがは文房具大国ドイツ、ブランドごとにブースになっていてそれぞれが趣向を凝らしたディスプレイになっています。「ここはすてきなお店ですね。ひとつずつ部屋になっていてすばらしい」とご機嫌の伊藤さん。

名前Oberpollinger(オーバーポリンガー)
住所Neuhauser Str. 18, 80331 München, Germany
WEBhttps://www.oberpollinger.de
Instagram@oberpollingerofficial

Faber-Castell(ファーバーカステル)/ 筆記具メーカー

オーバーポリンガーの文房具フロアで紹介されていたのは現存する世界最古の筆記用具メーカー Faber-Castell(ファーバーカステル)。創業は1761年。1851年に製造した鉛筆が長さ・太さ・硬さの世界基準となりました。
ショプの天井から色鉛筆がシャンデリアのように下がっているのはとてもスタイリッシュ。伝統を守りながらも攻めたデザインです。
わたしも60色の色鉛筆セットを持っています。色が並んでいるのを見るだけで幸せになれてしまう色鉛筆です。

名前Faber-Castell(ファーバーカステル)
WEBhttps://www.faber-castell.com
Instagram@fabercastellglobal

Lamy(ラミー)/ 筆記具メーカー

ユニークなデザインで筆記具の常識を覆してきたメーカーと紹介されていたのは1930年設立の Lamy(ラミー)。ハイデルベルクの自社工場でほぼ全ての工程を一貫して行う機能的で丈夫な製品が人気。ラミーの定番シリーズ Safari(サファリ)を普段使いのペンにしているデザイナーも多いですね。毎年限定色を発売するのもファンの心をつかむ秘訣のようです。

伊藤さんが説明していたのは色鉛筆。年齢に合わせたアイテムを用意していてそこまで徹底してつくるのがドイツ流とのこと。
小さい時には手で握るため太いもの、大きくなると指でちゃんとつまむため細いもの、成長に合わせて選ぶ古都ができます。

名前Lamy(ラミー)
WEBhttps://www.lamy.com
Instagram@lamy_official

ラミーの定番シリーズ Safari(サファリ)。定番カラー9色、ペン先は3種類あり。

e+m Holz(イープラスエム・ホルツ)/ 筆記具メーカー


最近はファッションアイテムとしても注目されている紹介されていた木製のペンは e+m Holz(イープラスエム・ホルツ)社の クラッチペンシル。1899年に Nürnberg(ニュルンベルグ)近郊で木工職人の Konrad Ehmann(コンラッド・イーマン)氏が創業。1983年に現社長の Wolfram Mümmler(ウォルフラム・ミュムラー)さんが4代目社長に就任した際に前社長 Ehmann + 現社長 Mümmler のイニシャルをとって e+m という社名にまりました。
Holz(ホルツ)はドイツ語で「木」の意味。Thüringer Wald(テューリンゲンの森)や Erzgebirge(エルツ山地)に囲まれたニュルンベルグでは古くから木工業が盛ん。おもちゃの産地としても知られています。

木製のペンホルダーの素材は20種類以上。ウォールナット、チェリー、洋ナシなどの木材を2年間乾燥させ加工した上質な木製筆記用具は使っていくうちに風合いが増し愛着が湧きそうです。主力商品の5.5mmの太い芯のクラッチペンシルの他にもシャープペンシルやボールペンもあり。

名前e+m Holz(イープラスエム・ホルツ)
WEBhttps://www.em-holzprodukte.de

Waldmann(ヴァルドマン)/ 筆記具メーカー【ビルケンフェルト】

書く文化が息づくドイツ、それを象徴する筆記具の会社と紹介されていたのは Waldmann(ヴァルドマン)。1918年にドイツ西南部の Pforzheim(フォルツハイム)地区 Birkenfeld(ビルケンフェルト)で創業した老舗です。
フォルツハイム地区は古くからジュエリーや宝飾品の製造が盛んな地域。熟練のマイスターが多い地域で職人の手作業による高品質な万年筆が100年以上も受け継がれてきました。
社長シュテファン・シュニルヒさんは「筆記具はドイツ人にとって文化そのもの。ヨガをしたり教会に行くように、手で文字を書くことは自分自身と深く向き合うこと」と手書き文字の大切さを語っていました。


ヴァルドマンの魅力は純銀の含有率が92.5%の Sterling Silver(スターリングシルバー)を使った万年筆やペン。銀独特の風合いを好むファンに愛されて続けています。

ヴァルドマンは2万円くらいの万年筆もあるのですが、手彫りの彫刻がされているものや40個以上のダイヤモンドが贅沢にあしらわれたものなどラグジュアリーな万年筆もつくっています。
手彫りの彫刻を手がけるのは彫刻マイスターのマーティン・ライリングさん。シルバーの軸に下書きもなく繊細な模様を掘り進めていきます。機械を使わず1本1本すべて手作業でつくるため1日で作れるのは10本ほど。経験に裏打ちされた高い技術力とセンスが光っています。

クイズ

マイスター資格があるのは?
ビール パン ソーセージ

正解 全部

ドイツには職人を育てるシステムがあり合格して初めてマイスターの称号を名乗ることができます。職人になるには職業専門学校などで学び、修行し、国家試験を通過しなくてはいけません。
資格はおよそ400種。資格を得るには相当な期間と努力が求められます。
クイズで出されたようにビールもパンもソーセージもマイスターの国家資格があるそうです。

名前Waldmann(ヴァルドマン)
住所Carl-Zeiss-Straße 6, D-75217 Birkenfeld, Germany
WEBhttps://www.waldmannpen.com
Instagram@waldmannpenofficial

スターリングシルバーのボディに精巧な彫金が施された Waldmann(ヴァルドマン)の万年筆 タンゴ。上品でエレガント。

Hofbräuhaus(ホフブロイハウス)/ ビアホール【ミュンヘン】

ミュンヘンで最も有名なビアホールと紹介されていたのは Bräuhaus(ブロイハウス、ビアホール)München(ミュンヘン)Hofbräuhaus(ホフブロイハウス)
1589年創業の国立ホフブロイハウス醸造会社直営のビアホール。ミュンヘンの中心・マリエン広場から徒歩5分の場所で観光名所となっていて昼間から多賑い。活気ある陽気なミュンヘンをそのまま味わえるおすすめの場所。
1階がビアホール、2階がレストラン、3階が有料のショー会場。1階のビアホールではバイエルン地方の民族衣装を着たバンドが生演奏し、民族衣装を着たウェイトレスが大きなビールジョッキを豪快に運びます。

ビールは Hofbräu Dunkel(ホフブロイ・デュンケル)、Hofbräu Original(ホフブロイ・オリジナルラガー)、Münchner Weisse(ミュンヘナー・ヴァイスビール)、Schwarze Weisse(シュヴァルツ・ヴァイスビア)、Hofbräu Maibock(ホフブロイ・マイボック)などがあり。
バイエルンの郷土料理やソーセージなどの料理もあります。

店内には Stammtisch(常連席)と書かれた指定席があり、常連さんが手にしているのは陶器のマイジョッキ。
店の奥にはなんとジョッキの保管庫も完備。飲み終わったら自分で洗って片付け、保管庫に入れたら鍵をかけます。なんと空きは3年待ち。ここにマイジョッキを持つことは地元の人にとってちょっとしたステイタスとなっていて常連さんたちも誇らしげ。
「俺のジョッキは1925年のものなんだぜ!」と陽気な常連さんが自慢していました。

名前Hofbräuhaus(ホフブロイハウス)
住所Platz 9, 80331 München, Germany
WEBhttps://www.hofbraeuhaus.de
Instagram@hofbraeuhaus_muenchen
営業時間9:00~23:30
定休日なし

Hofbräu(ホフブロイ)醸造所の3種飲み比べセット。家飲みやプレゼントにぴったり。

Bogenhauser Schreibwaren(ボーゲンハウザー文房店)/ 町の小さな文房具店【ミュンヘン】

リサーチに訪れたのはミュンヘンの Bogenhauser Schreibwaren(ボーゲンハウザー文房店)。1904年の創業以来、町の人に長く愛されてきた暮らしに寄り添う小さな文房具店。ドイツの学校で子供たちが使うものたちが所狭しと並んでいます。
日本ではあまりお目にかかれないような珍しいデザインもあり。

お店の壁には「Don’t forget to play!(遊び心を忘れちゃダメ!)」というメッセージ。伊藤さんも「かわいいとかきれいはもちろん、そこに楽しいとかウィットが効いていたり知恵を絞ったものがあるとすごく店に置きたいなと思う」とおっしゃっていました。


オーナーの Theresa Klotz Schramm(テレーザ・シュラム)さんによるとドイツでは小学2年生になったら万年筆を使うようです。
ドイツには子供用万年筆があり、年次に合わせてそれぞれサイズも違っています。子供達も持ちやすさや書き心地を試してみて自分で選んで買っていきます。
伊藤さんも子供用万年筆をお試し。子供用はペン先が柔らかく滑りやすいので万年筆の初心者にもおすすめだそうです。

名前Bogenhauser Schreibwaren(ボーゲンハウザー文房店)
住所Ismaninger Str. 77, 81675 München, Germany
WEBhttp://www.bogenhauser-schreibwaren.de
Instagram@bogenhauser_schreibwaren
営業時間月〜金:10:00〜18:00, 土:10:00〜13:00
定休日日曜

子供用と紹介されていましたが大人も使いやすそうな Pelikan(ペリカン)Twist(ツイスト)。ボディの捻じれが手にぴったりフット。カラーは4色。

ドイツの小学校 / 手紙を書く授業


ドイツの子供達はどんな風に万年筆を使うのかちょっと覗き見。お邪魔したのは 小学校の国語の時間ペンフレンドに手紙を書く授業 です。

よく考えて書くことで子供達の思考力も育まれる、授業では万年筆が用いられています。
小学校教師のウエロニカ・パウルス・バクスットさんは「万年筆を使って書くのはドイツの伝統なのです。たぶん数百年前から続いています。授業でパソコンだけで書くようにしようという議論もありましたが、万年筆で文字を書くべきだという声が多かったのです。お金を無くせないように、ドイツで手書きの文字をなくすなんてありえません」とおっしゃっていました。

クリスマスにもらったこれが好きと言う子や、万年筆で書いた文字はすごく綺麗でしょと言う子。子供達はそれぞれお気に入りの万年筆がありこだわりもあるようです。
万年筆には1回だけ修正できるペンもありますが、書いたことは自分の意見として永遠に紙に刻まれていくというのも勉強のひとつかもしれません。手をインクだらけにして書いている子もいましたが、そうやってだんだん綺麗に書く方法を習得していくのでしょう。ドイツの子供達にとって万年筆は無くてはならない必需品ですね。

番組で三浦さんが試し書きしいた大人でも使いやすい LAMY(ラミー)の子供用万年筆。カラーは2色。

Gmund(グムンド)/ 製紙会社【グムンド】

ミュンヘンから南へ車でおよそ40分、バイエルン地方の風光明媚な湖畔の町 Gmund(グムント)へ。オーストリアの国境に近くアルプスの山々に囲まれた自然豊かなところ。美しい Lake Tegernsee(テーカンゼー湖)はそこに暮らす人々や企業の貴重な水源となっています。製紙業にも水は重要ですよね。

グムントにあるペーパーファクトリー Gmund(グムンド)は1829年創業の知る人ぞ知るプレミアムペーパーブランド。ラグジュアリーブランドのカタログやショップバッグも手がけています。
商品の1つ Oscar Parier(オスカーペーパー)はその名の通りアカデミー賞発表の際に使われた貴重な紙。
ゴールドに輝くオスカーペーパーをスタジオで触った三浦さんは「憧れますねー 香ってもいいですか?」とにおいを嗅いでいました。

名品オスカーペーパーをつくったのが製紙業界の重鎮、グムント社の社長 Florian Kohler(フロリアン・コーラー)さん。
「我々が大事にしているのは紙の色や質感です。いい筆記用具を使って上質の紙に書くこと、それはまるでファーストキスのようです」とコーラーさん。

伊藤さんはグムント社の製品を買い付けたいと何年も交渉を続けやっと取引ができるようになったところ。6月にオープンする日本橋三越本店内の店舗に欠かせないアイテムを開発することになり、提案が受け入れてもらえるかドキドキです。
商談場所に並べられていたのは Gmund Colors(グムンドカラーズ)と呼ばれるオリジナルの48色のカード。開発に丸3年もかかったというコーラーさんの自信作。どの色を組み合わせても美しく調和するよう緻密に計算されています。
美しいカードですが少しシンプルすぎると考えた伊藤さん。ヨーロッパで昔から用いられてきた紋章、それをカードに足すというアイデアをプレゼンテーション。この日のために自らアルファベット26文字分のデザインを準備していました。贈る側のイニシャルを選び熱転写でその場で刷るサービスを新店舗の目玉にしたいと考えたのです。
Aは Alligator(アリゲーター)、Bは Bear(クマ)、Cは Chameleon(カメレオン)、Dは Dragon(ドラゴン)、Gは Giraffe(キリン)、Hは Hippopotamus(カバ)…。と言う具合に26文字分に動物(Rはロボットですが)付きの紋章を用意。修正も伊藤さんがその場で描いていました。

アイデアが受け入れられるか不安だった伊藤さんでしたが、コーラーさんは気に入って夢中で組み合わせを考えている様子。
「その場で体験できるのはとても魅力的です。パーソナルなものになるし何より伝統と現代が調和している。伊藤さんは真面目に仕事に取り組みとてもクリエイティブ。一緒に仕事をして喜びを感じる」と絶賛。
つくりたいのは贈る人も贈られる人にも楽しいオリジナルカード。みんなが欲しくなるカードが生まれそうです。

名前Gmund(グムンド)
住所Mangfallstraße 5, 83703 Gmund am Tegernsee, Germany
WEBhttps://www.gmund.com
Instagram@gmundpaper

せかほし | オーストリア

ドイツから芸術の都・オーストリア Wien(ウィーン)へ。

Hofburg(ホーフブルク王宮)/ 王妃エリザベート愛用の文房具セット【ウィーン】

オーストリアの歴代皇帝が住んだという宮殿 Hofburg(ホーフブルク王宮)。王宮内には Sisi Museum(シシィー博物館)Kaiserappartements(皇帝住居)Silberkammer(宮廷銀食器コレクション)があり、シシィー博物館には最後の皇妃エリザベートゆかりの品が保管されています。

Kaiserin Elisabeths(エリザベート皇妃)はヨーロッパ随一の美女と謳われシシィという愛称でいまも親しまれています。
博物館には人一倍美しいものへのこだわりが強かったシシィが愛用していた旅行用の文房具セットが残されていて、とても凝ったつくり。木の箱をべっこうで装飾し、エリザベートのEの紋章入り。箱にはペンやインクなどしまい、装飾された板を引き出せば小さな机にもなる便利なしくみ。
手紙に封をするシーリングスタンプはシシィが好きだったイルカがモチーフになっています。毎回思うのですが、古いイルカのモチーフはなぜか鱗がついていてイルカに見えませんね。

宮廷生活に馴染めず旅に生きたエリザベート。旅先から夫であるフランツ・ヨーゼフに宛てた手紙も残されています。
スマートフォンもなかった時代、手紙はいま考えるよりもずっと大切な伝達手段だったに違いありません。

名前Hofburg(ホーフブルク王宮)
住所Heldenplatz, 1010 Wien
WEBhttps://www.hofburg-wien.at

Papeterie Herzilein(パーペタリー・ヘルツィライン)/ カリグラフィー【ウィーン】

通いたくなる店づくりのヒントを探そうと訪れたのは Papeterie Herzilein(パーペタリー・ヘルツィライン)。グリーティングカードが自慢の文房具屋さん。築100年以上の建物を使った趣のある空間づくりが魅力です。

壁一面に並ぶ様々なデザインのカードはお店のオリジナル商品。なんと全て手書き。Calligraphy(カリグラフィー)と呼ばれる文字を美しく見せるための手法で描かれています。番組では西洋の書道ともいわれていると言っていましたが、西洋人からすると書道が東洋のカリグラフィーだという認識だと思います。

オーナーの Sonja Völker(ソニア・フェルカー)さんは元々子供服屋さんを営業していましたが、手で書くという文化を大切にしようとステーショナリーのショップもオープン。今ではステーショナリーのショップも3店舗に増えました。
人気の秘密はリクエストした文字をカリグラフィー作家がその場で手書きしてくれるサービス。カリグラフィー作家のヴォルフガング・ラクサンさんが常駐し、メッセージカードやノートに文字を書いてくれます。書体はクラシカルなものからポップなものまで思いのまま。
「当店のカリグラフィー作家がウィーンで一番よ。だから遠くからお客さんも来てくれるんですよ」というソニアさん。納得です。

伊藤さんは20世紀初頭の古い本の表紙を使ってリメイクしたノートを購入。旅の記念にカリグラフィーで書いてもらうことにしました。
「Erinnerungen au das Filmen Tu Herzilein in Wien(ウィーンにて この場所での撮影の思い出)」と書かれています。ここでこの方に書いてもらったということがずっと記憶に残るところにアナログの良さがあると思う、人の手を介すアナログだから伝わることがあると店づくりのヒントをもらったようです。

名前Papeterie Herzilein(パーペタリー・ヘルツィライン)
住所Wollzeile 18, 1010 Wien, Austria
WEBhttp://www.herzilein-papeterie.at
Instagram@herzileinpapeterie
営業時間月〜金:10:00〜19:00、土:10:00〜18:00
定休日日曜

Supersense(スーパーセンス)/ アナログレコーディング機【ウィーン】

伊藤さんがウィーンに来ると必ず立ち寄る店 Supersense(スーパーセンス)。ここから新しいお店のインスピレーションがかなり広がったという発想の源。日本未上陸のアイテムを求めてやってきました。
オーナーの Florian ‘Doc’ Kaps(フロリアン・ドック・カプス)さんは生物学者で通称ドック。Polaroid(ポラロイド)写真の愛好家であったドックさんは、しだいに五感を揺さぶるアナログ製品に惚れ込むようになり収集販売を始めます。店内には人間の五感を刺戟する珍しい仕掛けや商品がたくさんあり。
番組で見ているとなんだか謎が多そうな施設ですが、カフェも併設されているので気軽に入っていけそうです。

Smell Lab(スメルラボ)と書かれたコーナーには Smell Memory(スメルメモリー)という匂いで記憶をとどめる仕掛けが販売されています。

Smell Memory Kit(スメルメモリーキット)というスメルメモリーのカプセルには世界的な匂いのエキスパート Sissel Tolaas(シッセル・トラアス)さんが開発した26種類の匂いが閉じ込められています。その中から1つを選びケースに入れて持ち歩き、忘れたくない瞬間が訪れたらカプセルを割って匂いを嗅ぐという仕組み。ドックさんが言うには「鼻のスナップ写真」とのこと。
「普通はここにあった匂いを覚えるけど、すごいことがあったときに匂いをくっつけるというんですね」と理解する伊藤さん。
例えば恋に落ちた瞬間にその匂いを嗅いだら、逆にその匂いを嗅ぐと恋に落ちた瞬間を思い出す、そういうことでしょうか。面白いですね。

Record Elevator(レコードエレベーター)と書かれた小さなブース。「アキラ、この中に入って座って何か歌って」というドックさん。
実はボタンを押すと1分間レコーディングされる仕組み。なんと収録した音がすぐにレコードになってしまうという世界で初めてのプロジェクト。伊藤さんはこれを新しい店舗に導入したいと考えました。

うちは音楽の店ではないから不思議に思われるかもしれないけれど、ノートにペンで書くそれがずっと残るっていうのが大事だと思っているんです。これは「音のノート」、それを日本の人に届けたいという伊藤さん。
大切な人の声や残しておきたい瞬間をとっておきの一枚にするサービス。新店舗で始まるようです。

名前Supersense(スーパーセンス)
住所Praterstraße 70/1, 1020 Wien, Austria
WEBhttps://the.supersense.com
http://smellmemorykit.supersense.com
Instagram@supersense

レコードつくっても聴けない、という方にはお手軽なトランク型のポータブルなレコードプレーヤー。

U-NEXT(ユーネクスト) でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。世界はほしいモノにあふれてる は放送の翌日から見逃し配信中。三浦春馬さん出演の大河ドラマ おんな城主 直虎 などドラマも一気見できます。初回31日間無料トライアル。NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。PR

2020年4月1日に番組のオフィシャルブックが発売されました。

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