ここは行きたい!2度目のウィーンのおすすめスポット

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NHK BSプレミアムで放送している「2度目の旅」シリーズ。
毎回世界のどこかの街で3日間を決まったおこづかいで過ごす充実旅。
ちょっと個性的で、ディープな穴場を巡る旅は毎回とても楽しそうで、わたしも行ってみたい!と思ってしまいます。
2度目のウィーン おこづかい5万円で充実旅(初回放送:2016年11月9日)の声の出演は 室井滋(むろいしげる)さん、旅人(食べ人)は 細田善彦(ほそだよしひこ)さんでした。
番組を参考に、自分で行くときのためにまとめてリストにしてみました。
オーストリアの通貨は €(ユーロ)。1€=114円(2016年9月のレート)で計算しています。

紹介されたお店の位置がわかる地図を最後に載せています。参考にとうぞ! ウィーンMAP

ウィーンのホテルはこちらの記事を参考にどうぞ!

プラハもおすすめ!

2度目のウィーン|1度目で行くウィーンの定番スポット

2度目の前に1度目で行く定番スポットを少々おさらいしておきます。

ウィーン旧市街 / 世界遺産【ウィーン】

古代ローマ時代からの歴史があるウィーン。中世から1857年まではぐるりと城壁に囲まれていました。その城壁を取り壊した跡につくった環状道路 Ringstraße(リングシュトラーセ、リング大通り)に囲まれたエリアが ウィーン旧市街。ウィーン旧市街は「ウィーン歴史地区」として世界遺産に登録されています。
旧市街には様々な様式の建築が保存されていて、特にバロック期の見事な建築が残っています。近世以降はモーツァルトやベートーヴェンが活躍し、ヨハン・シュトラウスのワルツが生まれた音楽の都でもあります。19世紀末にはクリムトやシーレを輩出した前衛芸術の都としても有名。見どころがたくさんあって飽きることがありません。

Stephansplatz(シュテファン大聖堂)/ ゴシック様式の大聖堂

ウィーンのシンボル Stephansplatz(シュテファン大聖堂)は12世紀から建造が始まったゴシック様式の大聖堂。1359年に完成した137mの高さを誇る南塔は世界で3番目の高さの教会の塔。
ハプスブルク家の歴代君主の墓所であり、モーツァルトの結婚式と葬式が執り行われた教会としても有名。
南塔 は343段の階段で最上階に登ることができます。毎日:9:00~17:30、4.50€(513円)。
地下墓地(カタコンベ)のツアー もあります。月〜土:9:00~11:30,13:00〜16:30、日祝:13:00〜16:30、5.50€(627円)。

名前Stephansplatz(シュテファン大聖堂)
住所Stephansplatz 3, 1010 Wien
WEBhttp://www.stephanskirche.at/
営業時間月〜土:6:00~22:00、日祝:7:00~22:00
[地下墓地ツアー]月〜土:9:00~11:30,13:00〜16:30、日祝:13:00〜16:30
[南塔]9:00~17:30
定休日なし
アクセス地下鉄「Stephansplatz」駅から徒歩1分
地図MAP 1

シュテファン大聖堂のすぐそばにある4星ホテル。ウィーン旧市街のど真ん中の最高の立地。シュテファン大聖堂の見えるお部屋あり。

Hofburg Wien(ホーフブルク宮殿)/ 旧・ハプスブルグ家の王宮

ハプスブルグ家の王宮 Hofburg Wien(ホーフブルク宮殿)。旧城壁の外にあるシェーンブルン宮殿は夏の離宮、こちらのホーフブルク宮殿は通常居住していた王宮です。現在はオーストリアの連邦大統領の公邸の他、一般に公開されている Sisi Museum(シシィ博物館)、Imperial Apartments(皇帝の部屋)、Silver Collection(銀器コレクション)などもあります。入場料(オーディオガイド付き)は 13.90€(1,585円)、入場料(ガイドツアー付き)は 16.90€(1,927円)です。シェーンブルン宮殿の入場券もセットになった Sisi Ticket(シシィ・チケット)29.90€(3,409円)もあります。

シェーンブルン宮殿に比べると規模は小さいながらも増改築を繰り返した複雑なつくりになっていて見所がたくさん。
宝物館、王家礼拝堂、国立図書館、乗馬学校、アウグスティーナ教会もあり見学可能です。(シシィ博物館・皇帝の部屋・銀器コレクションとは別料金)

名前Hofburg Wien(ホーフブルク宮殿)
住所Michaelerkuppel, 1010 Wien
WEBhttps://www.hofburg-wien.at/
twitter@hofburg_vienna
営業時間9〜6月:9:00〜17:30、7・8月:9:00〜18:00
定休日なし
アクセス地下鉄「Herrengasse」駅から徒歩4分
地図MAP 2

旧市街ショッピングエリア中心の5星ホテル。オーストリア=ハンガリー銀行の本店だった由緒ある建物を全面改装し最先端の設備を整え2014年オープン。パークハイアットブランドの安定した高品質のサービス。隣はオープンサンドの有名店 ツム・シュヴァルツェン・カメール。

Wiener Staatsoper(ウィーン国立歌劇場)/ 音楽の都の中心

1869年に完成した音楽の都・ウィーンのオペラ座 Wiener Staatsoper(ヴィーナー・シュターツオーパー、ウィーン国立歌劇場)。ドイツ・オペラ、そしてイタリア・オペラの中心的存在として世界のオペラをリードしてきた劇場です。専属オーケストラはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の母体であるウィーン国立歌劇場管弦楽団。
またウィーン国立バレエ団の本拠地でもあり、バレエ公演も行われます。シーズン中はほぼ毎晩オペラかバレエの公演が行われています。

シュテファン大聖堂からウィーン国立歌劇場の横へ伸びる Kärntner Straße (ケルントナー通り) はウィーンの目貫通り。周辺にはカフェやショップが並び歩行者天国となっていて観光客ならまず行くであろう定番スポットです。

番組ではパブリックビューイングのスクリーンが見えるカフェからオペラを見ていましたが、できることならオペラ座の中で鑑賞したいですよね!
チケットは オフィシャルWEBサイト から購入できます。価格は演目によりますが、来日公演よりは安いです。
オペラ・バレエのシーズンは9月に始まって6月に終わります。夏は公演がないのでオペラ目当ての方は夏を避けて旅行を計画されるとよいと思います。シーズンが始まる時に年間スケジュールが発表されます。お目当ての演目や出演者などチェックしてチケットを購入しておくと旅行の楽しさも倍増します。
昨シーズンから座席の前のディスプレイに日本語字幕も表示されるようになっているようです。

観劇しなくてもいいから建物だけ見たいという方にはほぼ毎日行われている劇場の見学ツアー(シーズン中はドイツ語、英語、スペイン語)がおすすめ。シーズンオフには日本語ツアーもあるようです。約40分、料金は9.00€(1,026円)。ツアーの日程と時間は オフィシャルWEBサイト で確認してください。

名前Wiener Staatsoper(ヴィーナー・シュターツオーパー、ウィーン国立歌劇場)
住所Opernring 2, 1010 Wien
WEBhttps://www.wiener-staatsoper.at/
Instagram@wienerstaatsoper
営業時間演目による
定休日演目による
アクセス地下鉄「Karlsplatz」駅から徒歩3分、路面電車「Kärntner Ring. Oper」停留所から徒歩1分
地図MAP 3

ホーフブルク宮殿やオペラ座に近いスタイリッシュな5星ホテル。便利な立地ながらも緑に囲まれた静かな環境で居心地良し。フレンドリーなサービスも高評価。

Schloss Schönbrunn(シェーンブルン宮殿)/ 旧・ハプスブルク家の離宮【ウィーン】

ハプスブルク家の離宮 Schloss Schönbrunn(シェーンブルン宮殿)。ウィーンの中心部から西に約5kmほど行った所にあるウィーン最大の観光名所。宮殿と庭園群は1996年に世界遺産に登録されました。
1693年にレオポルト1世がこの地に狩猟用の別荘を建てたのち歴代の皇帝らが増改築し、マリア・テレジアの時代に現在の宮殿が完成されました。ウィーン風ロココと呼ばれる建築様式で端から端まで180m、部屋数はなんと1,441室。そのうち40室が見学できます。
入場料はいくつか種類があり、Imperial Tour(22室)がオーディオガイド付きで14.20€(1,619円)。Grand Tour(40室)がオーディオガイド付きで17.50€(1,995円)、ガイドツアー付きで20.50€(2,337円)。
ホーフブルク宮殿の入場券もセットになった Sisi Ticket(シシィ・チケット)29.90€(3,409円)もあります。

また、東西1.2km、南北1kmに及ぶ広大な庭園群もみどころ。庭園は場所によって開場時間が違うので オフィシャルWEBサイト で確認してください。

広大な庭園には動物園(別料金)もあります。番組では動物園内のカフェ Kaiserpavillon(カイザーパビリオン)を紹介していました。

名前Schloss Schönbrunn(シェーンブルン宮殿)
住所Schönbrunner Schloßstraße 47, 1130 Wien
WEBhttps://www.schoenbrunn.at/
Instagram@schoenbrunnpalace
営業時間4/1〜6/30・9/1〜11/5:8:00〜17:30、7/1〜8/31:8:00〜18:30、11/1〜3/30:8:00〜17:00
定休日なし
アクセス地下鉄「Schönbrunn」駅から徒歩9分、地下鉄「Hietzing」駅から徒歩11分
地図MAP 4

ウィーンの芸術地区・ノイバウの瀟洒な5星ホテル。美術館群がすぐそばなので美術館巡りをしたい方におすすめ。シュピッテルベルク地区のクリスマスマーケットもすぐ近くです。

Sachertorte(ザッハトルテ)/ ウィーンを代表するチョコレートケーキ【ウィーン】

ウィーンを代表するチョコレートケーキ Sachertorte(ザッハトルテ)。1832年に貴族の料理人だったザッハーによって考案されたトルテは後にホテル・ザッハーの名物菓子となりました。今ではウィーン中のケーキ屋さんやカフェでも定番となっています。
ウィーンの2大ザッハトルテといえばカフェ・ザッハとデメル。甘党なら食べ比べしてしまいます。両方行きましたが甲乙つけがたし!
番組ではデメルのパティシエだったレシャンツさんのチョコレートショップ・レシャンツのザッハトルテを紹介していました。

Café Sacher(カフェ・ザッハー)/ ホテル・ザッハー内のカフェ

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オペラ座の向かいにある Hotel Sacher(ホテル・ザッハー)内のカフェ Café Sacher(カフェ・ザッハー)。ザッハトルテ発祥の有名店だけあっていつも観光客で賑わっています。老舗ですが格式張った接客でないのでリラックスしてすごせます。

たっぷりの生クリームが添えられたザッハトルテは最高!ザッハトルテ自体は甘さ控えめですが生クリームが甘いのでコーヒーは生クリーム系でないほうがよいかと思います。
ザッハトルテ以外のお菓子も美味しそうでしたがザッハトルテを食べた後にはちょっと無理です。次回は他のお菓子も食べてみたいです。

名前Café Sacher(カフェ・ザッハー)
住所Philharmoniker Str. 4, 1010 Wien
WEBhttps://www.sacher.com/hotel-wien-2/kulinarik/cafe-sacher-wien/
Instagram@sacherhotels
営業時間8:00〜24:00
定休日なし
アクセス地下鉄「Karlsplatz」駅から徒歩5分、路面電車「Kärntner Ring. Oper」停留所から徒歩3分
地図MAP 5

一度は泊まりたいウィーンを代表する老舗5星ホテル。オペラ座そばの抜群の立地、クラシカルで落ちついたインテリア、洗練されたホスピタリティ。朝食ビュッフェにはザッハトルテもあり。宿泊客はカフェ・ザッハーに待ち時間なく入ることができます。

Demel(デメル)/ ウィーン菓子の最高峰

ウィーン菓子の最高峰 Demel(デメル)。日本にも店舗があるのでお馴染みです。
ホテル・ザッハーとはザッハトルテの商標権を巡って争ったこともありますが、1962年にデメルにもホテル・ザッハーにも双方に「ザッハトルテ」を売り出す権利を認める判決が下されました。デメルのものは「デメルのザッハトルテ」、ホテル・ザッハーのものは「オリジナルザッハトルテ」とすることとなったそうです。(出展:wikipedia

名前Demel(デメル)
住所Kohlmarkt 14, 1010 Wien
WEBhttps://www.demel.com
Instagram@demel_wien
営業時間8:00〜19:00
定休日なし
アクセス地下鉄「Herrengasse」駅から徒歩3分、地下鉄「Stephansplatz」駅から徒歩5分
地図MAP 6

旧市街からドナウ運河を渡った北側に建つ高層の5星ホテル。旧市街が見渡せる絶景のお部屋、朝食は18階のレストラン。インテリアはミニマル、広々とした客室。対岸の旧市街へも橋を渡ってすぐです。

2度目のウィーン|ウィーンでカフェハウス巡り

ウィーンはカフェの宝庫。Cafehaus(カフェハウス)の歴史は300年以上もあり、2011年にウィーンのカフェ文化がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
ウィーンカフェハウス協会によるとウィーン市内にカフェハウスは600軒以上もあって、第2の居間と呼ばれるほどウィーンの人たちに愛されています。番組では7軒のカフェハウス巡りを楽しんでいました。

Café Daniel Moser(カフェ・ダニエル・モーザー)/ こだわりのコーヒー【ウィーン】

1980年創業のこだわりコーヒーの Café Daniel Moser(カフェ・ダニエル・モーザー)
番組では1980年創業と紹介されていましたが、お店の看板には「since 1685」と書いてあります。不思議に思って調べてみると、お店のある Rotenturmstraße 14 は1685年にウィーン最初のカフェハウスが誕生した場所なのだそうです。納得。

入り口の黒板にメニューが書いてあります。お店のおすすめは一番上の Kleiner Moser(クライナー・モーザー)2.80€(319円)。
ガラスのデミタスカップにコンデンスミルクを入れその上にエスプレッソを注ぎ最後にフォームミルク(泡立てたミルク)をたっぷり。ガラスのカップだから3つの層が引き立ちます。しっかり混ぜてから飲むとミルクの甘みとコーヒーの深い味わいが口の中に広がります。

名前Café Daniel Moser(ダニエル・モーザー)
住所Rotenturmstraße 14, 1010 Wien
WEBhttp://www.danielmoser.at/
営業時間日〜水:8:00〜24:00、木〜土:8:00〜26:00
定休日なし
アクセス地下鉄「Schwedenplatz」駅から徒歩5分、路面電車「Schwedenplatz」停留所から徒歩5分
地図MAP 7

Café Restaurant Weimar(カフェ・レストラン・ワイマール)/ 伝統的様式のカフェハウス【ウィーン】

ウィーン市資料館・資料部所長、カフェ博士とも呼ばれるアンドレアス・ワイグルさんおすすめの Café Restaurant Weimar(カフェ・レストラン・ワイマール)。2011年にユネスコ無形文化遺産に登録された時の調印式が行われたカフェハウスです。
創業は1900年。一等地の角にある風格ある入口を入ると高級レストランのような気品のある雰囲気。ゆったりとしたボックス席、中央にはたくさんの種類の新聞、奥には巨大な鏡、など伝統的なカフェハウスの様式を守り続けている店内。

メニューにはコーヒーの飲み方のバリエーションが23種類もあります。
一番人気のメニューは定番中の定番 Melange(メランジェ)4.70€(536円)。エスプレッソにミルクとフォームミルク(泡立てたミルク)を加えたコーヒーです。
細田さんは Apfelstrudel(アプフェルシュトゥルーデル、アップルケーキ)3.80€(433円)も注文。りんご、レーズン、シナモン、レモン果汁、ラム酒などが入ったオーストリアを代表するお菓子です。

ウィーンのカフェハウスではコーヒーといっしょにお水の入ったグラスとスプーンが出されます。グラスの上にスプーン置くのはまだ未使用だという意味なのだそうです。こちらのお店では持ちやすいように5時の角度にセットするのだとか。お水は時々口に含んでコーヒーの新鮮な味を楽しみます。優雅でリラックスしたコーヒータイムが過ごせますね。

名前Café Restaurant Weimar(カフェ・レストラン・ワイマール)
住所Währinger Str. 68, 1090 Wien
WEBhttp://cafeweimar.at/
Instagram@cafeweimar
営業時間8:00〜23:30
定休日なし
アクセス地下鉄「Wien Währinger Straße-Volksoper」駅から徒歩4分、路面電車「Währinger St.-Volksoper U」停留所から徒歩3分
地図MAP 8

Café Diglas(カフェ・ディグラス)/ 料理の美味しいカフェ【ウィーン】

カフェで料理の提供が許可されたのは1972年。その始まりの時から美味しいと評判だったカフェ Café Diglas(カフェ・ディグラス)。1923年創業、ピンクの外観が目印です。 
シャンデリアに調理器具がぶら下がっていたりちょっとユニークなインテリア。ときどきピアノの生演奏があったりもします。

人気のフードメニューは Gulasch(グラーシュ)15.00€(1,710円)。
もともとはハンガリーの料理でハプスブルグ帝国時代にウィーンに入ってきたビーフシチューのようなもの。現オーナーのハンス・ディグラスさんのお祖母様のレシピです。
1972年当時はどのカフェもどんな料理を出していいかわからなかったそうなのですが、こちらのカフェで昔ながらの家庭料理を出したら評判になったそうです。今でも残るお祖母様のレシピノートは1934年に書かれたもの。
牛もも肉を様々なスパイスで煮込んだグラーシュは柔らかくてジューシーで美味しそう!
お菓子も美味しいと評判なのでデザートも食べちゃいたいですね。
系列店がウィーンに3店舗あり。

名前Café Diglas(カフェ・ディグラス)
住所Wollzeile 10, 1010 Wien
WEBhttp://www.diglas.at/
営業時間月〜土:8:00〜22:30、日:9:00〜22:00
定休日なし
アクセス地下鉄「Stubentor」駅から徒歩4分、地下鉄「Stephansplatz」駅から徒歩5分
地図MAP 9

Kaiserpavillon(カイザーパビリオン)/ シェーンブルン動物園内のカフェ【ウィーン】

フランツ1世が1752年つくった世界最古の動物園・Tiergarten Schönbrunn(シェーンブルン動物園)。動物園内の Kaiserpavillon(カイザーパビリオン)は1949年からカフェハウスとして一般公開されています。優雅なバロック様式の8角形のパビリオンは1759年にフランツ1世がマリア・テレジアと朝食を食べるために建てた建築。創建当時のままの美しい内装が優雅でゴージャス。

カイザーパビリオン研究者のゲルハード・クンツェさんによるとこの場所はパワースポットなのだとか。
窓際の席からはシェーンブルン宮殿が見え、年に2回宮殿の方向から昇った朝日がパビリオンを貫きます。そのうち1回はマリア・テレジアの誕生日。
さらに建物の地下には水が2方向から流れていて、ちょうどこの位置で水脈が十字に交差しているそうです。
天文学・地形学に詳しかったフランツ1世が太陽の動きと十字の水脈を重ね合わせてわざわざこの位置に建物を建てたというのです。

その皇帝夫妻の朝食にあやかったメニュー Kaiserliches Frühstück(皇帝朝食セット)16.90€(1,927円)。
パン、サーモン、ゆで卵、ジュース、コーヒーまたは紅茶のセットです。といっても皇帝夫妻と同じものはパン・Kaisersemmel(カイザーゼンメル)だけだそうです。

朝食は9:00〜11:00まで。シェーンブルン動物園の入場料 は大人 18.50€(2,109円)です。

名前Kaiserpavillon(カイザーパビリオン)
住所Maxingstraße 13B, 1130 Wien
WEBhttp://zoovienna-gastro.at/unsere-betriebe/caf-restaurant-kaiserpavillon
営業時間11〜1月:9:00〜16:30、2月:9:00〜17:00、3・10月:9:00〜17:30、4〜9月:9:00〜18:30
定休日なし
アクセス地下鉄「Hietzing」駅から徒歩12分、シェーンブルン動物園内
地図MAP 10

Zum Schwarzen Kameel(ツム・シュヴァルツェン・カメール)/ 1618年創業のカフェハウス【ウィーン】

1618年創業のカフェハウス Zum Schwarzen Kameel(ツム・シュヴァルツェン・カメール)Brötchen(ブレートヒェン)と呼ばれるウィーン風カナッペ(あるいはオープンサンド?)が食べられるので軽めの朝食や小腹が空いた時に便利なお店です。オーストリア大統領のレセプションにもケータリングする有名店。屋号の黒いラクダのマークが目印です。
ウィーン風カナッペ、いまでは専門店もできるほど人気のファーストフード。こちらのお店は老舗の風格と安定した美味しさで地元の人たちで賑わっています。

店内には黒パンのカナッペがショーケースに並んでいます。バーのようなカウンターにスツールの席もあり気軽にワインと軽食を楽しめるスペースがあるので入りやすそう。
カナッペのトッピングの組み合わせは30種類以上もあるのでどれにするか迷ってしまいますね。
1618年の創業当時は香辛料の店でしたがワインを取り扱うようになりコーヒーなども出すようになったそうです。ワインを飲むお客さんからつまめるものが欲しいとリクエストがあり、スタンディングのコーナーを設けてカナッペを出すようになったのがはじまりなのだとか。
細田さんが飲んでいたワイン Gruener Veltliner(グリューネ・ヴェルトリーナ)4.90€(559円)はベートーヴェンがこの店で注文していたそうで、1825年の注文書が残っているというから驚きです。

カナッペ 1個 1.30€(148円)からと出ていましたが、今は値上がりして1.35€から。
オーナーのペーター・フリーセさんが選ぶおすすめの4品は
Schwarzbrot Linsen mit Schinkenwürfeln(レンズ豆とハムとタイム)1.35€、
Schwarzbrot Äpfel und Zwiebeln mit Marinierter Heringmit (ニシンのマリネにリンゴとタマネギ)、
Schwarzbrot Rotkraut mit Thunfisch(赤キャベツとリンゴとツナ)1.35€、
Schwarzbrot mit Beinschinken und Kren(特製ハムと西洋ワサビ)2.10€、
でした。どれも美味しそう!
カナッペはお持ち帰りもできます。

こちらのお店はレストラン、パティスリー、デリと隣り合って並んでいます。パティスリーのラスクやデリのジャムも有名でお土産を買うのにぴったりなので帰りに寄りたいですね。

名前Zum Schwarzen Kameel(ツム・シュヴァルツェン・カメール)
住所Zum Schwarzen Kameel, Bognergasse 5, 1010 Wien
WEBhttps://www.kameel.at/
Instagram@zumschwarzenkameel
営業時間8:00〜24:00
定休日12/25・1/1
アクセス地下鉄「Herrengasse」駅から徒歩3分、地下鉄「Stephansplatz」駅から徒歩5分
地図MAP 11

Café Gerstner(カフェ・ゲルストナー)/ オペラ座前のカフェハウス【ウィーン】

1847年創業の Café Gerstner(カフェ・ゲルストナー)はオペラ座前のカフェハウス。1階がショップで2階がカフェになっています。1階のショップのショーケースには綺麗なケーキが並んでいて Petit Fours(プチケーキ)が人気。チョコレートも美味しいと評判です。

2階のカフェの窓からはオペラ座のパブリックビューイングの大画面が見えます。番組では偶然会った女子大生2名に連れてきてもらった設定になっていましたが、あれは仕込みだと思いますね.. カフェからパブリックビューイングを見たいなら窓際席を事前に予約するのが確実です。オフシャルWEBサイト から予約できます。

こちらのカフェでは1869年のオペラ座こけら落としから幕間のケータリングを担当しているそうで、同じものがカフェでもいただけます。
ケータリングセット(オードブル、チョコ、ケーキ)1人分 17.70€(2,018円)です。
ピンクで可愛いウィーンの伝統的プチケーキ Punschkrapferl(プンシュ・クラプファル)もついてました。
スパークリングワイン 1本 39.00€(4,446円)も開けちゃってちょっと贅沢。

そんな カフェ・ゲルストナー本店ですが、もっと有名なのは Kunsthistorisches Museum(美術史美術館)にある支店 なのです。
世界で最も美しいカフェと呼ばれている美術史美術館の支店も是非行ってみてください。

名前Café Gerstner(カフェ・ゲルストナー)
住所Kärntner Str. 51, 1010 Wien
WEBhttps://www.gerstner-konditorei.at/
営業時間10:00〜23:00
定休日なし
アクセス地下鉄「Karlsplatz」駅から徒歩4分、路面電車「Kärntner Ring. Oper」停留所から徒歩3分、
地図MAP 12
名前Kunsthistorisches Museum(美術史美術館)
住所Maria-Theresien-Platz, 1010 Wien
WEBhttp://www.khm.at/
Instagram@kunsthistorischesmuseumvienna
営業時間火水金土日:10:00〜18:00、木:10:00〜21:00
定休日月曜
アクセス地下鉄「Museumsquartier」駅から徒歩3分、路面電車「Burgring」停留所から徒歩3分
地図MAP 13
ことりっぷ ウィーン・プラハ
昭文社
¥1,320(2024/11/22 23:32時点)

Café Sperl(カフェ・シュペルル)/ クラシックなカフェハウス【ウィーン】

1880年創業以来クラシックスタイルを守るカフェハウス Café Sperl(カフェ・シュペルル)。オーナーのマンフレド・シュタウブさんはカフェ界の重鎮です。
天井が高くて開放的な店内、新聞があり古いビリヤード台やカード専用のテーブルもある、というウィーンの伝統的なスタイル。若い人からお年寄りまで幅広い客層で犬も同伴OK、チャイルドチェアや子供用おもちゃもあり至れり尽くせりの寛げる雰囲気。家のように落ち着ける場所です。

こちらのお店はお料理も美味しいと評判。
細田さんは
パンだんごと卵炒めとグリーンサラダ 6.80€(775円)、ズッキーニのスープ 3.90€(445円)、
Tafelspitz(ターフェルシュピッツ)12.80€(1,459円)を注文。
ウィーンの代表的な伝統料理・ターフェルシュピッツはブイヨンで6時間煮込んだ牛のもも肉。オーナー夫人のモニカ・シュタウブさんがお母様から習った家庭料理です。
柔らかいお肉に西洋アサツキとタルタルソース、西洋ワサビとリンゴのソースの2種類のソース付き。

番組では出てきませんでしたがもちろんコーヒーも美味しくて20種類のメニューがあるそうです。お菓子もいろいろあるので居心地よくて長居してしまいそうですね。
このカフェは1995年の 映画『Before Sunrise(ビフォア・サンライズ)』のロケ地 でもあるので訪れる映画ファンも多いようです。

名前Café Sperl(カフェ・シュペルル)
住所Gumpendorfer Str. 11, 1060 Wien
WEBhttp://www.cafesperl.at/
営業時間月〜土:7:00〜22:00、日:11:00〜20:00
定休日なし
アクセス地下鉄「Museumsquartier」駅から徒歩5分
地図MAP 14

ビフォアシリーズBOXセット。

2度目のウィーン|ウィーンで買う

Leschanz(レシャンツ)/ チョコレート屋さん【ウィーン】

Wiener Schokoladekönig(ウィーンのチョコレートの王様)というキャッチフレーズがついたチョコレート屋さん Leschanz(レシャンツ)。Demel(デメル)のパティシエをしていたウォルフガング・レシャンツさんが2004年に創業したお店です。

クラシカルな内装のお店にはチョコレート屋さんなのにボタンの箱が飾ってあります。このお店は1844年から続いた王室御用達のボタン店だったそうで、気に入ったレシャンツさんがそのまま残しているのです。ボタン店は「ボタンの王様」という名前だったので「チョコレートの王様」というキャッチフレーズを使っているのだとか。

ウィーンを代表するチョコレートケーキ Sachertorte(ザッハトルテ)。1832年に貴族の料理人だったザッハーによって考案されたトルテは後にホテル・ザッハーの名物菓子となりました。今ではウィーン中のケーキ屋さんやカフェでも定番となっています。
レシャンツのザッハトルテはとってもエレガントな味。外のチョコレートフォンダンは硬くて中のチョコスポンジはふわふわ。スポンジは3枚にカットされて間の2箇所に薄くあんずジャムが挟まれています。デメルのザッハトルテはあんずジャムが1か所ですがしっとり感がより増すように倍に増やしたそうです。

番組では ザッハトルテ(16cmサイズ)25.90€(2,953円)、
9個入りプチチョコセット 14.90€(1,699円)、
ドライフルーツ入りチョコ 16.50€(1,881円)、
をお買い上げしていました。ザッハトルテ、美味しそうでしたね!

名前Leschanz(レシャンツ)
住所Freisingergasse 1, 1010 Wien
WEBhttps://www.leschanz.at/
営業時間月〜金:10:00〜19:00、土:10:00〜18:00
定休日日曜
アクセス地下鉄「Stephansplatz」駅から徒歩3分
地図MAP 15

Lackstaetter Geschirr und Haushaltsgeräte(ラックシュテェター・ゲッシャー・ウント・ハウスハルツクリート)/ 調理器具店【ウィーン】

カフェハウス御用達の調理器具店 Lackstaetter Geschirr und Haushaltsgeräte(ラックシュテェター・ゲッシャー・ウント・ハウスハルツクリート)。シュテファン大聖堂や Café Diglas の近くです。
番組ではウィーンならではのコーヒーグッズを購入。ウィーンはエコブームということで、手動の器具3つをおすすめされていました。

最近人気だという 銅製のトルコ式コーヒーポット 78.90€(8,995円)。トルコからウィーンにコーヒーが持ち込まれたのが17世紀後半。その時代のコーヒーポットをハンドメイドで再現しています。
コーヒーの粉末(トルココーヒーかギリシャコーヒー)と水を入れコンロで沸騰させ、粉が下に沈んだら飲み頃です。

シュブルードラー(ミルク泡だて器)4.80€(547円)は木の棒に針金の輪がついたもの。↓のInstagram画像の一番下の真ん中あたりにある扁平な泡立て器のような器具です。回すとミルクが泡立ってミルクフォームがつくれます。1分でカップ2杯分が泡になるそうです。これがあればメランジェがつくれますね。

手動ホイッパー 32.90€(3,751円)もお買い上げ。生クリームを入れて2-3分手で回すとホイップができあがります。Einspänner(アインシュペンナー)やFranziskaner(フランツィスカーナー)などのホイップクリームたっぷりのウィンナーコーヒーを家でもつくれちゃいますね。

名前Lackstaetter Geschirr und Haushaltsgeräte(ラックシュテェター・ゲッシャー・ウント・ハウスハルツクリート)
住所Wollzeile 18, 1010 Wien
WEBhttp://www.geschirrshop.com/
Instagram@lackstatter.geschirr
営業時間月〜金:9:30〜18:00、土:10:00〜15:00
定休日日曜
アクセス地下鉄「Stubentor」駅から徒歩3分、地下鉄「Stephansplatz」駅から徒歩6分、路面電車「Stubentor」停留所から徒歩5分
地図MAP 16

旧市街の4星ホテル。価格が高い旧市街のホテルの中では比較的リーズナブルでコストパフォーマンス高し。豪華ではないものの必要十分の設備にアーティステックなインテリア。

Naschmarkt(ナッシュマルクト)の蚤の市【ウィーン】

地下鉄 Kettenbrückengasse(ケッテンプリュッケンガッセ駅)から Karlsplatz(カールスプラッツ駅)近くまで細長く連なる市場 Naschmarkt(ナッシュマルクト)。常設の建物には食料品店や飲食店が軒を連ねています。
常設の市場とは別の場所、ケッテンプリュッケンガッセ駅近くのスペースで毎週土曜日の朝6:30から 蚤の市 が開かれています。番組では蚤の市でコーヒカップを探して購入していました。

ウィーン古道具協会会長のカール・ハインツ・グレムサーさんによれば
1.電卓とお買い物バッグは必需品
2.掘り出しものを見つけたかったら朝早く来るべし
ということ。電卓代わりにスマートフォンでも良いし、お買い物バッグがなければ事前にスーパーマーケットで購入しておくと良さそう。
一見ガラクタに見えるようなものからアンティークの掘り出し物までいろいろなものが出ているので覗くだけでも楽しめますね。

300年近い歴史を持つハプスブルグ家愛用の高級磁器 Augarten(アウガルテン)のコーヒー カップ&ソーサー。正規品の刻印とシリアルナンバー入り が 1セット 55.00€(6,270円)。
日本で新品の定価はおよそ21,000円なのでお買い得。

みんなの知らないレア物がいいのなら オーストリア製 Lilien(リリエン)の1950〜70年代ヴィンテージがおすすめとのこと。販売当時に爆発的に流行って最近若いコレクターが増えているそうです。パステルカラーが可愛いですね!
リリエン モカカップ&ソーサー 1組 17.00€(1,938円)で出ていましたが、細田さんが交渉して 2個で 30.00€(3,420円)でお買い上げしていました。

ナッシュマルクトは生鮮食品からパンやチーズやスパイスまで売っています。観光客も多くて価格的にはそれほど安いというわけではなさそうですが、食べ歩きするのは楽しそう!カジュアルなレストランもあります。スリが多いので身の回りのものには気をつけて下さい。

名前Naschmarkt(ナッシュマルクト)
住所Kettenbrückengasse, 1040 Vienna
WEBhttps://www.wien.gv.at/freizeit/einkaufen/maerkte/lebensmittel/naschmarkt/
営業時間[食材店・飲食店]月〜金:9:00〜18:30 [蚤の市]土:6:30〜
定休日[食材店・飲食店]土曜・日曜[蚤の市]日曜〜金曜
アクセス地下鉄「Kettenbrückengasse」駅からすぐ、地下鉄「Karlsplatz」駅から徒歩4分
地図MAP 17

ナッシュマルクトに近いお手ごろ価格の4星ホテル。アン・デア・ウィーン劇場そば、オペラ座や楽友協会も徒歩圏内で音楽好きな方におすすめ。セセッション館や美術館群にも徒歩圏内。

2度目のウィーン|ウィーンMAP

着色してあるエリアがウィーン旧市街です。

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