世界はほしいモノにあふれてる 鈴木亮平&JUJU「生放送!フランス極上チーズをめぐる旅」紹介リスト

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NHK Gで放送している「世界はほしいモノにあふれてる(略称:せかほし)」シリーズ。
世界を旅するトップバイヤーと素敵なモノ探し。目利きバイヤーに密着したドキュメンタリーには欲しいものや行きたいお店が続々登場。バイヤーさんは誰?場所はどこ?物はどこで買える?と気になります。
2020年7月18日にMCを務めていた俳優の三浦春馬さんが亡くなられました。俳優としてのご活躍はもちろんのこと、せかほしでの優しい笑顔、あふれる好奇心、率直なコメントを忘れません。三浦春馬さん、本当にありがとうございました。

2020年10月からも番組は続行。番組制作に携わる出演者・スタッフ・バイヤーの方々の悲しみと喪失感ははかり知れません。そのような状況の中、素敵な番組を継続してくださってありがとうございます。
世界はほしいモノにあふれてる 生放送!フランス極上チーズをめぐる旅(初回放送:2020年10月8日22:30〜 再放送:2020年10月12日25:00〜、10月25日17:15〜)のMCは歌手の JUJU(ジュジュ)さん、いつもは天の声の声優の 神尾晋一郎(かみお しんいちろう)さんはナレーションとスタジオ進行。そして新MCは三浦春馬さんと親交のあった俳優の 鈴木亮平(すずき りょうへい)さんです。
10月以降も三浦春馬さんの話題がときどき出てきて、番組出演者とスタッフの「これからも旅を続けていく、一緒に」という気持ちが伝わってきます。そんな温かさも番組の魅力。
バイヤーはフロマジェ Fabien Degoulet(ファビアン・デグレ)さんです。
番組を参考に、自分で行くときのために気になるお店やスポットをまとめてリストにしてみました。最後に番組内の音楽もまとめてあります。
せかほし最新の放送は NHKBS 2024年10月24日(木)20:30〜21:30鈴木亮平のイタリア旅特別編文具&世界遺産偏愛SP ナレーター:小栗旬」です。

U-NEXT(ユーネクスト) でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。世界はほしいモノにあふれてる は放送の翌日から見逃し配信中。花子とアン などの朝ドラや 西郷どん などの大河ドラマも一気見できます。U-NEXTは初回31日間無料トライアル。NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。PR

2021年8月27日に三浦春馬さんMC回を含むセレクション DVD & ブルーレイが発売されました。収録内容は こちらの記事 に詳細をまとめています。

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2022年5月23日にNHK『あさイチ』でも紹介され、ファビアン・デグレさんがご出演されました!

せかほしチーズ回は何度かあります。三浦春馬さんがフランスチーズを巡った旅のまとめはこちらをどうぞ!

せかほし | 生放送!フランス極上チーズをめぐる旅 番組内容

番組予告

今回の舞台は、村の数だけチーズの種類があると言われるフランス。
世界一に輝くフロマジェのファビアン・デグレさんが極上のチーズを探す。
まずは今、チーズ革命が起きている有塩バターの産地、ブルターニュ地方へ。
新世代が作る奇想天外なチーズとは?
さらにピレネー山脈で出会うのは一切機械に頼らず、独自の製法で作られる幻のチーズ。
伝統的なチーズ料理からおうち時間に試したいチーズのアレンジも紹介する。

2020年4月1日に番組のオフィシャルブックが発売されました。

せかほし | スタジオ

新MC 鈴木亮平(すずき りょうへい)さん【スタジオ】

2020年10月8日から「世界はほしいモノにあふれてる」のMCを務めることが決定した 鈴木亮平(すずき りょうへい)さん。
2014年上半期放送のNHK連続テレビ小説「花子とアン」で吉高由里子(よしたか ゆりこ)さん演じる主人公・花子の夫 村岡英治(むらおか えいじ)役を演じてブレイク。2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」で主役の 西郷隆盛(さいごう たかもり)役を演じ、俳優として第一線で活躍されています。

大学は東京外国語大学外国語学部欧米第一課程英語専攻を卒業し、実用英語技能検定1級所有。世界各国を旅することが大好きだという鈴木亮平さん。
実は世界遺産検定1級に合格するほどの世界遺産マニア。持ち前の好奇心と得意の英語力でせかほしのMCを素敵に務めてくれそうです。
身長186cm、体重は役柄に合わせて調整。大柄なためにスタジオセットのテーブルも大き目にしてもらっていました。

三浦春馬さんとも親交があった鈴木亮平さん。三浦さんとJUJUさんのせかほしを見ながら2人が姉弟みたいだなと思っていたそうです。

もう消されてしまったけれど、三浦春馬さんのインスタに鈴木亮平さんと一緒に殺陣の稽古する写真がアップされていたことがありました。
三浦春馬さんは「amazing guy」「I look up to him so much」と鈴木亮平さんへの尊敬の念を綴っていました。
鈴木亮平さんならこれまでの せかほし を大切にしながらも、新しい面白さも見せてくれるのではないでしょうか。三浦春馬さんもどこかで見守ってくれている気がします。

「旅行記書きました。行ってないけど。」というキャッチコピー、世界遺産検定1級・鈴木亮平さんの世界遺産妄想旅行記。挿絵も鈴木亮平さんが描いています。家にいても旅した気分になれる一冊です。

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ブルターニュ地方の名産品【スタジオ】

スタジオにはフランスの食料庫と言われるブルターニュ地方の名産品を用意。バター、塩、キャラメル、クイニーアマン、ビスケットなど美味しそうなものばかり。

鈴木亮平さんはブルターニュ地方は行ったことがないけれど、隣接するノルマンディー地方の Mont Saint-Michel(モン・サン-ミシェル)に行ったことがあるそうです。さすがは世界遺産マニア。モンサンミシェルは せかほしのシードルの回 でも登場しましたね。
お料理好きのJUJUさんはブルターニュ産のバターやお塩を使うそうです。

フランス直送の冷凍生地。オーブンで焼くだけでできたてのクイニーアマンが食べられます。

質問コーナー【スタジオ】

生放送の今回はTwitterで視聴者からの質問を募集。

質問

二人で行きたい場所はありますか?

鈴木亮平さんは Carcassonne(カルカッソンヌ、カルカソンヌ)。城壁に囲まれた中世の街並みがそのまま残っているフランスの世界遺産です。
フランス人の中でも「カルカッソンヌを見ずして死ぬなかれ」という諺があるほど美しい町。訪れて鎧を着たりして中世にタイムスリップしてみたいという鈴木亮平さん。
わたしもカルカッソンヌは「世界ふれあい街歩き」で見て以来憧れの場所です。ぜひ せかほし でも行って欲しいです。

質問

チーズと一緒に何を食べたいですか?

JUJUさんはコンテチーズ好き。コンテと一緒に美味しいバゲットにバターをたっぷり挟んで食べたいそうです。

鈴木亮平さんはアール島のマルシェで売っていたクミンをまぶしたフレッシュチーズが気になるそうです。チーズとスパイスと合わせてみたいと言われてました。

JUJUさんと鈴木亮平さんは初顔あわせで生放送とあっていまいち噛み合っていませんが、だんだん息が合ってくるのでしょうか。今後も楽しみです。

ブルターニュ地方 Jean-Yves Bordier(ジャン-イヴ・ボルディエ)さんのバター。3星レストランでも使われる最高級の手づくりバターです。

アレンジチーズを試食【スタジオ】

スタジオで ファビアンさん流にアレンジしたチーズ を試食。
鈴木亮平さんが食べたのは甘くて辛いチーズは 12ヶ月熟成のコンテ×アカシアの蜜×クルミ×黒胡椒
JUJUさんが食べたのは カマンベール×バター×山椒。簡単アレンジなのに複雑な味。

JUJUさんも大好きなコンテ。

せかほし | バイヤー

番組では フロマジェ Fabien Degoulet(ファビアン・デグレ)さんの2020年7月のフランス極上チーズを探す旅を紹介していました。

Fabien Degoulet(ファビアン・デグレ)さん

世界的なチーズコンクール「Mondial du fromage(モンデュアル デュ フロマージュ)2015」で世界最優秀フロマジェ(世界一のチーズ職人)に認定された Fabien Degoulet(ファビアン・デグレ)さん。Fromager(フロマジェ)とはチーズの生産者から販売員まで、チーズに関わる人の総称。
ちなみに「Mondial du fromage 2015」では 三浦春馬さんがフランスチーズを巡った回 の案内役をしていた久田恵理さんもコンクールのファイナリストに選ばれていたようです。

1984年フランス ル・マンの祖父の代から続くチーズ販売業の家に生まれたファビアンさん。2008年にパリのINALCO(Institut national des langues et civilisations orientales、フランス国立東洋言語文化学院)卒業後に来日し株式会社フェルミエに入社。10年間日本に住み、ナチュラルチーズ専門店フェルミエ 渋谷店店長、愛宕店店長、商品開発を務めました。
2018年春にフランスに帰国しフリーランスのフロマジェとして活躍中。日本の高級レストランやチーズ専門店の買い付けをしています。
フランス帰国後も度々来日して講習会の講師を務めたりもしています。
誰も知らないチーズを見つけてお客様を感動させたいとフランスの田舎町へまだ見ぬチーズに出会う旅へ。

ファビアン・デグレさんの著書。

せかほし | Bretagne(ブルターニュ)

村の数だけチーズの種類があると言われるフランス。旅はフランス西部の Bretagne(ブルターニュ)地方からスタート。
酪農が盛んな土地柄バターをたっぷり使ったお菓子が名物。郷土菓子クイニーアマンは材料の配合を間違えたパン屋の失敗から生まれました。

Fromagerie de Kerouzine(フロマジェリー・ド・ケロウジン)/ チーズ専門店【バンヌ】

ブルターニュ地方の海沿いの小さな町 Vannes(バンヌ)は2000年の歴史があり城郭都市として栄えました。
ファビアンさんは Vannes(バンヌ)のチーズ専門店 Fromagerie de Kerouzine(フロマジェリー・ド・ケロウジン)でリサーチ。地元のチーズ産業はここ10年ほど盛り上がってきているそうです。

ブルターニュの牛乳は脂肪分が多くチーズには不向きと考えられ、チーズはあまり生産されてきませんした。近年若い生産者たちがそこに目をつけ、チャンスを求めて移り住み無殺菌チーズでつくる独創的なチーズを生み出しています。

番組ではカットされていましたが、ファビアンさんもいろいろおすすめチーズを召し上がったようです。

名前Fromagerie de Kerouzine(フロマジェリー・ド・ケロウジン)
住所3 Place du Poids public, 56000 Vannes, France
WEBhttps://www.facebook.com/kerouzine/(Facebookページ)
Instagram@kerouzine
営業時間8:00〜13:00, 15:00〜19:15
定休日日曜・月曜

ブルターニュの白カビチーズ Carre de Bretagne(カレ・ド・ブルターニュ)。

Ferme de l’Ile d’Arz(アール島牧場)/ オーガニックミルクのチーズ【アール島】

ファビアンさんは船で Île d’Arz(アール島)へ。アール島にしかないチーズを探します。
夏は紫陽花が咲き誇るアール島。週に1度開かれるマルシェにここでしか買えないチーズがあります。
島でとれたオーガニックミルクだけで作るチーズ。トマト・パプリカ、ハーブ、クミンをまぶしたフレッシュチーズが人気。

ファビアンさんが会いに行ったのはチーズ生産者の Thomas Meignan(トマ・メニャン)さん。トマさんはこの地方原産の牛にこだわりチーズをつくっています。
早速トマさんの牧場 Ferme de l’Ile d’Arz(アール島牧場)へ。牛はブルターニュ地方原産のBretonnes Pie noir(ピ・ノワール)種が27頭。ミルクの生産量が少ないため今ではほとんど育てられていない牛ですが、島の風土に合うチーズ作りを目指すトマさんはあえてこの牛を選びました。

ファビアンさんがチーズを買い付ける際には必ず牛がどうやって育っているかチェックします。何を食べているか、どんな環境にいるかがとても大事。
トマさんの牧場は海風が強くミネラル豊富な草を食べています。チーズの味はどんな草を食べているかで大きく左右されると言います。

トマさんは28歳。若い仲間たちと4人でチーズを作っています。共同経営者の Sébastien Hauchamp(セバスチャン・オーシャン)さん、Violaine Hauchamp(ヴィオレーヌ・オーシャン) さん、クレマン・クユンジャン さん。全員が豊かな自然に惚れ込み移り住んできました。もとはトマさんは獣医、セバスチャンさんは農業エンジニア。
この島に来て2年、この土地ならではのチーズをつくりたいと考えています。島で取れるミルクにこだわり、風味溢れるミルクの個性を大切に自家製乳酸菌を加えて発酵。自家製の乳酸菌を使うところはとても珍しいのだとか。

トマさんご自慢のチーズを試食させてもらいます。まずは白カビのソフトタイプ。外側は少し苦味があって美味しいけれども普通すぎるとファビアンさん。
次は2ヶ月熟成させたセミハードタイプ。ピ・ノワール種はバターに適した牛のため熟成させるとバターっぽさがあり芳醇。柔らかくクリーミーで畑と草の香りが特長的。「威張ってないけど雰囲気のあるチーズ」とファビアンさん。気に入ったようです。
しかし今はまだ島の人に向けてつくるだけで精一杯。今回は出荷はできないということになりました。
若い生産者たちが真剣に作っているチーズ、1〜2年で生産量が増え買い付けできるのではないか、未来へ希望が繋がります。ファビアンさんも若い生産者たちを応援したいと考えています。

名前Ferme de l’Ile d’Arz(アール島牧場)
住所Allée Touzé du Guernic, 56840 Île-d’Arz, France
WEBhttps://www.facebook.com/Ferme-de-lIle-dArz-2102205299899700/(Facebookページ)
名前アール島マルシェ
住所place de la Grée, 56840 Île-d’Arz, France
営業時間火木(魚介、乳製品、野菜):9:00〜12:30
土(乳製品):9:00〜12:30

せかほし | Le Mans(ル・マン)

Cathédrale Saint Julien-Le Mans(サン・ジュリアン大聖堂)/ ル・マンのシンボル【ル・マン】

自動車24時間耐久レースでも知られる Le Mans(ル・マン)がファビアンさんが生れ育った町。
いちばんのお気に入りの場所は Cathédrale Saint Julien-Le Mans(サン・ジュリアン大聖堂)。街のシンボル、自慢のカテドラル。
6世紀に建設が始まったといわれていますが現存するのは11世紀から15世紀に建設された建物。手前のフライングバットレスが凄まじい部分がゴシック様式、奥の四角い部分がロマネスク様式です。

カテドラル前の Place du Jet d’Eau(ジェドー広場)で開かれるマルシェもファビアンさんのお気に入り。新鮮な食材が手にはいるだけでなく、顔なじみとも出会える場所。子供の頃から遊び場です。
父 ジャン=イヴ・デグレさんと母 ジゼル・デグレさんはかつてこのマルシェでチーズを売っていました。朝から晩まで忙しく働く両親の姿を見ていたファビアンさんはチーズの道に進もうとは考えていませんでした。

ファビアンさんは2008年ワーキングホリデーで日本へ。軽い気持ちで日本のチーズ専門店 フェルミエでアルバイトを始めたのが転機となります。
熟成やアレンジ、チーズの奥深さに触れ面白さに目覚めました。10年働き店長も任され、2015年に世界最優秀フロマジェコンクール優勝します。

名前Cathédrale Saint Julien-Le Mans(サン・ジュリアン大聖堂)
住所2 Place Saint Michel, 72000 Le Mans, France
WEBhttps://www.cathedraledumans.fr
営業時間月〜金:8:00〜19:00、土:8:00〜19:30、日:8:00〜18:00
定休日なし
名前Place du Jet d’Eau(ジェドー広場)のマルシェ
住所Place du Jet d’Eau, 72000 Le Mans, France
WEBhttps://www.lemans-tourisme.com/fr/pratique/marches-au-mans.html
営業時間水金日:7:00〜12:30

せかほし | Saint-Julien-sur-Sarthe(サン=ジュリアン=シュル=サルト)

ヴァンサン・ルラ さん / チーズ生産者【サン=ジュリアン=シュル=サルト】

フロマジェの仕事はチーズの魅力を最大限に引き出すこと。さらに商品開発も行います。
ファビアンさんが取り組んでいるのは地元の生産者との新商品の開発。ベースにするのは四つ葉のクローバーの形をした山羊乳のチーズ Le trèfle du Perche(ル・トレフル・デュ・ペルシェ)。その形から幸運をもたらすチーズとして知られています。
程よい塩味と酸味、食感は濃厚なチョコレートケーキのよう。

四つ葉のクローバー形のチーズをつくっている生産者 Vincent Lerat(ヴァンサン・ルラ)さんと打ち合わせ。場所は Saint-Julien-sur-Sarthe(サン=ジュリアン=シュル=サルト)にあるヴァンサン・ルラさんのご自宅のようです。番組冒頭で映ったチーズを食べている男の子はヴァンサンさんの息子さんではないかと思います。
ファビアンさんは四つ葉のクローバー形のチーズをラズベリージャムの中で熟成。独特の酸味に爽やかなジャムの甘味をまとわせました。まるでイチゴのヨーグルトのような味。
もう少し改良したら完成しそうです。

名前Vincent Lerat(ヴァンサン・ルラ)
住所La Mouchardière, 61170 Saint-Julien-sur-Sarthe, France
Instagram@lacommunautedesfromages

ルラ家がつくった四つ葉のクローバー形のヤギ乳チーズ Le trèfle du Perche(ル・トレフル・デュ・ペルシェ)。

ファビアンさんのチーズアレンジ【サン=ジュリアン=シュル=サルト】

ヴァンサン・ルラさんがつくったチーズでファビアンさんが チーズアレンジ を教えてくれました。
山羊のフレッシュチーズ を半分に切り香辛料を挟みます。
Voatsiperifery(ヴィチペリフェリ)というマダガスカルの野生の 赤胡椒、これを砕いて断面にまぶしてチーズでザンドイッチ。トッピングも赤胡椒。

日本で買ったわさびパウダーを水で溶いてチーズでザンドイッチ。辛口の日本酒に合うそうです。

山羊のフレッシュチーズ。スパイスと合わせても、クルミ&はちみつで甘くアレンジしてもよく合います。

せかほし | Pays Basque Français(バスク地方)

最後にやってきたのは美食で名高い Pays Basque Français(バスク地方)。フランスとスペインにまたがるバスク地方、フランス側はフレンチバスクと呼ばれています。
フランス南部、スペインとの国境に位置する Ainhoa(アイノア)はキリスト教三大巡礼地 Santiago de Compostela(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)への中継地。13世紀に巡礼者の宿場町として栄えました。フランスの最も美しい村のひとつに選ばれています。

Hôtel Restaurant Ithurria(ホテル レストラン イチュリア)/ 星付きレストラン【アイノア】

小さな村 アイノアの星付きレストラン Hôtel Restaurant Ithurria(ホテル レストラン イチュリア)へ。1657年に建てられた農家を利用したホテル&レストランで、3代続く老舗。
オーナーシェフは Xavier Isabal(グザヴィエ・イザバル)さん。日本の高級レストランにもチーズを紹介しているファビアンさんは旅先で一流シェフとの情報交換も大切な仕事のひとつ。

バスク地方は海と山の食材に恵まれ豊かな食文化が花開いた町。シェフの一皿ではアクセントにチーズが欠かせません。オードブルの仕上げにあしらわれたのはカリンとチーズのミルフィーユ。
シェフが持ってきてくれた特別な一皿はバスク名物の 黒さくらんぼジャムのチーズプレート。メロンから発想を得たという独創的な盛り付け。まるでチーズの花束のようです。

こちらはメロンバージョン。美しい盛り付けですね。
コースは48.00€、72.00€、92.00€があり。アラカルトもあります。

名前Hôtel Restaurant Ithurria(ホテル レストラン イチュリア)
住所Place du Fronton, 64250 Ainhoa, France
WEBhttps://www.ithurria.com
Instagram@restaurant_ithurria
営業時間[レストラン] 木:19:30〜21:00、金〜火:12:00〜14:00, 19:30〜21:00
定休日[レストラン] 水曜

フレンチバスク、ピレネー山脈麓の羊のチーズ Ossau-Ilaty(オッソー・イラティ)。ブラックチェリー(黒さくらんぼ)のジャムをつけて食べるのが定番。

ジャン=ベルナール・マイティア さん / 幻のチーズの生産者【ウルクル】

ファビアンさんがわざわざバスク地方にまで足を運んだのはピレネー山脈でつくられる幻のチーズを手に入れるため。
日が昇る前にホテルを出発。霧の中、車で Urkulu(ウルクル)山を登ります。標高1,300mの小屋へ。チーズ作りをいちから見たいと朝6時に訪ねる約束をしていました。

チーズ生産者の Jean-Bernard Maitia(ジャン=ベルナール・マイティア)さんは夏の間だけウルクル山で暮らします。
ジャン=ベルナールさんはパリの有名シェフも一目置く存在。自らを Le Berger(羊飼い)と呼び、ピレネー山脈の自然に身を委ねながら極上チーズを生み出しています。
放牧する羊はおよそ400頭。ピレネー山脈で昔から飼育されてきた固有種 Manex Tête Noire Burubeltza(マネッシュ・テット・ノワール種)。頭と足が黒いのが特長です。

この山々で羊飼いが暮らし始めたのは紀元前から。羊が草を食み、人がチーズをつくる、何千年にも渡り繰り返されてきた何でもない暮らし。
豊かに牧草が茂る山を自由に歩く羊たち。羊の歩きたいままに任せても大丈夫、私の仕事は自然に寄り添うこと、とジャン=ベルナールさん。

搾乳前にイラクサをタンクの口に置きます。イラクサの小さなトゲがミルクを漉すため昔から使ってきたそうです。今では乳酸菌を活性化させる効果があることもわかってきたのだとか。
機械を使わず手で絞るのがジャン=ベルナールさんのやり方。手伝いのマリリン・コトさんと2人で2時間がかり。手で乳搾りをすると羊たちとの間に絆が生まれます。
甘くて濃厚な羊のミルク。1日に採れるのは80L。

チーズ作りもほぼ手作業。固まったチーズから水分を抜くときも手で状態を確認。30分ほど手でかき混ぜます。チーズが手にくっつくのが火を止める合図。
20分置くとチーズが底に沈んでいます。空気に触れないように鍋の中に手を入れ形作る。乳酸菌の力でより美味しくなるのだとか。
これがジャン=ベルナールさんが12年前に試行錯誤の末に辿り着いた独自のチーズの作り方。

熟成庫へ。1日に作れるのはわずか5つ。
熟成するとミルクの成分が分解し複雑な味が生まれます。ときに自分でも感動する味のチーズが生まれることがあるのが何ものにも代えがたい体験というジャン=ベルナールさん。

ファビアンさんがジャン=ベルナールさんのチーズを初めていただきます。
繊細でちょうど良い塩加減、すごくリッチな味わい。めちゃくちゃ美味しいチーズ。まさに感動するチーズ。
地元の人の分も取っておきたいけど、日本に届けてくれたらこれまで出会えなかった人とも分かち合える。もしかするとチーズ作りを志す若者を目覚めさせるかもしれない、とジャン=ベルナールさん。
ファビアンさんの熱意が伝わり少しだけ分けてもらえることになりました。分かち合うっていいですね。

一仕事終えたところで作ってくれたのは、トウモロコシのガレットに豚のハムと自家製チーズを乗せた料理。
忙しい合間に手軽に食べられる羊飼いの伝統料理 トウモロコシのガレット。最高のチーズを使った心温まる料理です。

ジャン=ベルナールさんのチーズは Saint-Jean-de-Luz(サン=ジャン=ド=リュズ)のチーズ専門店 Benat Fromager(ベニャット・フロマジェ)で取り扱いあり。

名前Jean-Bernard Maitia(ジャン=ベルナール・マイティア)
住所Route de Saint-Michel, 64220 Aincille, France
Instagram@jb.maitia.urkulu
名前Benat Fromager(ベニャット・フロマジェ)
住所6 Rue Renau d’Elissagaray, 64500 Saint-Jean-de-Luz, France
WEBhttp://benat-fromager.com
Instagram@benatfromageraffineur

せかほし | 音楽 BGM

せかほしの 番組内挿入歌 をまとめました。

オープニングテーマ

オープニングテーマ は JUJUさんの「Remember (The Good Times)」です。

エンディングテーマ

2020年10月からの エンディングテーマ は JUJUさんの「Voice」です。

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U-NEXTでNHKの見逃し配信を視聴する方法はこちらをどうぞ!

世界はほしいモノにあふれてるシリーズの放送日時まとめはこちらをどうぞ!

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鈴木亮平さんがアドリア海の世界ミステリー遺産を巡った番組まとめはこちらをどうぞ!

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