吉田類の酒場放浪記SP「フランス大紀行 美食と芸術を訪ねて 第二夜」紹介リスト

travel

BS-TBSの人気番組「吉田類の酒場放浪記」のスペシャル版 吉田類 フランス大紀行 美食と芸術を訪ねて 第二夜(初回放送:2019年3月15日 再放送:2019年12月31日、2020年12月20日)。出演は酒場詩人で画家の 吉田類(よしだるい)さんとモデルの 倉本康子(くらもとやすこ 愛称:やっこ)さん、ナレーションは俳優の 香川照之(かがわてるゆき)さんとTBSアナウンサーの 古谷有美(ふるやゆうみ)さん。香川照之さんは「酒場放浪記」の大ファンなのだとか。
自称「類さんの一番弟子」のやっこさんは「おんな酒場放浪記」に出演中の酒豪です。吉田さんとやっこさん、2人とも食べて呑んでフランスを満喫されていました。
第一夜はパリ、リヨン、ブルゴーニュでした。第二夜はバスク、ノルマンディーを巡りモン・サン・ミシェルへ。

紹介されたお店の位置がわかる地図を最後に載せています。参考にとうぞ!
フランスMAP

吉田類 フランス大紀行 前半のパリ・リヨン・ブルゴーニュ編はこちらをどうぞ!

シードルとモン・サン・ミシェル情報はこちらも参考にどうぞ!

再放送スケジュール

BS-TBS
第一夜 2020年12月13日17:00〜18:54
第二夜 2020年12月20日17:00〜18:54

Basque(バスク)

フランス南西部、スペインとの国境線に430kmに渡って伸びる Les Pyrénées(ピレネー山脈)。ピレネーを挟みフランスとスペイン両国にまたがっている Basque(バスク)地方。人口およそ300万人。大西洋に面したエリアとピレネーの山岳地帯エリアがあり、海の幸山の幸に恵まれた自然豊かな土地です。
この一帯でフランスともスペインとも違う文化を育んできたのがバスク人。その言語はヨーロッパ最古と言われていて、近年は独自の美食やアートが世界中から熱い視線を集めています。

Les Halles de Bayonne(バイヨンヌ市場)【バイヨンヌ】

スペイン国境まで32km、Pays basque Français(フランスバスク)の中心都市で交通の要衝 Bayonne(バイヨンヌ)へ。
世界の食通が一度は食べたいと願う食材、バスクの幻の豚 Kintoa(キントア)
フランスで農業製品に基準を設けている AOC(原産地呼称制度)。特別に規定された地理的・製法的条件を全て満たした質の高い農業製品に対して与えられる品質保証で、キントア豚も認定を受けています。
まずは Les Halles de Bayonne(レ・アール・ド・バイヨンヌ、バイヨンヌ市場)(別名 Carreau des Halles)でキントアの情報を聞き込み。

名前Les Halles de Bayonne(レ・アール・ド・バイヨンヌ、バイヨンヌ市場)
住所27 Quai Commandant Roquebert, 64100 Bayonne, France
WEBhttps://www.visitbayonne.com/fr/a-voir-a-faire/bayonne-shopping/marche-traditionnel.php
営業時間月〜木:7:00〜13:30、金:7:00〜14:30、土:6:00〜14:30、日:8:00〜14:30
定休日なし
アクセス電車「バイヨンヌ」駅から徒歩11分
地図フランスMAP 1

Boucherie Chevaline Lacomme(馬肉専門店ラコム)

バイヨンヌ市場でまず見つけたのは Boucherie Chevaline Lacomme(馬肉専門店ラコム)。店主の父の代から続く馬肉専門店、ユニークな店主はネックレスも馬、馬が大好き。豚肉は食べないそうです。

名前Boucherie Chevaline Lacomme(馬肉専門店ラコム)
住所バイヨンヌ市場内
WEBhttps://www.bayonneshopping.com/magasin/boucherie-chevaline/
営業時間8:00〜13:30
定休日なし

La Maison Balme(ラ・メゾン・バルム)

バイヨンヌ市場のお惣菜屋さん La Maison Balme(ラ・メゾン・バルム)。美味しそうなチーズやお惣菜が売られています。トリュフもあり。
お店の Iban(イバン)さんが接客してくれました。バスク地方では豚を日常的に食べていますがキントア豚はとても貴重。Aldudes(アルデュード)という村で生産されていると教えてくれました。

帰り際にバスク語でありがとうと言ってくれたイバンさん。
フランス語はラテン語をルーツに持つ言語ですがバスク語はまったく独自のもの。イバンさんは子供の頃からバスク語を使っていたそうです。

名前La Maison Balme(ラ・メゾン・バルム)
住所バイヨンヌ市場内
WEBhttps://www.maisonbalme.com
Instagram@maisonbalme
営業時間8:00〜13:30
定休日なし

Boucherie Morgan Doucinet(モーガン・ドゥシネ肉店)

バイヨンヌ市場のお肉屋さん Boucherie Morgan Doucinet(モーガン・ドゥシネ肉店)へ。キントア豚は無いかと尋ねましたが置いてないとのこと。
キントア豚はかつて絶滅しかけていて徐々に生産は増えているものの生産量が少なくまだ貴重。どこにでもあるわけではないそうです。
吉田類さんとやっこさんはキントア豚を生産しているAldudes(アルデュード)村を目指すことに。

名前Boucherie Morgan Doucinet(モーガン・ドゥシネ肉店)
住所バイヨンヌ市場内
WEBhttps://www.bayonneshopping.com/magasin/boucherie-doucinet/
営業時間8:00〜13:30
定休日なし

Gare de Bayonne(バイヨンヌ駅)【バイヨンヌ】

Gare de Bayonne(バイヨンヌ駅)から列車でアルデュード村を目指します。
海に近いバイヨンヌから1両編成の可愛い列車に乗り内陸へ約50分、Ossès(オセス)駅に到着。アルデュード村へ行く唯一の公共交通機関は Navette(ナベット)という乗り合いバス。
バスに乗っている男性たちはバスクの伝統的な帽子 ベレー帽をかぶっていました。

名前Gare de Bayonne(バイヨンヌ駅)
住所Gare de Bayonne, 64100 Bayonne, France
WEBhttps://www.garesetconnexions.sncf/fr/gare/frxby/bayonne
アクセスパリ「モンパルナス」駅からTGVで約4時間
地図フランスMAP 2

Pierre Oteiza(ピエール・オテイザ)【アルデュード村】

Ossès(オセス)駅から乗り合いバスで約30分で Aldudes(アルデュード)村に到着。
アルデュード村は250年ほど続く山間の小さな村。昔は1000人ほどが住んでいましたが、今は350人くらいだそうです。
主要産業は畜産。最近は羊やキントア豚の畜産業のため若者が移住してくるようになったのだとか。

バイヨンヌ豚の生産者 Pierre Oteiza(ピエール・オテイザ)さんのお店へ。店名も Pierre Oteiza(ピエール・オテイザ)、1987年創業です。
キントアを絶滅の危機から救った英雄 ピエールさんと妻 Catherine(キャトリーヌ)さんが出迎えてくれました。

ショップではキントア豚の生肉の他、生ハム、サラミなどのシャルキュトリ(肉加工品)が販売されています。
早速、生ハム2種類を試食。
Jambon de Bayonne(バイヨンヌの生ハム)はトウモロコシなどの自然の作物を食べて育ったバイヨンヌ豚の生ハム。フランスの生ハムの最高峰と言われ世界的な人気を誇ります。 
Jambon du Kintoa(キントアの生ハム)は山で放し飼いにされ穀物のほかクリやドングリなども食べて育ったキントア豚の生ハム。年間3000頭しか育てることができない希少な豚です。
バイヨンヌ豚よりもさらに強い味と香りがあり甘みがずっと口の中に広がります。
ワインが飲みたそうな類さんにワインを出してくれるキャトリーヌさん。いい人ですね!
美味しさの秘密はじっくり丁寧に時間をかけて育てること。オテイザさんはキントア豚さんたちに会いに行きませんかと誘ってくれました。

実はピエール・オテイザさんのお肉屋さんは現在フランスに10軒あり。パリやバイヨンヌにもショップがあって、バイヨンヌ店はバイヨンヌ市場から徒歩3分の場所。
アルデュード村まで行く時間が無い方はパリ店やバイヨンヌ店でキントア豚を購入しても良いかと思います。
ピエール・オテイザさんのショップはキントア豚以外にもアルデュード村の特産品も取り扱いあり。自社生産品だけでなくアルデュード村の広報活動も行なっているようです。
パリやバイヨンヌのショップでもアルデュード村の特産品があり、エセン家の羊のチーズ フェラーニョも買うことができます。

名前Pierre Oteiza(ピエール・オテイザ)バイヨンヌ店
住所70 Rue d’Espagne, 64100 Bayonne, France
WEBhttps://www.pierreoteiza.com
Instagram@pierre_oteiza
営業時間土〜木:10:00〜13:00, 14:00〜19:00
定休日金曜
アクセスバイヨンヌ市場から徒歩3分
地図フランスMAP 3
名前Pierre Oteiza(ピエール・オテイザ)アルデュード本店
住所Route Urepel, 64430 Aldudes, France
営業時間火〜土:10:00〜18:00
定休日日曜・月曜・祝日
アクセス電車「オセス」駅からバスで約30分「 Pierre Oteiza 」停留所で下車
地図フランスMAP 4

ピエール・オテイザさんのキントア豚の生ハム骨付き原木が日本でも買えます。

Kintoa(キントア豚)【アルデュード村】

オテイザさんの飼育する Kintoa(キントア豚)に会いに行くことになった類さんとやっこさん。
ピエールさんからやっこさんにベレー帽のプレゼント。とてもお似合い。さすがモデルさんです。

オテイザさんは20haの森や草原に400頭のキントア豚を飼育しています。放し飼いで広大な野山を自由に駆け巡らせ、時間をかけのびのびと育てるのです。
生後5ヶ月ほどの豚がいるエリアへ。年齢ごとにグループ分けされていて、放し飼いで12-14ヶ月になるまでじっくり育てます。
白黒ツートンカラーが特徴的なキントア豚。柄は少しずつ違っています。柄が違っていても味の違いは無いそうです。
キントア豚は1haの敷地で25頭しか育ててはいけないと決められているためストレスなく育つのだとか。

今から30年ほど前、交配をしすぎたせいで本来のバスク豚は二十数頭まで激減してしまいました。
当時羊や牛などの放牧で生計をたてていたオテイザさん、それを知ってバスク豚の保護活動に乗り出しました。この村でバスク豚を育て、少しずつ数を増やしていったのです。
こうして復活させたバスク豚をキントアと命名し、品質を保証するAOCも取得。キントアを一流ブランドに押し上げました。

栗の木もキントア豚のために植えています。キントア豚は10月から1月の間には栗を食べるため餌用に栗を植林しているのだそうです。
日本の栗の木はたくさん実をつけ病気に強いため、日本の栗とフランスの栗を掛け合わせたものを植えています。こんなところに日本の栗が関係していてちょっと嬉しくなるやっこさんでした。

生まれて2週間の子豚ちゃんたちが登場。生後2ヶ月は母乳を飲んで暮らします。可愛いですね。 
類さんとやっこさんは子豚を追って家に帰すお手伝い。ちょっと子豚ちゃんに情が移ってしまいましたが、キントア豚ディナーのお誘いにはありがたく受けることに。

ピエール・オテイザさんのシャルキュトリ。キントア豚100%のサラミ。

Bar Alfaro(バー・アルファロ)【アルデュード村】

夕飯前にちょっと1杯、プチ酒場放浪記inバスク。アルデュード村で唯一の酒場 Bar Alfaro(バー・アルファロ)へ。創業10年、村人憩いの場です。
切り盛りするのは2代目店主のマイカさん。おすすめはバスク産の生ビールやバスク産の微発泡の白ワイン。おつまみにはこの近くでつくられている羊のチーズがぴったり。

やっこさんはビール Eguzki(エグズキ)€2.50。エグズキとはバスク語で太陽の意味。癖のないすっきりとした味。
類さんは微発泡の白ワイン Txakoli(チャコリ)€3.00

おつまみは羊のチーズ Ossau Iraty(オッソ・イラティー)€5.00。カシスとフランボワーズのジャムを添えていただくのが地元流。
村の特産だというチーズ、類さんの隣に偶然座っていたマリナさんが家族とつくっている

類さんは気になった Izarra(イザラ)€3.30 を注文。ミントのリキュールで甘みもありますがミントの風味ですっきり。
イザラとは星という意味。度数は40度。結構強めのお酒です。
お店のほとんどのメニューがメイドインバスク。

名前Bar Alfaro Ostatua(バー・アルファロ)
住所30 D948, 64430 Aldudes, France
WEBhttp://vallee-aldudes.com/listings/alfaro-ostatua/
営業時間水〜月:9:00〜20:00
定休日火曜
アクセスピエール・オテイザから徒歩9分
地図フランスMAP 5

バスク地方・サンセバスチャンのミシュラン3つ星レストラン Arzak(アルザック)のハウスチャコリを含む3本セット。

キントア豚のディナー【アルデュード村】

オテイザさんのショップ併設レストランで キントア豚のディナー
前菜は生ハム、テリーヌ、パテ、サラミの盛り合わせ。

昼間に可愛いキントア豚を見た類さんはちょっと複雑な気持ち。
けれどもオテイザさんは「キントア豚には2つの人生があると思っている。1つはアルデュード村での人生、もう1つはお肉になって世界中に行って食べた人たちに喜びを与える人生。それって素敵なこと」と語ります。

ワインはキントア豚に合うというバスク産 Irouleguy(イルレギー)の赤。このワインもAOCに認定されています。
メインはキントア豚のロースト。肉質はしっかりしているのに驚くほど柔らかくてナイフがスッと入ります。
つくり方はシンプル。
キントア岩塩・コショウ・バスク産の赤唐辛子をキントア豚の塊に擦り込み、160度のオーブンで2時間半〜3時間じっくり焼いたら出来上がり。バスク産の赤唐辛子もAOC認定。
ほくほく柔らかくて甘みが強いお肉。美味しそうでした。

山の歌い手さんや近隣の人たちが集まってくれていました。心からの歓迎が嬉しいですね。
アコーディオンの伴奏に合わせてみんなでバスク語の歌を歌います。類さんもやっこさんも楽しそうでした。

キントア豚に合わせていたバスク産の Irouleguy(イルレギー)の赤ワイン。

AOP認定のバスク産とうがらし ピマン・ド・エスプレット。

La Ferme Feranyo(フェラーニョ農場)【アルデュード村】

翌日はバー・アルファロで類さんの隣にいた Marina Esain(マリナ・エセン)さんが家族と営む La Ferme Feranyo(フェラーニョ農場)へ。母 Sophie(ソフィー)さん、兄 Mathieu(マシュー)さんもご出演。
エセン家は代々続く羊飼い。2007年からチーズの生産を始め、現在は700頭の羊を飼育してチーズを作っています。
羊のチーズ Ossau Iraty(オッソ・イラティー)は40年ほど前にAOC認定を受け、バスクと隣の Béarn(ベアルン)地方でしか作ることができません。エセン家もオッソ・イラティーの生産者として認定を受けています。

チーズ作りを見学。エセン家の Feranyo(フェラーニョ)は作る工程で40%ほど水分を減らしたセミハードチーズ。
チーズを円筒形の型に詰め加圧しながら成形していきます。やっこさんも挑戦。
水分を抜いたチーズに塩を塗り込みさらに水分を減らします。そして熟成室で熟成。カビはいい塩梅に熟成が進んだ証。

チーズの食べ比べ。熟成期間で味が変わってくるのがわかります。
2-3ヶ月熟成はまだ少し柔らかくて蜂蜜にも合いそう。
7-8ヶ月熟成はバスクワインにすごく合いそう。
家族や仲間と力を合わせて美味しいものをつくるマリナさん。アルデュード村は世界一美しくて大好きな村だと誇らしそうです。

フェラーニョ農場の正確な住所は不明。中心部から山を登った辺りです。訪問時は事前に連絡を取ることをお勧めします。
エセン家の羊のチーズ フェラーニョ はピエール・オテイザさんのショップ(アルデュード村でもバイヨンヌでもパリでも)で取り扱いあり。

名前La Ferme Feranyo(フェラーニョ農場)
住所Quartier Esnazu 64430 Aldudes, France
WEBhttps://www.fromage-brebis-feranyo.com

Laulhère(ローレール)【サン=ジャン=ド=リュズ】

バスクを離れる前に Saint-Jean-de-Luz(サン=ジャン=ド=リュズ)のベレー帽専門店 Laulhere(ローレール)へ。1840年創業の老舗でフランス軍や国連軍にもベレー帽を納めています。
店内にはベレー帽がたくさん。

店主の Jean-Michel Gibert(ジャン・ミシェル・ジベール)さんは「バスク人にとってベレー帽は無くてはならないもの」と語ります。
バスクはベレー帽発祥の地。500年以上前に羊飼いが雨や日差しから頭を守るためにかぶったのが始まりです。
かぶり方にルールは無く、リスペクトを持ってかぶりさえすればよいとのこと。
羊毛でできているので頭の形に合わせて伸び、2-3回で頭にぴったりになります。
類さんはグレーを試着したもののやはり黒がしっくりくるようです。
やっこさんは何種類も試着したものの決められずに色違いをたくさんお買い上げ。全部似合ってましたから決められませんね。

名前Laulhère(ローレール)
住所78 Rue Léon Gambetta, 64500 Saint-Jean-de-Luz, France
WEBhttps://www.laulhere-france.com
Instagram@laulhere_france
営業時間土〜木:10:00〜13:00, 14:30〜19:30
定休日金曜
アクセス電車「サン=ジャン=ド=リュズ」駅から徒歩7分
地図フランスMAP 6

Laulhère(ローレール)のベレー帽。12色あり。

Normandie(ノルマンディー)

吉田類さんと倉本康子さんはバスクから北へ。イギリス海峡に面した海沿いの Normandie(ノルマンディー)地方の Deauville(ドーヴィル)Rouen(ルーアン)Mont-Saint-Michel(モン・サン・ミシェル)を巡ります。

Plage de Deauville(ドーヴィル・ビーチ)【ドーヴィル】

港・カジノ・ホテルなどを擁するリゾート Deauville(ドーヴィル)はノルマンディ海岸の女王ともいわれています。
Plage de Deauville(ドーヴィル・ビーチ)は「シャバダバダ」のテーマ曲が有名なクロード・ルルーシュ監督の映画「男と女」(1966年)のロケ地のビーチ。
曇り空でかなり寒そうでしたが映画が好きな やっこさんはビーチに来ることができて嬉しそう。冬は静かなビーチですが夏はリゾート客で大にぎわいです。

名前Plage de Deauville(ドーヴィル・ビーチ)
住所Promenade des Planches, 14800 Deauville, France
アクセス電車「トルヴィルドーヴィル」駅から徒歩20分
地図フランスMAP 7

Marché aux Poissons(マルシェ・オ・ポワソン)【トゥルーヴィル・シュル・メール】

美味しいシーフードを求めて1843年開設の魚市場 Marché aux Poissons(マルシェ・オ・ポワソン)へ。Touques(トゥーク)川 を挟んでドーヴィルの北側は Trouville-sur-Mer(トゥルーヴィル・シュル・メール)という漁師町。魚市場はこの町にあります。隣町と言っても歩いて行ける距離。
通りに面してずらりと魚屋さんが並びます。魚屋さんで購入したシーフードを道路を隔てた向かいのテーブル席でいただくことができます。
新鮮な魚介を求めてわざわざパリなどから訪れる人も少なくありません。パリからも日帰り圏内です。

名前Marché aux Poissons(マルシェ・オ・ポワソン)
住所152 Boulevard Fernand Moureaux, 14360 Trouville-sur-Mer, France
WEBhttps://www.trouvillesurmer.org/commerces-et-services/halle-aux-poissons/
営業時間9:00〜19:00
定休日12/24・12/31
アクセス
地図フランスMAP 8

Robert et Denis Andronikou(ロベール &ドニ・アンドロニク)

類さんとやっこさんは魚市場にある魚屋さん Robert et Denis Andronikou(ロベール &ドニ・アンドロニク)へ。
2代目ヤニスさんが接客してくれました。お店にあるのはほとんどがノルマンディー地方で採れたもの。カニ、牡蠣、海老、ホタテなど、海の幸がずらり。カニは生きていてとても新鮮です。

道路を隔てた向かいのテーブル席で食べることができます。合わせるのは白ワイン。
ノルマンディーはフランス屈指のカキの名産地。生カキはぷりぷりして甘いと舌鼓。
ホタテのカルパッチョはオイルをつけて。意外とあっさりしていて食が進みます。
海老のグリル、サーモンも美味しそう。

ノルマンディーのカキのルーツは日本。50年前にノルマンディーのカキが絶滅しかかっていた時に日本の三陸から贈られた種牡蠣が今に繋がっています。
そのお返しに東日本大震災で被害を受けた三陸の牡蠣産地にノルマンディーから種牡蠣を贈られました。カキは産地と産地が助け合うのだそうです。
意外な日本との繋がりに嬉しくなるやっこさんでした。

名前Robert et Denis Andronikou(ロベール &ドニ・アンドロニク)
住所魚市場内
営業時間9:00〜19:00
定休日12/24・12/31

Cathédrale Notre-Dame de Rouen(ルーアン大聖堂)【ルーアン】

ドーヴィルから Rouen(ルーアン)へ。ノルマンディー公国の首都として栄え、水運の交易で発展した美しい古都。
街の中心を流れるのはセーヌ川。やがてイギリス海峡に注ぐセーヌの水運で栄えた町。
15世紀のフランスの国民的英雄 Jeanne d’Arc(ジャンヌ・ダルク)が処刑された地としても知られています。

最も有名なのは街のシンボル Cathédrale Notre-Dame de Rouen(ルーアン大聖堂 また はノートルダム大聖堂)
1145年着工し400年にわたり改修や増築を繰り返したゴシック建築の傑作。印象派の巨匠 Claude Monet(クロード・モネ)が「ルーアン大聖堂」として描きました。
およそ200点もの睡蓮の作品群で知られるモネ。50代に入り取り憑かれたように描き続けたのがルーアン大聖堂です。

訪れる誰もが驚くのは天井の高さ。フランスで最も高い大聖堂で塔の先端まで151mもあります。美しいバラ窓の繊細なデザインは石の刺繍と称えられています。
大聖堂の一角にジャンヌ・ダルク礼拝堂があります。15世紀、百年戦争の後半に現れ劣勢のフランス軍を救ったとされる女性 ジャンヌ・ダルク。
異端の罪に問われ19歳で火あぶりになった短くも鮮烈な生涯がステンドグラスに描かれています。

名前Cathédrale Notre-Dame de Rouen(ルーアン大聖堂)
住所Place de la Cathédrale, 76000 Rouen, France
WEBhttp://www.cathedrale-rouen.net
営業時間火〜土:9:00〜19:00、日:8:00〜18:00、月:14:00〜19:00
定休日なし
アクセス電車「ルーアン」駅から徒歩13分
地図フランスMAP 9

Rouen Normandie Tourisme & Congrès(ルーアン観光案内所)/アトリエ・モネ【ルーアン】

大聖堂の正面に建つ16世紀の建物は現在は Rouen Normandie Tourisme & Congrès(ルーアン観光案内所)になっています。
その2階はおよそ130年前に Claude Monet(クロード・モネ)がアトリエとして借り「Cathédrales de Rouen(ルーアン大聖堂)」の連作を描いた場所。
説明してくれたのはキリアン・ペンヴェンさん。当時は婦人洋品店の下着売り場でモネは衝立を立てて制作したそうです。

右側の窓から大聖堂を全く同じ角度で時間だけを変えて30枚以上描きました。同じモチーフの光の変化を描こうとしていたのです。
自分にも厳しいモネは気に入らない作品は壊していたそうです。このアトリエを出ることになったのも作品を壊したからなのだとか。
「ルーアン大聖堂」の連作のうち1点はルーアン美術館が所蔵。日本には箱根のポーラ美術館に1点所蔵されています。一番多いのはパリのオルセー美術館で5点所蔵。

名前Rouen Normandie Tourisme & Congrès(ルーアン観光案内所)
住所25 Place de la Cathédrale, 76000 Rouen, France
WEBhttps://www.rouentourisme.com
Instagram@rouentourisme
営業時間月〜土:9:30〜12:30, 13:30〜18:00
定休日日曜
アクセスルーアン大聖堂向かい
地図フランスMAP 10

Fayencerie Augy(ファイアンスリー・オジー)【ルーアン】

ルーアンを散策し、ルーアン焼きのアトリエ兼ショップ Fayencerie Augy(ファイアンスリー・オジー)へ。
16世紀にイタリアの技法を取り入れ生み出されたルーアン焼き。純白の陶器に多彩な色遣いで描かれた焼き物で華やかで愛らしい絵付けが特長です。
フランス王ルイ14世もルーアン焼きをこよなく愛したといいます。その後時代の流れとともにモチーフやデザインが変化してきました。

1996年にルーアン焼き職人の Alain Augy(アラン・オジー)& Jo Augy(ジョー・オジー)夫妻がオープン。店内ではオジー夫妻が絵付けの作業をしています。
土を捏ねて形を作り絵付けをして焼きあげるまで、全ての工程を伝統に忠実に手作業で行っています。

類さんとやっこさんは絵付けに挑戦。通常は絵付け体験のワークショップは無いようです。
お手本を参考に2人とも真剣に描いていました。6時間焼いて完成です。

名前Fayencerie Augy(ファイアンスリー・オジー)
住所26 Rue Saint-Romain, 76000 Rouen, France
WEBhttps://fayencerie-augy.com
営業時間月:10:00〜18:00、火〜土:10:00〜19:00
定休日日曜
アクセスルーアン大聖堂から徒歩2分
地図フランスMAP 11

フランスMAP

Content is protected
タイトルとURLをコピーしました