NHK Gで放送している「世界はほしいモノにあふれてる(略称:せかほし)」シリーズ。
世界を旅するトップバイヤーと素敵なモノ探し。目利きバイヤーに密着したドキュメンタリーには欲しいものや行きたいお店が続々登場。バイヤーさんは誰?場所はどこ?物はどこで買える?と気になります。
2019年4月からは放送時間が50分に拡大されてパワーアップ。ますます楽しみです。
世界はほしいモノにあふれてる デンマーク・最新北欧インテリアを探す旅(初回放送:2019年9月5日22:30〜 再放送:2019年9月9日25:10〜)のMCは俳優の 三浦春馬(みうらはるま)さん、歌手の JUJU(ジュジュ)さん。ナレーション(天の声)は 神尾晋一郎(かみおしんいちろう)さん。バイヤーは (株)Actus(アクタス)バイヤー 兼 商品開発 野口礼(のぐちれい)さんでした。
番組を参考に、自分で行くときのために気になるお店やスポットをまとめてリストにしてみました。
せかほし最新の放送は NHK総合 2024年12月24日(火)22:00〜22:45「北欧スウェーデンSP 愛しきクリスマスをめぐる旅」です。
5分の短縮版「せかほし5min.」が放送されます。 せかほし5min. 放送スケジュール
語り(旅のオトモ)は 鈴木亮平(すずきりょうへい)さん。
・NHK総合 2021年3月17日(水)23:40〜23:45「インテリア世界旅」
紹介されたスポットの位置がわかる地図を最後に載せています。参考にとうぞ!
コペンハーゲンMAP
フュン島MAP
U-NEXT(ユーネクスト) でNHKの動画配信サービス NHKオンデマンド を視聴可能。
世界はほしいモノにあふれてる は放送の翌日から見逃し配信中。三浦春馬さん出演の大河ドラマ
おんな城主 直虎 などドラマも一気見できます。初回31日間無料トライアル。
NHKオンデマンド は別料金ですが、もらえる600ポイントで購入できます。PR
2020年4月1日に番組のオフィシャルブックが発売されました。
おうち時間を心地よく① 癒やしの極上テクニック でも紹介されています
デンマーク&フランス・極上ティータイム のまとめはこちらへ!
- せかほし | 野口礼さん | バイヤーさんは誰?場所はどこ?物はどこで買える?
- せかほし | 三浦春馬さん+JUJUさん / 東京
- せかほし | Copenhagen(København コペンハーゲン)
- By Thornam(バイ・ソーナム)/ 家具ブランド【コペンハーゲン】
- Frama(フラマ)/ 家具ブランド【コペンハーゲン】
- Hay(ヘイ)/ 家具ブランド【コペンハーゲン】
- Please Wait to be Seated(プリーズ・ウェイト・トゥー・ビー・シーテッド)/ 家具ブランド【コペンハーゲン】
- The Audo(ジ・オード)/ 複合施設【コペンハーゲン】
- Designmuseum Danmark(デザインミュージアム・デンマーク)【コペンハーゲン】
- ジュリー・クルーガーさん / 自宅でヒュッゲ【コペンハーゲン】
- Olivers Garage(オリウァーズ・ガレージ)/ ヤコブセン設計のガソリンスタンド【コペンハーゲン】
- Skagerak(スケアラック)/ 家具ブランド【コペンハーゲン】
- A. Petersen(A. ピーターセン)/ 家具ブランド【コペンハーゲン】
- せかほし | コペンハーゲンMAP
- せかほし | Fyn(フュン島)
- せかほし | フュン島MAP
せかほし | 野口礼さん | バイヤーさんは誰?場所はどこ?物はどこで買える?
番組では (株)Actus(アクタス)のバイヤー 兼 商品開発 野口礼(のぐちれい)さんのデンマークの買い付けとリサーチを紹介していました。
野口礼さん / Actus(アクタス)
1974年にスウェーデン IKEA(イケア)との契約で設立されたイケア日本株式会社。1986年にイケア日本は閉鎖となり、イケア日本株式会社は同じメンバーで(株)Actus(アクタス)として再始動。現在は輸入家具の老舗として根強い人気を保ち日本各地でインテリアショップやカフェを運営しています。
バイヤー兼商品開発の 野口礼(のぐちれい)さんは2007年にアクタスに入社。ヨーロッパ、特に北欧を中心に買い付けする凄腕バイヤーで、ショップでのトークショーやセミナーの講師も担当することもあり。1年のうち3ヶ月は海外で買い付け、それもほとんどが単身での出張なのだそうです。
番組では2019年5月23日〜25日にデンマーク・コペンハーゲンで開催されたデザインの祭典 3 Days of Design への買い付けに密着取材していました。
取引先家具メーカーの新作チェックや共同開発、新規取引先の開拓など日中は休憩もほとんど取らずに動き続け、飄々とした雰囲気ながらもエネルギッシュに奔走されています。
名前 | Actus(アクタス)新宿本店 |
---|---|
住所 | 東京都新宿区新宿2-19-1BYGSビル 1・2F |
Actus Online | ![]() |
営業時間 | 11:00~20:00 |
定休日 | 不定休 |
野口さんのソファ講座
Fyn(フュン島)にあるソファーメーカー Eilersen(アイラーセン)本社のソファーで 野口さんのソファー講座。
①マットの端の座り心地をチェック
②クッションで居心地良く(手の位置を決めてあげるのがとっても大切)
ソファーの端に座った時に傾いたりしないもの、マットレスとマトレスの間に座った時にちゃんと心地よさがあるものを選ぶこと。
150cmの人も190cmの人も家族が同じ道具を使っていくわけで、クッションを効果的に使ってそれぞれの居心地の良さをつくるようにするといいとアドバイス。
野口さんも大切だと言っていたクッション。アクタスには北欧ファブリックの可愛いクッションも揃っています。
せかほし | 三浦春馬さん+JUJUさん / 東京
三浦春馬さん+JUJUさん / Royal Danish Embassy(駐日デンマーク大使館)
三浦さんとJUJUさんは東京渋谷にある Royal Danish Embassy(駐日デンマーク大使館)へ。
駐日デンマーク大使 Freddy Svane(フレディ・スヴェイネ)大使が大使公邸を案内してくださいました。(2019年からは PeterTaksøe-Jensen(ピーター・タクソ-イェンセン)大使が就任されています)
大使公邸はデンマークデザインの格好のPR場所。美しい家具でコーディネートされていて、イベントやレセプションがあるときには招待客にもデンマーク家具を楽しんでもらえるようになっています。
大使のお気に入りは革張りの黒い椅子、デンマークのデザイナー Finn Julh(フィン・ユール)がデザインした Chieftain Chair(チーフテンチェア または チーフティンチェア)。コペンハーゲン家具職人ギルト展示会に出品した際にフレデリック国王の目に留まり腰掛けたことで有名になりました。大使も「王様の椅子だよ」とおっしゃっていましたね。Chieftain Chair(チーフテンチェア)とは「酋長の椅子」という意味。ゆったりとした優雅な椅子は大使が一番くつろげる場所なのだとか。
三浦さんとJUJUさんがご馳走になったのはデンマークの料理 Flaeskesteg(フレスケスタイ)。デンマーク風の豚肉のオーブン焼きでデンマークで人が集まるときに欠かせない料理。
甘酸っぱいコケモモのソースを合わせ、付け合わせは赤キャベツ。お皿は Royal Copenhagen(ロイヤル・コペンハーゲン)。
すごくジューシーで柔らかいお肉、豚が甘い分ソースの酸味がぐっと生きているそうです。
香ばしく焼き上げられた皮の部分は想像以上にカリカリ。このカリカリ具合が重要で、皮の部分をカリカリに仕上げることができないと料理が下手と言われてしまいます。
デンマークでは小さい頃から誰もがこの料理を習い、大使も4人の子供もみんなつくれるパーティーメニューの大定番。
クリスマスや家族が集まるときにはいつもフレスケスタイを食べるため、匂いを嗅ぐだけで子供の頃の家族の思い出がよみがえってくるそうです。
名前 | Royal Danish Embassy(駐日デンマーク大使館) |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区猿楽町29-6 |
WEB | https://japan.um.dk |
@denmarkinjapan | |
営業時間 | 月〜金:9:30~12:00, 13:00〜16:30 |
定休日 | 土曜・日曜 |
Flaeskesteg(フレスケスタイ)のレシピ
デンマーク大使公邸料理長 Sampath Bandara(サンパット・バンダラ)シェフが教えてくれた Flaeskesteg(フレスケスタイ)のレシピ。
スリランカ出身のサンパット・バンダラさんは日本のイタリア料理コンクールで優勝する凄腕シェフ。以前はヒルトン東京お台場に勤務されていたそうです。
【材料(4〜5人分)】
豚ヒレ肉(皮付き)1.5kg
岩塩 大さじ3
黒コショウ 適宜
ローリエの葉 8枚
クローブ(ホール)小さじ1
【つくり方】
①豚ヒレ肉(皮付き)は常温に戻しておく(中までしっかり火が入るように)
②皮の部分に0.5〜1cmの切り込みを入れる
③岩塩・黒コショウをふりかけ下味をつける
④200度のオーブンで30分、その後160度で1時間焼く
低温でじっくり焼くのが皮をカリカリに仕上げるコツ
大使館で使用されていた Royal Copenhagen(ロイヤルコペンハーゲン)。中でもブルーパルメッテのシリーズは和食にも洋食にも合うデザイン。
せかほし | Copenhagen(København コペンハーゲン)
デンマーク Copenhagen(København コペンハーゲン)で毎年5月に開催されるデザインの祭典 3 Days of Design。
街のあちこちに特設会場ができ、ショップのショールームも新作発表で活気づきます。年々規模が拡大し、8年目となる2019年は150を超えるブランドが参加。
野口さんは食事の時間も惜しんでできるかぎり多くの展示を見て回っていました。
By Thornam(バイ・ソーナム)/ 家具ブランド【コペンハーゲン】
まずは大きな会場へ。かつての宮殿がイベント会場となっていて、野口さんが向かったのは By Thornam(バイ・ソーナム)。デザイナーの Mads Thornam(マッド・ソーナム)さんが立ち上げたインテリアブランド。デンマーク産の素材と熟練の職人技にこだわった家具をつくっています。
野口さんが興味を持ったのは一枚革の Daybed(デイベッド)The M。デンマーク産の革を使用しています。
床座をすることが多い日本の住居に馴染みやすそうです。
気になるお値段は総革張りで 16,800DKK(1DKK=16円 換算で 268,800円)、布+革張りで 13,200DKK(211,200円)です。
名前 | By Thornam(バイ・ソーナム) |
---|---|
住所 | Enighedsvej 61, 2920 Charlottenlund, Denmark |
WEB | https://bythornam.com |
@bythornam | |
地図 | コペンハーゲンMAP 1 |
Frama(フラマ)/ 家具ブランド【コペンハーゲン】
世界のクリエイターが注目するブランド Frama(フラマ)。2011年にクリエイティブディレクターの Niels Strøyer Christophersen(ニルス・ストライヤー・クリストファーセン)さんを中心にコペンハーゲンで設立されたデザインスタジオです。
野口さんが訪れたのはスタジオ兼ショップ Frama Studio Store Copenhagen(フラマ・スタジオ・ストア・コペンハーゲン)は19世紀の薬局だったという素敵な場所。3 Days of Design の会期外でもオープンしています。
アート性の高いオブジェのような家具を得意とする Frama。野口さんが引き寄せられたのはデンマークのデザイナー Jonas Trampedach(ヨナス・トラペダッチ)さんがデザインしたオブジェのような白いテーブル Rivet Side Table(リベット・サイドテーブル)。
サイドテーブルとして機能的でありながらアーティスティックな美しさ。サイズも大きすぎないので日本の住宅にも合いそうです。
名前 | Frama Studio Store Copenhagen(フラマ・スタジオ・ストア・コペンハーゲン) |
---|---|
住所 | Fredericiagade 57, 1310 København, Denmark |
WEB | https://framacph.com |
@framacph | |
営業時間 | 火〜金:11:00~17:00、土: 11:00~14:00 |
定休日 | 日曜・月曜・祝日 |
アクセス | 地下鉄「Marble Church」駅から徒歩4分 |
地図 | コペンハーゲンMAP 2 |
Frama の素敵なスタジオ・ストアは CREA Traveller でも紹介されていました。
Framaの創設者 ニルス・ストライヤー・クリストファーセンさんのインタビューが掲載されている北欧デザイン特集号。
Hay(ヘイ)/ 家具ブランド【コペンハーゲン】
Rolf Hay(ロルフ・ヘイ)さんとアパレルグループ Bestseller(ベストセラー)によって2002年に設立されたインテリアブランド Hay(ヘイ)。1950~60年代の北欧モダンデザインに影響を受けつつ機能的なデザインは北欧の新しい潮流をつくりデンマークのデザイン界をリードしてきました。
シンプルなのにミニマルすぎずにちょっとポップでキュート。幅広い品揃えも魅力です。
日本でも2018年10月に表参道・GYREのB1Fフロアに期間限定ストア Hay Tokyo(ヘイ トウキョウ)をオープン。2019年夏までの営業予定でしたが好評につき継続営業されることになりました。
今年の 3 Days of Design で発表された新作も10月に登場するようです。
野口さんが光源をくるくる動かしていたのは Marselis Table Lamp(マルセリス・テーブルランプ)。コンパクトで可愛らしいテーブルランプです。
名前 | Hay(ヘイ) |
---|---|
住所 | Østergade 61, 2, 1100 København, Denmark |
WEB | https://hay.dk |
@haydesign | |
営業時間 | 月〜金:10:00~18:00、土: 10:00~17:00 |
定休日 | 日曜 |
アクセス | 地下鉄「Gammel Strand」駅から徒歩2分 |
地図 | コペンハーゲンMAP 3 |
Hay(ヘイ)はインテリア通販サイト FLYMEe で取り扱いあり。
Please Wait to be Seated(プリーズ・ウェイト・トゥー・ビー・シーテッド)/ 家具ブランド【コペンハーゲン】
世界のクリエイターとコラボレーションで注目を集めるブランド Please Wait to be Seated(プリーズ・ウェイト・トゥー・ビー・シーテッド)。
2014年にインテリア写真家の Thomas Ibsen(トーマス・イプセン)さんが設立しクリエイティブディレクターを務めています。マネージングディレクターの Peter Sørensen(ピーター・ソーレンセン)さんも登場。
2人が子供の頃の学校や図書館の椅子は Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)のデザインのものだったと言います。デザインとともに育ってきたその感覚は確実に彼らのデザインに受け継がれています。
そうしたデンマーク特有のデザインの上に更に何か違った一味を加えたい、という思いもブランドのかわいらしいフォルムの家具に込められているようです。
野口さんが気に入ったのは照明。どこかレトロな雰囲気を感じる丸みを帯びた形で上に付いた丸いつまみがデザインのアクセントになっています。
丸いつまみを回すと光の量を調節でき、シェードは蜂の巣のような構造で光が拡散しないように工夫されています。
可愛らしい丸いつまみは古い車のラジオからアイデアをもらったとのこと。ひねってつけたり消したりする手の感触も大切にしていて新しさと古さが程良いバランスでミックスされています。
名前 | Please Wait to be Seated(プリーズ・ウェイト・トゥー・ビー・シーテッド) |
---|---|
住所 | Frederiksgade 1,1, 1265 København, Denmark |
WEB | https://pleasewaittobeseated.dk |
@pleasewaittobeseated | |
営業時間 | 月〜木:9:00~17:00、金: 9:00~16:00 |
定休日 | 土曜・日曜 |
アクセス | 地下鉄「Marble Church」駅から徒歩1分 |
地図 | コペンハーゲンMAP 4 |
The Audo(ジ・オード)/ 複合施設【コペンハーゲン】
コペンハーゲン北東部の再開発地区 Nordhavn(ノードハウン)に今年オープンした最新スポット The Audo(ジ・オード)はショールームを兼ねたカフェと、ショップ、10室のスモールホテルを備えた複合施設。デンマーク王室御用達のデザインブランド Menu(メニュー)のオフィス移転に伴い、Norm Architects(ノームアーキテクツ)、ライフスタイル誌 Kinfolk(キンフォーク)の創立者 Nathan Williams(ネイサン・ウイリアムス)とコラボレーション。
The Audo のインテリアはノームアーキテクツの建築家 Peter Eland(ピーター・エラン)さんが「ソフトミニマリズム」と呼ぶスタイル。
布、石、木、革など素材が異なる家具や雑貨が互いを引き立て合いながら溶け込む空間を提案しています。
ミニマルな空間を好むけれども真っ白にはしたくない、石や布など自然素材を使ってクリーンでミニマルでありながら温かく人間味を感じる空間です。
インテリアデザイン関連書籍が並ぶライブラリーもあり。宿泊しなくても利用できます。
名前 | The Audo(ジ・オード) |
---|---|
住所 | Århusgade 130, 2150 København, Denmark |
WEB | https://www.theaudo.com |
@the_audo | |
営業時間 | [Shop]10:00~17:00 [Cafe]日~水:8:00~18:00、木~土:8:00~21:00 |
定休日 | 不定休 |
アクセス | 電車「Nordhavn」駅から徒歩10分 |
地図 | コペンハーゲンMAP 5 |
Designmuseum Danmark(デザインミュージアム・デンマーク)【コペンハーゲン】
ちょっと寄り道のコーナーで紹介されていたのは Designmuseum Danmark(デザインミュージアム・デンマーク)。元・王立病院だったロココ様式の建物が博物館となっていて、中世から現代までの家具、プロダクト、グラフィック、工芸、ファッションなど幅広いジャンルの膨大なコレクションを所蔵。
登場していたのはデンマークのデザインが世界を席巻した1950年代から60年代の名作椅子を一堂に展示されているスペース。どれもが美しい日用品として活躍した椅子ばかりです。
名前 | Designmuseum Danmark(デザインミュージアム・デンマーク) |
---|---|
住所 | Bredgade 68, 1260 København, Denmark |
WEB | https://designmuseum.dk |
@designmuseumdanmark | |
営業時間 | 火木金土日:10:00〜18:00、水:10:00〜21:00 |
定休日 | 月曜 |
アクセス | 地下鉄「Marble Church」駅から徒歩5分 |
地図 | コペンハーゲンMAP 6 |
アルネ・ヤコブセン / Seven Chair(セブンチェア)とAnt Chair(アリンコチェア、アントチェア)
Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)がデザインした Seven Chair(セブンチェア)と Ant Chair(アリンコチェア、アントチェア)。
当時の最新素材だった整形合板を3次元に曲げる技術を使って美しいカーブと快適な座り心地を生み出しました。
セブンチェアは世界で最も売れた椅子と言われています。Please Wait to be Seated(プリーズ・ウェイト・トゥー・ビー・シーテッド)のトーマスさんとピーターさんが子供の頃は学校や図書館の椅子はセブンチェアだったそうです。デンマークの方たちにはとても身近な椅子。
デンマークが誇る名作椅子。Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)がデザインした Seven Chair(セブンチェア)と Ant Chair(アリンコチェア)。
ハンス・J・ウェグナー / Y Chair(Yチェア)
Hans J Wegner(ハンス・J・ウェグナー)がデザインした Y Chair(Yチェア)は背もたれのYの形が特徴的。
デザインの元になったのは中国の明の時代から伝わる椅子。背もたれや肘掛をデザインし直しデンマーク流に発展させたのがこの Yチェア。
北欧デザインが得意なのは Redesign(リ・デザイン)。一からつくり出すのでなくすでにあるものをアレンジして新しいものに作り変えてきました。
オーレ・ヴァンシャー / Egyptian Folding Stool(エジプシャン・フォールディング・スツール)
Ole Wanscher(オーレ・ヴァンシャー)がデザインした Egyptian Folding Stool(エジプシャン・フォールディング・スツール)は日本の折り畳み式の腰掛 床机(しょうぎ)から影響を受けたとされるスツール。と説明されていましたが、古代遺跡テーベにもインスピレーションを得ているらしく エジプシャン・フォールディング・スツール と呼ばれています。
シンプルな中にも美しい曲線美が際立つ洗練されたディテール。
グレーテ・ヤルク / Bow Chair(ボウチェア)
Grete Jalk(グレーテ・ヤルク)がデザインした Bow Chair(ボウチェア)は日本の折り紙からヒントを得た椅子。なんだか親しみが湧いてきますね。
ジュリー・クルーガーさん / 自宅でヒュッゲ【コペンハーゲン】
野口さんは友人 Julie Krüger(ジュリー・クルーガー)さんの自宅 へ。ジュリーさんは兄の Jonas Krüger(ヨナス・クルーガー)さんとともに老舗家具メーカー Brdr. Krüger(クルーガー・ブラザーズ)を経営するプロフェッショナル。デンマークの人たちがどんな風に自分好みのインテリアをつくっているのかリサーチに伺いました。
ジュリーさんは夫と5歳と8歳の子供の4人暮らし。子供たちはトランポリンのある素敵なお庭で遊んでいます。トランポリンはデンマークではポピュラーなのだそうです。
1階はシンプルなキッチンとダイニングルーム。壁の色や木の家具で温かみを出しています。
2階にはかつて倉庫として使っていたという屋根裏部屋。今は寛ぐための部屋へとリノベーション。テレビを見たり暖炉を囲んだり、家族揃ってリラックス。天井が低めで落ち着ける空間になっています。
ジュリーさん家族と兄のヨナスさん、野口さんも一緒にヒュッゲなひととき。
心地良さそうな小さなバルコニーもお気に入りの場所。朝コーヒーを飲んだりしているそうです。
屋根裏部屋には義理の母が亡くなったときに譲り受けた椅子など大切な家具もありました。デンマークには亡くなった人の遺品を思い出と共に受け継ぐ習慣があり、故人を思い出しながら大事に使い続けていくのだとか。
家具は全てのものを一度に揃えるのではなく、良い素材だと感じられる良質なものを少しずつ手に入れるのもデンマーク流。ジュリーさんは「自分にとって大切なものを選べばその場は特別な空間になり心地よい家ができる」とおっしゃっていました。
老舗の木製家具メーカー Brdr. Krüger(クルーガー・ブラザーズ)は Theodor Krüger(テオドール・クルーガー)と Ferdinand Krüger(フェルディナンド・クルーガー)兄弟が1886年創業。代々家族経営し、ヨナス・クルーガーさんで5代目となります。
クルーガーは伝統的な職人技で製作する上質な木製家具を得意とするブランド。家具デザイナーとのコラボレーションも積極的に行っています。
名前 | Brdr. Krüger(クルーガー・ブラザーズ) |
---|---|
住所 | Walgerholm 20-22, 3500 Værløse, Denmark |
WEB | https://www.brdr-kruger.com |
@brdrkruger | |
営業時間 | 月〜金:9:00~16:00 |
定休日 | 土曜・日曜 |
アクセス | コペンハーゲン中心部から車で約30分 |
地図 | コペンハーゲンMAP 7 |
ころんとした丸みが愛らしい Brdr. Krüger(クルーガー・ブラザーズ)の木製ペンダントライト。
Olivers Garage(オリウァーズ・ガレージ)/ ヤコブセン設計のガソリンスタンド【コペンハーゲン】
北欧デザイン好きにおすすめのスポット Olivers Garage(オリウァーズ・ガレージ)は Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)が設計したガソリンスタンド。丸いキャノピーがアリンコチェアを思い起こさせます。
コペンハーゲン中心部から車で20分ほど北へ行った Charlottenlund(シャルロッテンルンド)にあります。
スポーツカーやクラッシックカー好きのミーティングスポットにもなっているようです。
併設のアイスクリーム屋さんも大人気。パンやサンドイッチ、ドリンクも揃っています。
番組に登場していたクラッシックカーでやってくるという常連さん、ニコラス・ノーウーさんは給油の後にリコリスとラズベリーのアイスを食べながら車仲間とおしゃべりするそうです。
名前 | Olivers Garage(オリウァーズ・ガレージ) |
---|---|
住所 | Kystvejen 24, 2920 Charlottenlund, Denmark |
WEB | http://oliversgarage.dk |
@olivers_garage | |
営業時間 | 9:00〜21:00 |
定休日 | なし |
アクセス | 電車「Ordrup」駅から徒歩18分、バス」「Teglgårdsvej (Strandvejen)」停留所から徒歩3分 |
地図 | コペンハーゲンMAP 8 |
Skagerak(スケアラック)/ 家具ブランド【コペンハーゲン】
野口さんはアウトドア家具に力を注いでいるブランド Skagerak(スケアラック、スカゲラック)へ。1976年に Jesper Panduro(イェスパー・パンドゥロ)さんと Vibeke Panduro(ビベケ・パンドゥロ)さん夫妻が立ち上げたブランドです。
デンマークの人たちにとってはバルコニーも暮らしのスペース。小さくても家具を置いて心地よい空間をつくっています。
日本では小さなバルコニーだと物干しのスペースになってしまうことも多いですが、野口さんは小さくても家具を置いて心地よい空間をつくる提案をしていきたいと考えていました。
気になったのはベンチの座面をひっくり返してプランターにすることもできる Reform Bench(リフォーム・ベンチ)。
しかしほとんどのアウトドア家具はサイズが大きすぎて日本の住環境に見合うものが見つかりません。
店内チェックしていると野口さん好みのダイニングテーブル発見。3年前に打ち合わせで使っていたテーブルが商品化されていました。
デンマークのデザイナー Chris Liljenberg Halstrøm(クリス・リリエンバーグ・ハルストローム)さんデザインの Aldus Table(アルダス・テーブル)です。
長さ2mの存在感のあるダイニングテーブルは無駄のないシンプルな佇まい。天板の角や脚に施された緩やかな曲線が優美な印象です。脚が邪魔をせず短辺にも座れるのもよいですね。
お値段は 14,995 dkk(239,920円)です。
名前 | Skagerak(スケアラック) |
---|---|
住所 | Indiakaj 2, 2100 København, Denmark |
WEB | https://www.skagerak.dk |
@skagerak_denmark | |
営業時間 | 月〜金:11:00~17:30、土: 11:00~15:00 |
定休日 | 日曜 |
アクセス | 電車・地下鉄「Østerport」駅から徒歩9分 |
地図 | コペンハーゲンMAP 9 |
Skagerak(スケアラック)のトレイ。オーク材のトレイににレザーハンドルが付いたミニマルでナチュラルなデザインはどこにでも似合いそう。
A. Petersen(A. ピーターセン)/ 家具ブランド【コペンハーゲン】
野口さんが最も注目しているブランド A. Petersen(A. ピーターセン)。
工房が併設されているショップはコンテンポラリーな空間なのに居心地がいい不思議なお店。
オーナーの Anders Petersen(アンダース・ピーターセン)さんは素材やデザインに徹底的にこだわり妥協のないものづくりをしています。
新作の Rocking Chair(ロッキンチェア)は座面が布張り。デンマークの建築家 Dan Svarth(ダン・スヴァート)によるデザイン、座面となるリネンキャンバスは Jan Machenhauer(ヤン・マッケンハウアー)のファブリックです。
一見普通のデッキチェアのように見えて、細い直線的な木材の組み合わせで心地よいロッキンチェアの揺れをつくる絶妙な構造。軽くて簡単に折りたためます。
一押しの新作はデンマークのデザイナー Chris Liljenberg Halstrøm(クリス・リリエンバーグ・ハルストローム)さんデザインのソファ Modul(モデュール)。
円柱状の背もたれが取り外せて足置きにもできます。使い方次第でソファにも椅子にもデイベッドにもなる家具。木製のフレームもディテールまで美しくデザインされています。
商品は店内の工房でつくられています。このソファも工房で職人が制作。
マットレスの原料となっているのはなんと海藻。燃えない素材なので家具にぴったり。かつてデンマークではマットレスによく海藻が使われていたそうです。
海藻はすぐ近くの海でとれるから手に入りやすくまさに地産地消。自然素材にこだわったサステナブルなデザインです。
スタジオでも三浦さんとJUJUさんが海藻ソファの座り心地を体感。「懐かしい感じがする」というJUJUさんに、野口さんは「縁側に座布団敷いてる感じ」と共感。
ソファの背もたれを外すとデイベッドに早変わり。円柱状の背もたれは枕と足置きに。寝そべる三浦さんも気持ちよさそう。
使い方は自由。とっても自由なJUJUさんは背もたれをダンベル代わりに使用。真似して三浦さんもダンベル代わりに。「デザイナーは喜ぶと思います」と野口さん。
野口さんが今回の買い付けで同率1位に選んだ Skagerak のダイニングテーブルと A. Petersen の海藻ソファ、実は同じデザイナー Chris Liljenberg Halstrøm(クリス・リリエンバーグ・ハルストローム)さんによるもの。クリス・リリエンバーグ・ハルストロームさん大注目です。
名前 | A. Petersen(A. ピーターセン) |
---|---|
住所 | Kløvermarksvej 70, 2300 København, Denmark |
WEB | http://apetersen.dk |
@apetersen_collection | |
営業時間 | 水木金:12:00〜18:00、土日:10:00〜16:00 |
定休日 | 月曜・火曜 |
アクセス | バス「Raffinaderivej 」停留所から徒歩1分 |
地図 | コペンハーゲンMAP 10 |
せかほし | コペンハーゲンMAP
せかほし | Fyn(フュン島)
野口さんはデンマークの中央部にある島 Fyn(フュン島)へ。フュン島は Hans Christian Andersen(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)の生誕地として知られています。
Eilersen(アイラーセン)/ ソファーブランド【フュン島】
野口さんは Fyn(フュン島)にあるソファーメーカーの Eilersen(アイラーセン)本社へ。1895年に馬車のメーカーとして誕生し、現在はソファを中心に家具をつくっています。馬車づくりで培った技術を生かした丈夫なフレームと快適な座り心地に定評あり。
こだわり抜いたソファーマットレスは比重の違うウレタンフォームの上にダウン100%を重ねた3重構造。硬いウレタン+柔らかいウレタン+ダウン で柔らかく包み込みながらもしっかり体を支えてくれます。
野口さんが打ち合わせをするのは4代目社長の Anders.J.Eilersen(アンダース・アイラーセン)さん。
日本の住まいに合った極上ソファーをつくれないかと考えている野口さんは事前にサンプルをお願いしていました。
目指すのはフットスツールのような形の低めのソファー、しっかりとしたクオリティで良い座り心地のもの。打ち合わせで更に改良を加えることに。
夜は社長のアンダースさん宅でのディナーに招待された野口さん。アンダースさんは築100年の家を大切に守りリノベーションして暮らしています。
デンマークのいろいろなデザインがミックスされているダイニングルーム、ソファーを中心にくつろげるリビングルーム、素敵なお宅でした。
名前 | Eilersen(アイラーセン) |
---|---|
住所 | Fabriksvej 2, 5485 Skamby, Denmark |
WEB | https://eilersen.eu |
@eilersen | |
アクセス | コペンハーゲン中心部から車で約2時間 |
地図 | フュン島MAP 1 |
Sika Design(シカ・デザイン)/ 家具ブランド【フュン島】
野口さんは Fyn(フュン島)の Rattan(ラタン 籐)の家具メーカー Sika Design(シカ・デザイン)へ。日本人デザイナー 倉本仁(くらもとじん)さんも同行されていました。
デンマークでは木だけでなくラタンも古くから家具に使われてきたそうです。1942年創業シカ・デザインは1950年から本格的にラタンの家具製作に乗り出し美しい職人仕事に定評あり。デンマークデザインの名作ラタン家具を復刻版も広く知られています。「シカ」は日本語の「鹿」から取られていてブランドのマークも鹿の絵です。
Viggo Boesen(ヴィゴ・ボーセン)がデザインした Fox Lounge Chair(フォックス・ラウンジチェア)。優雅な曲線が番組では1926年製のオリジナルと言われていましたが、デザインが発表されたのは1936年のようです。1950年代にシカ・デザインが復刻し、生産販売しています。
セールスディレクターのミケイル・メイゴーさんは「ラタンはすごく軽いしとっても丈夫、人が乗っても壊れない。何世代にも渡って受け継ぐことができる。これこそがわれわれの『サステナビリティ(持続可能性)』です」と言われていました。
木は使えるようになるまで80年、100年かかりますがラタンはとても生育が早いのですぐに使えるように育つというのも家具の材料にうってつけ。
「100年持つ じゃなくて 100年経った方が良い って素晴らしいですよね」と野口さんもラタンの魅力を再確認していました。
名前 | Sika Design(シカ・デザイン) |
---|---|
住所 | Rynkebyvej 245, 5350 Rynkeby, Denmark |
WEB | https://sika-design.dk |
@sikadesign | |
営業時間 | 月〜木:8:00~16:15、金: 8:00~15:00 |
定休日 | 土曜・日曜 |
アクセス | コペンハーゲン中心部から車で約2時間 |
地図 | フュン島MAP 2 |
Sika Design(シカ・デザイン)のラタン ダイニングチェア。職人の丁寧なハンドメイドで長寿命。
せかほし | フュン島MAP
デンマーク・北欧照明を探す旅 のまとめはこちらへ!
デンマーク・ベーカリー巡り のまとめはこちらへ!
世界はほしいモノにあふれてるシリーズの放送日時まとめはこちらへ!