世界はほしいモノにあふれてる「イタリア・ボローニャ 絵本を探す旅」紹介リスト

NHK Gで放送している「世界はほしいモノにあふれてる(略称:せかほし)」シリーズ。
世界を旅するトップバイヤーと素敵なモノ探し。目利きバイヤーに密着したドキュメンタリーにはほしいモノがたくさん、行きたい場所がいっぱい登場します。
2019年4月からは放送時間が50分に拡大されてパワーアップ。ますます楽しみです。
世界はほしいモノにあふれてる イタリア・ボローニャ 心動く絵本を探す旅(初回放送:2019年6月13日22:30〜 再放送:2019年6月17日25:10〜)のMCは俳優の 三浦春馬 さん、歌手の JUJU さん。ナレーション(天の声)は 神尾晋一郎さん、バイヤーは 株式会社ポプラ社 の編集者 高林 淳一(たかばやしじゅんいち) さんでした。

紹介されたスポットの位置がわかる地図を最後に載せています。参考にとうぞ!
東京MAP
ボローニャMAP

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JUJUが行く!究極のパスタを探す旅 のまとめはこちらへ!

バイヤー

番組では 株式会社ポプラ社の編集者 高林 淳一(たかばやしじゅんいち)さんのイタリア・ボローニャでの買い付けとリサーチを紹介していました。

株式会社ポプラ社

1947年の創業以来、児童書を専門に出版してきた 株式会社ポプラ社
小学校の図書館で夢中で読んだ名探偵ホームズ全集、怪盗ルパン全集、少年探偵江戸川乱歩全集もポプラ社の出版図書。
現在は番組にも登場した原ゆたかさんの「かいけつゾロリ」シリーズや トロルさんの「おしりたんてい」シリーズが人気。

紹介されていた高林 淳一さんは「おしりたんてい」シリーズを担当した凄腕編集者。「おしりたんてい」シリーズはフランス、フィンランド、チェコなど7カ国で翻訳出版されていて飛ぶ鳥を落とす勢いなのだそうです。アニメはNHK Eテレで放送されています。
番組ではイタリア・ボローニャで毎年春に開催された The Bologna Children’s Book Fair(ボローニャ国際児童図書展)への買い付けの様子を密着取材していました。

名前株式会社ポプラ社
住所東京都千代田区麹町4-2-6 住友不動産麹町ファーストビル8・9階
WEBhttps://www.poplar.co.jp
Instagram@poplar1947
アクセス東京メトロ「半蔵門駅」駅から徒歩7分、JR・東京メトロ「四ッ谷駅」駅から徒歩8分
地図東京MAP 1

5歳くらいのお子様から楽しめる「おしりたんてい」の単行本シリーズ。3歳くらいからの読み聞かせにもどうぞ。

高林さん よりすぐりの2冊

高林さんが海外のフェアに10年間通った中でよりすぐりの2冊を紹介していました。三浦さんとJUJUさんも興味津々。大人でも読みたいと思う絵本です。

Press Here(まるまるまるのほん)

1冊目に挙げていたのは Hervé Tullet(エルヴェ・テュレ)さん著「Press Here(原題)」の日本語版「まるまるまるのほん」
2010年に出版界全体が電子化の波があり、それでも紙の本の面白さを伝えたいと悩んでいたときに出会った本だそうです。紙に印刷されたものは動かないだろうという子供達の固定観念を逆手にとってまるまるが動くのは楽しい発想ですね。紙であるからこその面白さを追求した一つの形だと高林さんはおっしゃっていました。

ブックフェアでの映像にエルヴェ・テュレさんの最新作 2冊「Fleurs!(花)」「Formes !(形)」もちょっと登場していました。

高林さんが選んでいたこの10年のよりすぐりの2冊のうちの1冊「まるまるまるのほん」。英語版も簡単な英語で体感的に
遊べます。

The Memory Tree(いのちの木)

2冊目に挙げていたのは Britta Teckentrup(ブリッタ・テッケントラップ)さん著「The Memory Tree(原題)」の日本語版「いのちの木」
主人公のキツネは登場してすぐに亡くなってしまいます。いろんな動物が現れてキツネとの思い出を思い起こします。キツネはもう亡くなってしまったけれどキツネと寄り添ってきた人生をみんなで話し合うことでキツネの人生を再現していきます。そうしているうちにオレンジ色の芽が出てきてキツネの思い出の象徴となる木に育ちました。キツネはみんなの心に生きているのだね、という物語。

翻訳出版されたのは2013年。2011年に東日本大震災があって、子供達にも大きく死の影や死の存在がすごい身につまされるような時代。残された人が前を向いて歩くためにどうやって人の命に向き合うかというときに、この絵本がすごくシンプルな絵とシンプルなテキストで伝えてくるメッセージが心に響いたようです。

高林さんが選んでいたこの10年のよりすぐりの2冊のうちの1冊「いのちの木」。英語版も難しくない英語で電子書籍あり。

東京

JUJUさんが読んでいる絵本

月に20冊は本を読むというJUJUさん。ツアー中に現地の本屋さんに立ち寄ることもあるそうです。
子供の頃に読んで好きだった絵本をもう一度読みたくなって買うことがあるのだとか。子供の頃の絵本の印象は鮮やかで今でも心に残っているようでした。

モチモチの木

JUJUさんが子供の頃に読んで「むちゃくちゃ怖かった」という「モチモチの木」。1971年に出版され今でも広く読まれている絵本です。
とても怖がりの少年がおじいさんのために勇気をふりしぼるお話。ちょっと怖いけれども美しい絵が鮮明に記憶に残ります。

半日村

「モチモチの木」と同じ斎藤 隆介(著)・滝平 二郎(画)コンビで1980年に出版された「半日村」。
高い山の影になって半日しか陽があたらない貧しい村に太陽の光を当てようと山をけずる少年のお話です。
JUJUさんも「みんなで力を合わせれば山も動く!」と強いメッセージを感じ取っていたようです。

Antica Trattoria Ciuri Ciuri(アンティカ・トラットリア・シュリシュリ)

三浦さんとJUJUさんがボローニャのスイーツを食べていたのは外苑前のイタリアンレストラン Antica Trattoria Ciuri Ciuri(アンティカ・トラットリア・シュリシュリ)。渋谷のシチリア料理店 Trattoria Siciliana Don Ciccio(トラットリア・シチリアーナ・ドンチッチョ)の姉妹店です。

2018年4月にシュリシュリのシェフに就任した佐藤裕介さんは本場イタリアで料理の修行を積んでいてボローニャ料理にも詳しいお方。
佐藤さんがボローニャで1番有名なお菓子 Torta di Riso(トルタ・ディ・リーゾ)をつくってくれました。
トルタ・ディ・リーゾはお米のケーキ。お米と牛乳、卵、砂糖、レモンの皮、バニラでつくります。
トルタがつくられた時代はお米が高級品。貴族はお米を薬として考えていたそうでお菓子の材料の中にお米を入れてつくるメニューがたくさんあったとのこと。かなり黄色かったので卵がたっぷり入っているのではないでしょうか。美味しそうでした!

名前Antica Trattoria Ciuri Ciuri(アンティカ・トラットリア・シュリシュリ)
住所東京都港区南青山2-18-20 南青山コンパウンド 1階
TEL03-6721-1331
営業時間月~土:11:30~14:30, 18:00~22:00
定休日日曜
アクセス東京メトロ「外苑前」駅から徒歩3分
地図東京MAP 2

東京MAP

The Bologna Children’s Book Fair(ボローニャ国際児童図書展)

高林さんが向かったのははイタリア・ボローニャで毎年春に開催される絵本、児童文学、児童向けメディアの見本市 The Bologna Children’s Book Fair(ボローニャ国際児童図書展)。2019年は4月1日〜4日の日程で開催されました。
児童書を専門にする国際見本市としては世界唯一のブックフェア。世界80か国、1500近くの出版社が集まります。世界中のバイヤーが最新の本を巡る情報交換や版権の売買を行う重要なイベント。

ブックフェアの会場となる BolognaFiere(ボローニャフィエーレ)は日本人建築家・丹下健三氏の設計。中世の街並みを残す旧市街から少し外れた場所に見本市地区があり、世界規模の展示会が開催されています。

名前The Bologna Children’s Book Fair(ボローニャ国際児童図書展)
WEBhttp://www.bookfair.bolognafiere.it
Instagram@bolognachildrensbookfair
名前BolognaFiere(ボローニャフィエーレ)
住所Viale Aldo Moro, 40128 Bologna BO, Italy
WEBhttps://www.bolognafiere.it
営業時間イベントによる
定休日イベントによる
アクセスボローニャ中央駅からバスで約15分
地図ボローニャMAP 1

Hélium Éditions(ヘリウム・エディション)

高林さんは早速商談。ユニークな企画を生み出すことで知られるフランスの出版社 Hélium Éditions(ヘリウム・エディション)のブースへ。

名前Hélium éditions(ヘリウム・エディション)
WEBhttps://helium-editions.fr
Instagram@heliumeditions

Les Choses Qui S’en Vont

ヘリウム・エディションの担当者が出してきたのはまだ発売されていない仕掛けのある不思議な絵本、Beatrice Alemagna(ベアトリーチェ・アレマーニャ)さん著「Les Choses Qui S’en Vont」
人生において消えて無くなるものや変わりゆくものはたくさんある、というのがテーマ。
眠気は消える、小さな傷は治る、痕は残らない、音楽は飛んでいく…
半透明の紙をめくるとイラストの一部が消え意味が変わろます。
コンセプトは面白いけどイラストが日本人にはちょっとなじみが無いから、こういう企画ものはもうちょっと親しみやすい方がいいかな、という高林さん。

名前Beatrice Alemagna
WEBhttp://www.beatricealemagna.com
Instagram@beatricealemagna

Beatrice Alemagna(ベアトリーチェ・アレマーニャ)さん2008年の作「Che cos’è un bambino ?(こどもってね……)」は世界で数々の賞を受賞しています。日本語版あり。

Bernie, c’est mon ours

次に「日本人にも受けそうなイラストの絵本」と出してきたのは Janik Coat さん著「Bernie, c’est mon ours」。2019年3月に発売されたばかりです。
ページごとに変わるクマのイラストを通して色の名前などを覚えられるようになるよう考えられた絵本です。クマの洋服可愛かったですね。
高林さんは「日本でやったらもうちょっとテキストがあって単語を覚えるとかどういう話なのかというのを気にする」とこれまた却下。

名前Janik Coat
WEBhttp://www.janikcoat.com
Instagram@janikcoat

Janik Coat さんが描いたイラストの動物たちが飛び出したり動いたりするポップアップブック「Are You Hungry?」。

Avec Toi

担当者も粘ってストーリーのある絵本を持ってきました。Pauline Delabroy-Allard さん(テキスト)、Hifumiyo さん(画)の「Avec Toi(あなたと)」。2019年2月に発売されました。
母親と娘のお話で、同じ1日を親子がどう過ごしているか見開き2つのイラストを通して伝えています。
左のページが母親の視点を元に描いた日常の1コマ、右のページが同じ時間を娘がどう過ごしているか娘の視点で描いた絵。
例えば買い物をする場面で母親は駄々をこねる娘をしかっています。一方娘はスイーツしか見えていないのです。
三浦さんも「かわいいね。これね 欲しいね」と言っていました。
高林さんも「視点が2つあるのはすごい面白い。お互いの気持ちを理解できるっていうすごい面白い試みだと思います」と気に入った様子。

この可愛らしくて温かみのある絵を描かれたのはフランス・リヨン在住の日本人 Hifumiyoさん。京都市立芸術大学卒業後、2010年にリュミテール大学に留学され現在はリヨンでイラストレーター・グラフィックデザイナーとして活動されています。

名前Hifumiyo
WEBhttp://www.hifumiyo.co
Instagram@hifumiyo1234illustration

The Quarto Group(ザ・クアルト・グループ)

高林さんはイギリスの出版社 The Quarto Group(ザ・クアルト・グループ)のブースへ。
新しい作品で強いメッセージ性のある物を探していると伝える高林さん。

名前The Quarto Group(ザ・クアルト・グループ)
WEBhttps://www.quartoknows.com
Instagram@quartokids

Toad has Talent

担当者が紹介したのは Richard Smythe(リチャード・スマイス)さん著「Toad has Talent」。自信のないヒキガエルの物語。
ある日森の動物たちは氷の上で歌やダンスを披露するコンテストを開催。動物たちがそれぞれの技を披露する中、ひとりだけ自分には才能がないと参加しないヒキガエル。
ところが動物たちに引っ張りだされてしまったヒキガエルは思いがけない力を発揮してなんとコンテスト1位に輝いてしまう。
自分でそれに気がついていないだけで誰でも隠れた才能を持っているというのがこの本のメッセージ。
高林さんも「良いメッセージですね」と気に入っていたようでした。

名前Richard Smythe(リチャード・スマイス)
WEBhttps://www.richard-smythe.co.uk
Instagram@richard.smythe

紹介されていた Richard Smythe(リチャード・スマイス)さんの「Toad has Talent」は大人でも励まされそう。Kindleもあり。

Bayard Éditions(バイヤード・エディション)

高林さんは斬新な企画が得意なフランスの出版社 Bayard Éditions(バイヤード・エディション)のブースへ。

名前Bayard Éditions(バイヤード・エディション)
WEBhttps://www.bayard-editions.com
Instagram@bayardeditionsj

Fleurs! / Formes!

紹介されたのは2019年5月発売の文章のない赤ちゃん向けの2冊「Fleurs!(花)」「Formes !(形)」。高林さんがおすすめしていた「Press Here(まるまるまるのほん)」の作者 Hervé Tullet(エルヴェ・テュレ)さんの最新作です。
床の上で自由に広げられる、赤ちゃんが触って楽しめる絵本。本に穴が空いていたり、パタパタと広げて閉じたり、鮮やかな色も赤ちゃんに気に入ってもらえそう。
普段から子ども向けワークショップの活動も行なっているエルヴェさんらしい絵本です。

名前Hervé Tullet(エルヴェ・テュレ)
WEBhttp://www.herve-tullet.com
Instagram@hervetullet

Hervé Tullet(エルヴェ・テュレ)さん作の「Press Here(まるまるまるのほん)」の続編「Couleurs(いろいろいろのほん)」。感覚的に遊びながら色彩が理解できる良著です。

Les Larmes

カラフルな本が多い中、高林さんが目を留めたのは2019年3月発売の Sibylle Delacroix(シビル・デラクロワ)さん著「Les Larmes(涙)」
最後のページ以外は2色しか使われていない地味な色の絵本。登場する子どもたちは皆泣いています。
でもそれぞれに泣いている理由や状況は違っていて、子どもたちの涙にはいろんな種類があることを教えてくれます。もしかしたら言葉にできない思いを涙で伝えているのかもしれない、人には見られたくない涙かもしれない、と想像させます。
使われる2色はブルーとイエロー。ブルーは涙の色。涙が止まると絵本には黄色が差し込み始め、そしてラストには色鮮やかな世界が現れます。

著者のシビルさんは子どもたちに「泣いてもいいんだ」と思ってもらいたかったそうです。悲しいときはその気持ちを出していいんだよと。
高林さんも「表現のしかたがいいなと思って。面白い絵本だと思います」ととても興味を惹かれていました。

名前Sibylle Delacroix(シビル・デラクロワ)
WEBhttp://www.sibylledelacroix.net
Instagram@sibylledelacroix

Sibylle Delacroix(シビル・デラクロワ)さんの前作「Grains of Sand」。

Sibylle Delacroix(シビル・デラクロワ)さんの「Les Larmes(涙)」のフランス語原本は紀伊國屋書店で取り寄せできます。気になった方はどうぞ。

El Libro Negro de los Colores(The Black Book of Colors)

世界各国の絵本は多様な生き方、様々な価値観があることを教えてくれます。
メキシコで2016年に出版された全ページ真っ黒の絵本は Menena Cottin(メネナ・コティン)さん著・Rosana Faria(ロサナ・ファリア)さん画の「El Libro Negro de los Colores(英:The Black Book of Colors)」
色は真っ黒ですが、いちごや鳥の羽が凸面の加工で繊細に描かれています。目の見えない少年が見ている世界はどんなものか、浮き出たイラストの線を指の感触を頼りに体感する仕掛けです。
2007年のボローニャ・ブックフェアでニューホライズン部門賞受賞したほか数々の世界的な賞を受賞した評価の高い作品。

日本語の翻訳本はありませんでしたがサウザンブックスさんがクラウドファウンディングで翻訳資金を調達して現在出版準備中。2019年の夏に「(仮タイトル)色についての黒い本」として刊行予定となっています。

名前Menena Cottin(メネナ・コティン)
WEBhttp://www.menenacottin.com
Instagram@menenacottin

Menena Cottinさん(著)・Rosana Fariaさん(画)の「El Libro Negro de los Colores(英:The Black Book of Colors)」。原本はスペイン語ですが英語翻訳版が入手できます。

Julian is a Mermaid

自由なジェンダーをテーマにした絵本として紹介されていたのは2018年にイギリスで出版された Jessica Love(ジェシカ・ラブ)さん著「Julian is a Mermaid」
2019年の ボローニャブックフェア Ragazzi賞 の新人賞を受賞しています。

主人公のジュリアンは人魚に憧れる5歳の少年。化粧やドレスアップを楽しむ姿が生き生きと描かれています。
主人公がいじめられたりする場面もなくおばあちゃんはとても協力的、というハッピーなストーリー。
ジェシカさんにトランスジェンダーの友人がいることがこの本を描くきっかけになったそうです。

名前Jessica Love
WEBhttps://jesslove.format.com
Instagram@jesslovedraws

Jessica Love(ジェシカ・ラブ)さん著「Julian is a Mermaid」の英語版。Kindleもあります。

Jeff Kinney(ジェフ・キニー)さん

高林さんはアメリカの児童書作家 Jeff Kinney(ジェフ・キニー)さんに会いに。世界的ベストセラー「Diary of a Wimpy Kid(グレッグのダメ日記)」シリーズの売れっ子作家。グレッグのダメ日記はシリーズ累計発行部数2億3000万部越えという大ベストセラー。
主人公の少年はモテたい、人気者になりたい、お金持ちになりたいのに失敗ばかり。そのユニークさがウケて世界60以上の言語に翻訳出版されています。日本版はポプラ社が出版しています。
「ぜひ日本でも新刊を書籍化できたらいいなと思います」という高林さん。うまくまとまるといいですね。

名前Jeff Kinney(ジェフ・キニー)
WEBhttps://wimpykid.com
Instagram@diaryofawimpykid

Gaia Stella(ガイア・ステッラ)さん

作家の夢や挑戦を応援したいという高林さん、新しい出会いを大切にしています。
会ったのはミラノ在住の絵本作家 Gaia Stella(ガイア・ステッラ)さん。キャリア9年目ですが他人の作品に絵だけを提供する仕事がほとんど。絵と物語を組み合わせた自分の作品と呼べるものをつくりたいと売り込みを続けています。
「多くの色が人の感情を伝えられると思います」というガイアさん。独特の色使いが素敵な絵を描きます。
高林さんも「より多くの人が絵本という形で表現できるような状況をつくりたい」と言われていました。

名前Gaia Stella(ガイア・ステッラ)
WEBhttps://www.gaiastella.com
Instagram@gaiastella

Gaia Stella(ガイア・ステッラ)さんの絵本「Welcome to My House」は優しくてセンスの良い色使いで家庭用品が描かれています。英単語の勉強にもよさそう。電子書籍あり。

Paloma Canonica(パロマ・カノニカ)さん

会場ではイラストの展示も行われていました。その中に高林さんが気になる絵が。ユーモラスな動物たちのイラストです。
絵本の絵って完成した1つの絵ではなく、ちょっと不完全で「次どんなことが起こるのかな」と期待させるのがページをめくる時のワクワクした気持ちにつながる、という高林さん。
まさしくそんな絵を描く作家。才能を感じる絵。来場していることがわかり訪ねることになりました。

スイスの絵本作家 Paloma Canonica(パロマ・カノニカ)さん。動物のイラストは親友のことを思って描いたもの。いくつかの国際的な賞を受賞されたパロマさん作の絵本「Amici(ともだち)」から抜粋したイラストが展示されていたようです。
友達をテーマにしている動物の絵。結構意外な組み合わせの動物を描いているのが面白かったですね。

名前Paloma Canonica(パロマ・カノニカ)
WEBhttps://palomacanonica.com
Instagram@palomacanonica

動物たちの友情が描かれた「Amici(ともだち)」はとても可愛らしくて心が暖かくなる絵。

Francesca Sanna(フランチェスカ・サンナ)さん

高林さんが注目している絵本作家 Francesca Sanna(フランチェスカ・サンナ)さん。2016年に初めて出した「The Journey(日本語版:ジャーニー 国境をこえて)」が数々の賞を受賞して世界的にも評価の高い新人作家です。
「The Journey」はある母親と二人の子供が戦乱から逃れるため故郷を後にする難民の物語。過酷な現実だけでなく親子の強さと未来への希望を美しいイラストの力で伝えています。
高林さんが最も惹かれたというラストシーンは親子が渡り鳥に乗り群れとともに空を飛んでいきます。苦難を乗り越え力強さと希望の感じられるエンディングです。

フランチェスカさんの活動拠点はスイス・チューリッヒ。番組ではビルの1室を絵本作家3人でシェアしているアトリエにもお邪魔していました。
2作目の絵本は難民親子のその後のお話「Me And My Fear(日本語版:ひみつのビクビク)」。少女にフォーカスを当てて新しい場所での暮らしを描いています。
そしてもう1人の主人公は少女の不安な気持ちをキャラクター化したもの。新しい暮らしが始まると少女の不安は次第に膨らんで身動きができなくなるほど大きくなってしまいます。

フランチェスカさんが実際に子供達の生の声を聞いて抱えている不安を絵にしてもらったことから着想を得たそうです。
クラスに新しく来たばかりの子は言葉もしゃべれず周りと関係が築けていませんでした。
この難問にどう向き合えばいいのか必死に考えたフランチェスカさん。違うバックグラウンドの人たちが一緒になるときにはそれぞれの違うところを強調するのではなくて共通するところに目を向けるようにするといいと思う。自分だけが不安なのではなくみんなにも不安があるのだと分かればいいなと思うと言われていました。

名前Francesca Sanna(フランチェスカ・サンナ)
WEBhttps://francescasanna.com
Instagram@frencisan

紹介されていた Francesca Sanna(フランチェスカ・サンナ)さんの「The Journey」は日本語版「ジャーニー 国境をこえて」として出版されています。ネット書店で品切れとなっていても版元在庫はあるようなので注文すれば取り寄せで届きます。
原書も難しい英語ではないので大人の方なら原文で読むのもいいかも。Amazonは原書の方がお値段安いです。

紹介されていた Francesca Sanna(フランチェスカ・サンナ)さんの第2作「Me And My Fear」は日本語版「ひみつのビクビク」として出版されています。英語版も入手できます。

原ゆたか さん

会場で児童書作家の 原ゆたか さんに遭遇。ゾロリいたずらの王子を目指して修行する物語「かいけつゾロリ」シリーズは累計発行部数は3500万部越え、30年以上のロングセラー。去年まで小学生が学校で読む人気の本11年連続No.1(朝の読書推進協議会調べ)の人気の書籍。

妻の絵本作家・原京子さんと夫婦で旅行にやってきたのについつい次の本のことを考えてしまう原ゆたかさん。
ブックフェアでも絵本をたくさん購入していました。買い付けた海外の絵本から最新刊のインスピレーションを得ているようです。

最新刊はゾロリの弟子のイシシとノシシが主人公。ちょっと変わった桃太郎がきびだんごを100個配って100匹のいろんな動物が家来になったというお話。
ブックフェアで刺激を受けたようで「和風だったのが西洋的な部分が入ってくるんじゃないかな」と言われていました。

小学低学年に根強い人気の「かいけつゾロリ」シリーズ。3歳くらいからの読み聞かせにもどうぞ。

Bologna(ボローニャ)

Università di Bologna(ボローニャ大学)

中世の街並み残る Bologna(ボローニャ)はヨーロッパ最古の総合大学が生まれた都市。
1088年に誕生した Università di Bologna(ボローニャ大学)からは数々の天才学者が誕生してきました。地動説を唱えた Nicolaus Copernicus(ニコラウス・コペルニクス)も1496年〜1500年までボローニャ大学で学んでいます。

ボローニャ大学卒業生の目印は月桂樹のでできた王冠。卒業生たちが誇らしげに王冠をつけていましたね。

名前Università di Bologna(ボローニャ大学)
住所Via Zamboni, 33, 40126 Bologna BO, Italy
WEBhttps://www.unibo.it
Instagram@unibo
アクセスボローニャ中央駅から徒歩約20分
地図ボローニャMAP 2

Simoni Laboratorio(シモーニ・ラボラトリオ)

ボローニャの美味しいものを紹介する映像でちらりと映ったのは高級食材店 Simoni Laboratorio(シモーニ・ラボラトリオ)。ボローニャ旧市街の中心 Piazza Maggiore(マッジョーレ広場)の近くにあります。
壁に積まれたチーズや吊るされた生ハムが美しい!

お持ち帰りもできますが、テーブルでハムとチーズの盛り合わせをワインと一緒にいただくこともできます。なんて素敵なんでしょう。
近郊には豊かな田園地帯がありボローニャの街には品質のいい農作物や乳製品が多く集まってくるそうです。
近くに本店の Salumeria Simoni(サルメリア・シモーニ)もあり。

名前Simoni Laboratorio(シモーニ・ラボラトリオ)
住所Via Pescherie Vecchie, 3/b, 40124 Bologna BO, Italy
WEBhttps://www.salumeriasimoni.it
営業時間11:00~23:00
定休日なし
アクセスマッジョーレ広場から徒歩1分、ボローニャ中央駅から徒歩約20分
地図ボローニャMAP 3
名前Salumeria Simoni(サルメリア・シモーニ)
住所Via Drapperie, 5/2a, 40100 Bologna BO, Italy
営業時間月~木:8:00~13:30, 16:30~19:00、金土:8:00~19:30
定休日日曜
アクセスマッジョーレ広場から徒歩2分、ボローニャ中央駅から徒歩約20分
地図ボローニャMAP 4

Cantina Bentivoglio(カンティーナ・ベンティヴォーリオ)

ボローニャの名物料理は Ragù alla Bolognese(ラグー・アッラ・ボロネーゼ)のパスタ、日本では通称ボロネーゼと呼ばれているミートソース。ボローニャでは卵入り手打ちパスタと合わせて食べます。

番組で映っていたのはジャズクラブ兼リストランテの Cantina Bentivoglio(カンティーナ・ベンティヴォーリオ)
ボローニャのミートソースはイタリアの中でも別格で、肥沃な土地から生まれた牛肉、豚肉、生ハムまで何種類もの肉が贅沢に使われています。
ほんとうに美味しそうでした!

名前Cantina Bentivoglio(カンティーナ・ベンティヴォーリオ)
住所Via Mascarella, 4/b, 40126 Bologna BO, Italy
WEBhttp://www.cantinabentivoglio.it
Instagram@cantinabentivoglio
営業時間月~金:20:00~26:00、土:20:00~24:00
定休日日曜
アクセスマッジョーレ広場から徒歩12分、ボローニャ中央駅から徒歩18分
地図ボローニャMAP 5

ristòPallotti(リストパロッティ)

ボローニャで1番有名なお菓子 Torta di Riso(トルタ・ディ・リーゾ)を紹介していたのはボローニャの人気カフェ ristòPallotti(リストパロッティ)。毎日新鮮な材料で手づくりされるスイーツが並びます。
朝7時から開いているのも朝ごはんに甘いペストリーを食べることが多いイタリアならでは。

こんなに並んでいると目移りしてしまいますね。

名前ristòPallotti(リストパロッティ)
住所Via Irnerio, 17/A, 40124 Bologna BO, Italy
WEBhttps://www.fornopallotti.it
Instagram@irene_cirillo_pastry
営業時間月~金:7:00~19:30、土:7:00~19:00
定休日なし
アクセスマッジョーレ広場から徒歩12分、ボローニャ中央駅から徒歩12分
地図ボローニャMAP 6

Giannino Stoppani Libreria per Ragazzi(ジャンニーノ・ストッパーニ児童書店)

ボローニャ旧市街にある創業1983年の Giannino Stoppani Libreria per Ragazzi(ジャンニーノ・ストッパーニ児童書店)は13世紀の宮殿、Palazzo Re Enzo(エンツォ王宮)の一室を改装した素敵な児童書専門店。
街の有志がお金を出し合い開いたというこの書店はボローニャブックフェアとともに歩んできました。子供達が海外の絵本を増やす機会を増やしたいと世界中の出版社の本を取り揃えています。街で人気の絵本から世界各国の絵本まで手に入るというこの豊かな文化的環境。ボローニャの子どもたちは幸せですね。

名前Giannino Stoppani Libreria per Ragazzi(ジャンニーノ・ストッパーニ児童書店)
住所Via Rizzoli, 1, 40124 Bologna BO, Italy
WEBhttps://gianninostoppanilibreria.net
営業時間月~土:9:30~19:30、日:10:00~13:00, 15:30〜19:30
定休日なし
アクセスマッジョーレ広場から徒歩1分、ボローニャ中央駅から徒歩約20分
地図ボローニャMAP 7

Biblioteca Salaborsa(サラボルサ図書館)

高林さんが旅の終わりに出かけたのはボローニャの公共図書館 Biblioteca Salaborsa(サラボルサ図書館)。19世紀に証券取引などに使われていた建物を改装し、2001年に現在の図書館となりました。建物中央の3層吹き抜けの大空間が爽快。柱の形や天井の装飾も麗しいです。

イタリアの子供たちの関心をリサーチしようと訪ねたのは館内の児童図書室。0〜3歳、4〜7歳、8〜12歳、13〜18歳、と年齢別に4つの部屋に分かれています。
ボローニャでは4人に1人の子供の親のどちらかが他国の出身ということで、児童図書室には94カ国の本を揃えているそうです。
大学都市なので世界中から研究職が集まって来るのでしょうね。

定期的に開かれる地元の読書サークルには小学生から高校生まで参加。自分が読んだおすすめの本を紹介し合っていました。みなさん臆することなく自分の言葉で率直に意見を述べていました。
高林さんは「子供達がすごく自発的に発言するのがびっくり。本をきっかけにして話し合う機会がつくれるのも1つ本の楽しみだと思う。ぜひ日本でもやってみたい」と言われていました。

名前Biblioteca Salaborsa(サラボルサ図書館)
住所Piazza del Nettuno, 3, 40124 Bologna BO, Italy
WEBhttps://www.bibliotecasalaborsa.it
営業時間月:14:30~20:00、火~金:10:00~20:00、土:10:00~19:00
定休日日曜
アクセスマッジョーレ広場から徒歩2分、ボローニャ中央駅から徒歩約20分
地図ボローニャMAP 8

ボローニャMAP

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